1997年4月から約26年間、アニメ『ポケットモンスター』の顔として走り続けたサトシが、2023年3月24日をもって主人公を卒業しました。「ポケモン主人公=サトシ」というイメージを持つ人が多かっただけに、引退発表直後はSNSやニュースサイトで国内外から大きな注目を集め、「フェイクニュースではないか」と耳を疑った人も少なくなかったようです。
なぜこのタイミングでサトシは引退することになったのか、最終回ではどのような物語が描かれたのか——そうした疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、サトシが引退した理由や世界チャンピオン達成との関係、声優・松本梨香さんの想い、新主人公リコとロイへの世代交代の狙いを整理します。さらにカントーからアローラまでの旅の歴史、最終回「虹とポケモンマスター!」の内容、サトシリセットの謎、ファンとSNSの反響まで、26年間の旅の全体像をまとめて解説します。
- ポケモンサトシが引退した時期と引退理由
- 世界チャンピオン達成がなぜ引退のきっかけになったのか
- 最終回「虹とポケモンマスター!」の内容と演出
- 引退に対するファンとSNSの反響
ポケモンサトシが引退した理由と制作意図
- サトシの引退はいつ?最終回「虹とポケモンマスター!」について
- 世界チャンピオン達成がサトシ引退理由に深く関わっている理由
- 声優・松本梨香さんの意向とサトシ降板のなぜ
- 新主人公リコとロイへの世代交代という制作側の狙い
サトシの引退はいつ?最終回「虹とポケモンマスター!」について

アニメ『ポケットモンスター』は1997年4月1日から放送が始まり、サトシはおよそ25〜26年間にわたって主人公を務めてきました。声優の松本梨香さんも同じく25〜26年間、声優変更なしでサトシを演じ続けてきたことは、ファンにとってもシリーズの「変わらない象徴」でした。
そのサトシの最後の物語となったのが、2023年1月13日から放送された『ポケットモンスター めざせポケモンマスター』全11話です。「見果てぬ夢『ポケモンマスター』へと向かっていく、サトシとピカチュウの冒険」をコンセプトに掲げた原点回帰の物語で、懐かしのキャラクターたちが次々と登場しました。
そして2023年3月24日、最終話「虹とポケモンマスター!」が放送され、サトシとピカチュウは主人公の座から旅立ちました。引退発表が公式から明言されると、「ポケモンの主人公=サトシ」という固定概念を持つ人が多かっただけに、SNSやニュースサイトでは国内外から大きな反響を呼びました。「最初に引退のニュースを聞いた時はフェイクニュースではないかと思わず耳を疑った」という声もあったようです。
世界チャンピオン達成がサトシの引退理由に深く関わっている理由

サトシが引退したタイミングを考えるうえで欠かせないのが、ポケモンワールドチャンピオンシップスでの世界王者達成です。アローラ地方でリーグ優勝を果たした後、世界規模の大会でついに世界王者となったサトシは、シリーズ開始当初からの最大の目標「ポケモンマスターになる」夢に極めて近い到達点へと辿り着きました。
歴代リーグ成績を振り返ると、セキエイ大会ベスト16から始まり、最終的にワールドチャンピオンシップス優勝まで積み上げてきた歩みがあります。こうした経緯を踏まえ、「主人公が世界の頂点に立った時点で冒険物語は集大成を迎えた」との報告があります。物語の区切りとして最もわかりやすい達成点が選ばれたといえます。
「世界一」という明確な区切りが引退タイミングを決定づけたという見方が多い一方、サトシ自身が「ポケモンマスター」を全ポケモン収集としてではなく、ポケモンや人々との絆を築くことと定義していた点も重要です。制作陣は「新しい主人公の視点で冒険を描きたい」とも語っており、物語の必然としてサトシの旅に区切りが付けられたと考えられます。
声優・松本梨香さんの意向とサトシ降板のなぜ

サトシの声を26年間担当した松本梨香さんは、最終回の収録時に「セリフが言えなくなるほど涙が溢れた」と語っています。「旅は終わらない」というサトシの言葉には、演者としての覚悟と視聴者への感謝が込められていたとのことです。また、「主人公交代は寂しいけれど、新しい旅が始まることを応援したい」とも発言しており、前向きに卒業を受け入れている姿勢が伝わってきます。
サトシ降板の理由としては、声優の年齢がひとつとして推察されているほか、ストーリーの限界(いわゆるネタ切れ)も挙げられているようです。2019年から放送された「新ポケットモンスター」でゴウとのダブル主人公体制を試験的に取り入れていたことも、主人公交代へ向けた布石と捉える声があります。
松本さんはサトシ役卒業後もファンイベントやメディア出演などで活躍しており、その姿からも声優本人が元気に活動していることは確認されています。長年サトシと共に歩んだ演者の想いが込められた卒業でした。
新主人公リコとロイへの世代交代という制作側の狙い

2023年4月14日より始まった新シリーズでは、「リコ」と「ロイ」が新主人公として登場しました。リコはパルデア出身の少女で不思議なペンダントを持ち、ロイはカントー出身の少年で謎のモンスターボールを携えています。
新作『スカーレット・バイオレット』の発売に伴い、アニメの物語も刷新される必要がありました。新世代の視聴者に向けたキャラクターとして設計され、物語もゼロからの成長を描く構成となっています。制作陣は「新しい主人公の視点で冒険を描きたい」と述べており、新規層を意識した、より親しみやすい物語を意図した展開となっています。
サトシを「卒業」させることで、過去と未来をつなぐ橋渡しが意図されたともいえます。長年続いたサトシの物語の終わりは、新しい時代への幕開けであり、シリーズ全体が新たなフェーズへと踏み出すための大きな決断でした。
サトシの26年間の旅の軌跡と最終回・ファンの反響
- カントーからアローラまで—サトシが旅した各地方の歴史
- 最終回の内容と「ポケモンマスター」の定義とは何か
- サトシリセットとは?年齢10歳固定と実力リセットの謎
- ポケモンサトシ引退に対するファンとSNSの反響
カントーからアローラまで—サトシが旅した各地方の歴史

1997年4月1日、サトシはカントー地方のオーキド研究所でピカチュウと出会いました。最初は喧嘩ばかりでしたが、オニスズメの群れに襲われたピカチュウをサトシが身を挺して守ったことで2人の間に絆が生まれ、長い旅がスタートしました。
その後、オレンジ諸島編ではタケシと別れ、カスミとケンジ・ラプラスとともに冒険。第107話「リザードン!きみにきめた!!」では、長い間言うことを聞かなかったリザードンが、ついにサトシと心を通わせる感動的な名場面が生まれました。金銀編(ジョウト地方)ではチコリータ・ヒノアラシ・ワニノコが登場しました。
2002年からの「アドバンスジェネレーション」ではホウエン地方でハルカとマサトが加入し、2006年からの「ダイヤモンド・パール」ではシンオウ地方でヒカリとポッチャマが仲間になりました。2010年からの「ベストウイッシュ」ではイッシュ地方でアイリスとデントが登場しています。
こうして各地方を旅しながら、多くの仲間と別れと再会を繰り返したサトシの旅は、アローラ地方でのリーグ初優勝を経て、世界チャンピオンへの道へとつながっていきました。各シリーズで生まれた名場面は、今なお多くのファンの記憶に刻まれています。
最終回の内容と「ポケモンマスター」の定義とは何か

最終話「虹とポケモンマスター!」は、ハナダシティへ帰るカスミ、ニビシティへ帰るタケシをサトシとピカチュウが見送るシーンから始まりました。故郷マサラタウンへ帰還したサトシとピカチュウは、再会したシゲルに「チャンピオンになったキミは、どこまでポケモンマスターに近づけたのかな?」と問いかけられます。
その問いへのサトシの答えは、「チャンピオンはゴールじゃない。世界中のポケモンと友達になりたい、それがポケモンマスターってことなんだ」というものでした。強さや称号ではなく、世界中のポケモンと絆を結ぶことが「ポケモンマスター」だというサトシの定義が、最終章でようやく明かされた瞬間です。
ピジョットやケンジなど懐かしの面々が登場し、ロケット団も「いい感じ」で退場するなど見どころ満載の最終回でした。そして、ボロボロの靴を履き替え、新たな旅立ちを決意してピカチュウと歩み始めたところで物語の幕が閉じられました。「旅の終わり」でありながら「旅の始まり」を感じさせる演出が、視聴者に深い余韻を残しました。
サトシリセットとは?年齢10歳固定と実力リセットの謎

ポケモンアニメを長年見てきたファンなら一度は聞いたことがある「サトシリセット」という言葉があります。新シリーズになると実力がリセットされ弱体化しているように見えると指摘されてきた現象のことです。
設定年齢については、1997年から一貫して10歳固定が維持されてきました。湯山邦彦総監督は「サトシは永遠の10歳」「サトシと同い年の子どもが喜べるかに軸足を置いてきた」と語っているとの報告があります。子ども向けアニメとしての一貫した方針があったことがわかります。ファンの間では「35歳説」というネタが広まることもあるとのことです。これは1997年からの年数を計算したユーモアです。
実力リセットの理由としては、新しいゲームのポケモンの販促のためにポケモンをオーキド博士に預けて初心に帰るという構造が挙げられています。ピカチュウとロケット団の人気が出すぎたことで世代交代の機会を失ったという見方もあります。ただし、XY以降はこのジンクスが次第に消滅していきました。最終的にポケモンワールドチャンピオンシップスで優勝し、サトシリセットの終焉とともに主人公を引退する形となりました。
ポケモンサトシ引退に対するファンとSNSの反響

ポケモンサトシ引退の発表直後から、TwitterをはじめとするSNSやニュースサイトで話題となり、国内外から注目を集めました。「ありがとうサトシ」「#AshKetchum」などのタグが飛び交い、サトシが25年以上主人公を務めてきただけに、大きな反響を呼びました。
最終回を視聴したファンからは「サトシとピカチュウ26年間お疲れ様でした!」「リアタイ世代だと尚更感慨深い」「ラストシーンで涙腺のダム決壊で脱水症状だわ」といった声が寄せられました。
一方で、「不思議なことに最終回を見る前よりも、最終回を見た後の方が寂しくない」「終わった感じが全然しない」「ポケモンマスターになる旅のその途中を切り取ったいつもの2人の旅を見られた」「これからも続く、続くったら続く!」という晴れやかな声も多く見られたようです。サトシの再登場やゲストキャラとしての復活への期待も高まり続けているとの報告があります。
ポケモンサトシ引退のまとめ—26年の旅が残したもの
この記事のまとめです。
- ポケモンサトシが引退したのは2023年3月24日放送の最終話「虹とポケモンマスター!」
- 1997年4月1日の放送開始からおよそ25〜26年間、主人公を務め続けた
- 最後の物語となる『めざせポケモンマスター』は2023年1月13日から全11話で放送された
- 引退発表直後、SNSでは「フェイクニュースでは?」と耳を疑う声が続出するほど反響が大きかった
- ポケモンワールドチャンピオンシップスでの世界王者達成が引退のタイミングを決定づけた
- 制作陣は「主人公が世界の頂点に立った時点で冒険物語は集大成を迎えた」とコメントした
- サトシは「ポケモンマスター」をポケモンや人々との絆を築くこととして定義していた
- 声優・松本梨香さんは最終回収録時「セリフが言えなくなるほど涙が溢れた」と語った
- 松本さんは「主人公交代は寂しいけれど、新しい旅が始まることを応援したい」と発言した
- 声優の年齢やストーリーの限界も引退理由のひとつとして推察されている
- 新主人公はパルデア出身の少女「リコ」とカントー出身の少年「ロイ」で2023年4月14日より新シリーズが開始された
- 最終回ではシゲルとの会話を通じ「世界中のポケモンと友達になりたい」がポケモンマスターの答えとして示された
- 湯山邦彦総監督は「サトシは永遠の10歳」と語っており、年齢固定の背景には視聴ターゲットへの配慮があった
- XY以降は「サトシリセット」のジンクスが次第に消滅し、最終的に世界王者として引退を迎えた
- SNSでは「終わった感じが全然しない」「これからも続く」という晴れやかな声とともに、再登場への期待が高まり続けている

