ポケモンのバトルで「あと一撃!」という場面で技が外れて、悔しい思いをしたことはありませんか?
なぜか命中率90%の技が思ったより外れる気がしたり、「このゲーム、命中率おかしいんじゃない?」と感じてしまうこともありますよね。
実は、ポケモンの命中率は、技に設定された基本的な数値だけでなく、ランク補正や特性、持ち物など、さまざまな要素が複雑に絡み合って決まっているんです。
この記事では、そんなポケモンの命中率の計算方法から、命中率を上げる具体的な方法、さらには相手の命中率を下げる戦術まで、わかりやすく解説していきます。
「さいみんじゅつ」のような低い命中率の技をどうにか当てたい、安定して勝ちたい、という方はぜひ参考にしてみてください。
- 命中率の基本的な計算方法
- ランクや持ち物で命中率を上げる方法
- 命中率がおかしいと感じる理由
- 命中率を下げる、または必中させる方法
ポケモンの命中率はどう決まる?計算の基本
- 命中率の計算式と4つの要素
- 命中率と回避率のランク補正とは?
- 命中率がおかしいと感じるのはなぜ?
- 命中率が低い主な技一覧
命中率の計算式と4つの要素

「ポケモンの技が当たる確率って、どうやって決まっているんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は、技が命中する確率は、いくつかの要素が掛け合わさって計算されています。 その計算式は、おおまかに以下のようになっています。
命中率 = ①技自体の命中率 × ②ランク補正 × ③特性・持ち物・場の効果
①技自体の命中率 これは、それぞれの技に設定されている基本的な命中率のことです。例えば、「たいあたり」なら命中100、「ぼうふう」なら命中70といった数値ですね。他の要素が何もなければ、この数字がそのまま当たる確率になります。
②ランク補正 バトル中に変化する能力ランクのうち、「命中率ランク」と「回避率ランク」による補正です。自分の命中率ランクが高く、相手の回避率ランクが低いほど、技は当たりやすくなります。
③特性・持ち物・場の効果 ポケモンが持つ「特性」や持たせた「持ち物」、そして「じゅうりょく」のような「場の状態」も命中率に影響を与えます。例えば、特性「ふくがん」を持つポケモンは技の命中率が1.3倍になったり、持ち物「こうかくレンズ」を持たせると命中率が1.1倍になったりします。これらの効果はすべて掛け算で計算されるため、組み合わせることで命中率を大きく変動させることができるんです。
これらの要素がどう影響するのか、次の見出しでさらに詳しく見ていきましょう。
命中率と回避率のランク補正とは?

ポケモンのバトルでは、「つめとぎ」や「かげぶんしん」といった技を使うことで、能力ランクを上げ下げできますよね。この能力ランクの中に「命中率ランク」と「回避率ランク」があり、これが命中率の計算に大きく関わってきます。
具体的には、攻撃する側の「命中率ランク」と、攻撃を受ける側の「回避率ランク」の差によって、命中率にかかる「ランク補正」の倍率が決まる仕組みです。
簡単に言うと、
- 自分の命中率ランクを上げる → 技が当たりやすくなる
- 相手の回避率ランクを上げる → 技が当たりにくくなる ということです。
ランクはそれぞれ最大で6段階まで変動します。例えば、相手の回避率が1段階上がっている状態だと、こちらの技の命中率は本来の75%(約0.75倍)に、2段階なら60%(0.6倍)、最大の6段階まで上がってしまうと、なんと33%(約0.33倍)にまで下がってしまいます。
逆に、自分の命中率ランクを上げる技(「つめとぎ」や「とぐろをまく」など)を使えば、もともと命中が不安定な技も格段に当たりやすくなります。
命中率ランクと回避率ランクは、バトルにおける駆け引きの重要な要素の一つと言えるでしょう。
命中率がおかしいと感じるのはなぜ?

「命中率90%なのに、体感ではもっと外れている気がする…」「2回連続で外れるなんて、確率的におかしい!」と感じた経験は、多くのトレーナーにあるのではないでしょうか。
このように感じるのには、いくつかの理由が考えられます。
まず一つは、「悪い記憶ほど残りやすい」という心理的な側面です。技が当たり前に当たった時よりも、「ここぞ!」という場面で外して負けてしまった時の記憶の方が、強く印象に残ってしまうものです。
次に、確率の偏りも関係しています。例えば、命中率90%の技を2回連続で外す確率は1%ですが、これは決して「起こりえない」確率ではありません。試行回数が少ない場合、理論上の確率通りになるとは限らず、たまたま運悪く外れが続いてしまうこともあります。技を使うたびに、毎回10%の確率で外れる抽選が行われている、と考えるのが正しい捉え方です。
また、「ころがる」のような一部の技は、連続で使うと威力が上がる代わりに命中率が下がっていく、という特殊な仕様を持っている場合もあります。
これらの要因が重なって、「ポケモンの命中率はおかしい」という感覚につながっているのかもしれませんね。とはいえ、大事な場面で技を外さないためには、やはり命中率を上げる工夫が重要になってきます。
命中率が低い主な技一覧

ポケモンには、威力や追加効果が強力な代わりに、命中率が低めに設定されている「博打技」とも言える技が数多く存在します。
ここでは、ランクマッチなどでも見かけることがある、命中率が特に低い技をいくつか紹介します。
- 命中率85: だいもんじ、いやなおと
- 命中率80: ハイドロポンプ
- 命中率70: きあいだま、かみなり、ふぶき、ぼうふう これらの技は威力が非常に高く、デメリットなしで使えることが多いですが、安定して当てるのは難しいラインです。
- 命中率60: さいみんじゅつ 当たれば相手を「ねむり」状態にできるリターンが非常に大きいため、命中率はかなり低く設定されています。
- 命中率50: れんごく、でんじほう 威力が高いだけでなく、100%の確率で「やけど」や「まひ」の追加効果があるため、命中率は2回に1回当たるかどうか、という厳しい数値になっています。
- 命中率30: じわれ、ハサミギロチンなどの一撃必殺技 当たれば相手を瀕死にできる強力な効果を持つため、命中率は極端に低く設定されています。これらの技は、命中率ランクや持ち物などの影響を受けず、常に30%の確率で当たるかどうかが決まります。
これらの技を使いこなすには、後述する命中率を上げる工夫が不可欠と言えるでしょう。
ポケモンの命中率を上げる・下げる方法
- 命中率を上げる持ち物と特性
- 命中率を上げる・必中にする技
- 相手の命中率を下げる方法
命中率を上げる持ち物と特性

技の命中率を安定させるためには、「持ち物」や「特性」をうまく活用することが非常に効果的です。
命中率を上げる持ち物 代表的な持ち物は以下の通りです。
- こうかくレンズ: 持たせると、技の命中率が 1.1倍 になります。命中率が90%の技なら99%に、85%の技なら93.5%まで引き上げることができ、安定感が大きく増します。ハッコウシティのデリバードポーチで20,000円で購入できます。
- フォーカスレンズ: 相手より 後攻で攻撃する時 に、命中率を 1.2倍 に引き上げます。素早さが低いポケモンに持たせると、「こうかくレンズ」以上に命中率を高めることができます。こちらもハッコウシティのデリバードポーチで10,000円で購入可能です。
命中率を上げる特性 命中率アップに繋がる特性もあります。
- ふくがん: 自分が使う技の命中率が 1.3倍 になる、非常に強力な特性です。この特性を持つポケモンは、コンパンやビビヨンなどがいます。
- はりきり: 物理技の命中率が 0.8倍 に下がってしまうデメリットがありますが、代わりに攻撃が1.5倍に上がります。命中率が下がるため注意が必要ですが、火力を大幅に伸ばせるのが魅力です。
これらの持ち物や特性を、自分のポケモンの戦術に合わせて取り入れることで、バトルを有利に進めやすくなりますよ。
命中率を上げる・必中にする技

持ち物や特性だけでなく、バトル中に技を使って命中率を上げることも可能です。また、特定の条件を満たすことで、技を 必中(必ず当たる)させる方法も存在します。
自分の命中率ランクを上げる技 自分の命中率ランクを上げることで、技を当たりやすくする方法です。
- つめとぎ: 自分の「こうげき」と「命中率」を1段階アップさせます。
- とぐろをまく: 自分の「こうげき」「ぼうぎょ」「命中率」を1段階アップさせる、攻防一体の積み技です。
相手の回避率ランクを下げる技 相手の回避率を下げることでも、相対的にこちらの技が当たりやすくなります。
- あまいかおり: 相手全体の回避率を2段階下げます。
- きりばらい: 相手の回避率を1段階下げるほか、壁やステルスロックなどの効果も解除できます。
技を必中にする方法 特定の状況下では、技が100%当たるようになります。
- 特性「ノーガード」: この特性のポケモンが場にいると、お互いの技が必中になります。
- 技「ロックオン」: 使った次のターンに自分が使う技が必中になります。
- 天候「あめ」状態: 「かみなり」や「ぼうふう」といった技が必中になります。
- 天候「ゆき」状態: 「ふぶき」が必中になります。
これらの技をうまく組み込むことで、命中不安な高火力技を確実に当てていく、といった戦術も可能になります。
相手の命中率を下げる方法

自分の技を当てることと同じくらい、相手の技を避けることもバトルでは重要です。相手の命中率を下げる、あるいは自分の回避率を上げることで、相手の攻撃をかわしやすくなります。
相手の命中率ランクを下げる技 相手の命中率を直接下げる技には、以下のようなものがあります。
- すなかけ / どろかけ / えんまく: 相手の命中率を1段階下げます。特に「どろかけ」は威力40の攻撃技でありながら、100%の確率で命中率を下げることができます。
- だくりゅう: 威力90のみずタイプの特殊技で、3割の確率で相手の命中率を1段階下げます。
自分の回避率ランクを上げる技 自分の回避率を上げることで、相手の攻撃を避けやすくする方法です。
- かげぶんしん: 自分の回避率を1段階アップさせます。
- ちいさくなる: 自分の回避率を一気に2段階もアップさせる強力な技です。
回避率が上がる特性や持ち物 特定の特性や持ち物も、回避に役立ちます。
- ひかりのこな: 持たせると、相手から受ける技の命中率が 0.9倍 になります。
- 特性「すながくれ」「ゆきがくれ」: 天気が「すなあらし」や「ゆき」の時に、受ける技の命中率が 0.8倍 になります。
- 特性「ちどりあし」: 自分が「こんらん」状態の時、受ける技の命中率が 0.5倍 (半分)になります。
これらの方法を駆使して相手の技を避け、有利な状況を作り出しましょう。
総括:ポケモンの命中率を理解してバトルを有利に進めよう
この記事のまとめです。
- ポケモンの技が命中する確率は「技自体の命中率」「ランク補正」「特性・持ち物・場の効果」の掛け算で計算される
- 技の命中率は、攻撃側の命中率ランクと防御側の回避率ランクの差で補正される
- 命中率ランクは最大6段階まであり、技によって上げ下げが可能である
- 命中率90%の技は「こうかくレンズ」を持たせることで命中率99%まで上げられる
- 「こうかくレンズ」は技の命中率を1.1倍にする持ち物である
- 「フォーカスレンズ」は後攻時に技の命中率を1.2倍にする持ち物である
- 特性「ふくがん」は技の命中率を1.3倍にする効果がある
- 「すなかけ」や「どろかけ」は相手の命中率ランクを下げる技である
- 「かげぶんしん」や「ちいさくなる」は自分の回避率ランクを上げる技である
- 「ひかりのこな」は相手の技の命中率を0.9倍にする持ち物である
- 特性「すながくれ」や「ゆきがくれ」は特定の天候下で回避率を上げる
- 「じゅうりょく」状態では、すべてのポケモンの命中率が5/3倍(約1.67倍)になる
- 天候が「あめ」の時は「かみなり」や「ぼうふう」が必中になる
- 一撃必殺技は命中率30%で固定されており、ランク補正などの影響を受けない
- 命中率がおかしいと感じるのは、心理的な要因や確率の偏りが原因であることが多い