ポケモンは現在1,000種を超えるほど多くのモンスターが登場しています。それだけの数がいれば、日本でおなじみのあの動物もどこかにいそうなものですが、「タヌキをモチーフにしたポケモンはいないのではないか」という声がネット上でたびたび話題になっています。
日本発のゲームでありながら、キツネをモチーフにしたロコンやゾロア、フォッコ、クスネなど複数のポケモンが登場しているとの指摘があります。その一方で、タヌキをモチーフにしたポケモンはいないという声が多数確認されているのも確かなところ。「まめだぬきポケモン」と分類されているジグザグマが存在しますが、実際のモチーフはアライグマやアナグマであるという指摘があり、この疑問に拍車をかけています。
この記事では、「タヌキ ポケモン」がなぜ存在しないのかという背景や議論を整理しつつ、ジグザグマとタヌキの関係についても改めて考えていきます。「タヌキ ポケモン」への期待が根強いファンの声も紹介しながら、その可能性についても見ていきましょう。
- ジグザグマは「まめだぬきポケモン」を名乗るが、実際のモチーフはアナグマまたはアライグマという指摘がある
- 純粋なタヌキモチーフのポケモンは第2世代の没案を含め、現在まで公式作品に登場していないとの指摘がある
- タヌキは本来東アジアにのみ生息する珍しい動物で、海外での知名度の低さがポケモン化されない一因と考察されている
- ファンの間ではタヌキポケモンへの要望が根強く、タイプや化け狸モチーフなど様々な案が議論されている
タヌキ ポケモンはなぜいないのか?その背景と議論
- ジグザグマは「まめだぬきポケモン」なのにタヌキではない理由
- タヌキが東アジアのマイナー動物であるという海外知名度問題
- 第2世代にあったとされる没タヌキポケモンの話題
- ファンが考えるタヌキポケモンの可能性とタイプ案
ジグザグマは「まめだぬきポケモン」なのにアライグマ・アナグマモチーフ

ジグザグマの分類は「まめだぬきポケモン」です。その名前を聞けば、タヌキをモチーフにしたポケモンだと思う方も多いのではないでしょうか。ところが、ジグザグマの名前の由来はジグザグ+アナグマ(またはアライグマ)で、タヌキとは異なる動物がベースになっています。
英語名「Zigzagoon」には「アライグマ(raccoon)」を意識した響きがあるという説もあります。英語では「raccoon」はアライグマを指し、タヌキは「raccoon dog(アライグマのようなイヌ)」と呼ばれており、別の動物として扱われています。この点は、ジグザグマとタヌキの関係を考えるうえで重要なポイント。
掲示板では「あんなにタヌキっぽいのに」という声がある一方、「アライグマと混同されたデザインになる」との指摘も見られます。また「ジグザグマよりビッパの方がまだタヌキっぽい」という意見もあるようです。進化後のマッスグマについては「ジグザグマはタヌキともアライグマともとれるが、マッスグマはアナグマ」という認識が広まっているのも興味深い。
加えて、ジグザグマの分類に用いられる「まめだぬき」という言葉は、タヌキ本体ではなく妖怪を指す言葉だという指摘もあります。ガラルのすがたはイギリスのロックカルチャーをデザインに取り入れたものと公式に語られています。
タヌキは東アジアの珍しい動物・海外での知名度が低い

タヌキは元来、極東にのみ生息する珍しい動物です。本来の分布域は朝鮮半島・中国・ロシア東部などの東アジア圏に限られており、1928年に毛皮目的で旧ソビエト連邦に移入されたことを契機に、その後ヨーロッパへも分布を広げました。日本人にはなじみ深いものの、世界規模で見るとかなりレアな存在。
ヨーロッパではアナグマと混同されることが多く、英語での呼び名も「raccoon dog(アライグマのようなイヌ)」という間接的な表現になります。日本語の「タヌキ」が持つ独特のイメージとは、海外での受け取り方がだいぶ異なるでしょう。
ネット上では「タヌキは極東のマイナー動物だから」という声があります。「生き物として地味。ネズミも地味だが世界中にいるからモチーフにした時の通じやすさが違う」という指摘もあり、知名度の問題が採用されにくい一因として語られているようです。「タヌキってレアすぎてコビトカバとトレード成立したことがあるらしい」という書き込みもあり、海外でのタヌキの珍しさを端的に示すエピソードでもある。
第2世代の没タヌキポケモンとかちかち山モチーフ

実は、過去にタヌキポケモンの実現に近づいたことがあったかもしれません。掲示板には「2世代にタヌキの没おったけどカチカチ山モチーフで炎を背負ってたな」という書き込みがあります。第2世代(金・銀)の開発段階でタヌキをモチーフにしたデザイン案が存在したものの、最終的に採用されなかったという話題。
信楽焼のタヌキをモチーフにしたデザインが推測されているという意見もあります。「『おしまいです…』状態の時に硬直する+信楽焼で岩タイプ」というタイプ案を挙げる声もあり、「日本のタヌキのイメージとして強いのは信楽焼の方な気がする」という発言も見られます。
かちかち山モチーフについては、「水炎タイプで、水が入っているのは水に沈んだのと塩に弱いから」という発想も確認されています。昔話の要素をタイプに反映させるという発想で、ファンの間で共有されているところ。ちなみに「ザ・たぬきポケモンは比較的メジャーな改造ポケモンで出されたから面倒な部分もありそう」という指摘もあり、公式がタヌキポケモンを採用しにくい事情のひとつとして語られているのは確かでしょう。
ファンが考えるタヌキポケモンのタイプ案・デザイン案

タヌキポケモンが実現するとしたらどんなタイプになるのか、という議論もファンの間で盛んに行われています。「ノーマル・エスパー(化けるから)」「ノーマル・ゴースト(よく車に轢かれるから)」「ノーマル・草(頭に葉っぱを乗せるから)」「ノーマル・悪(昔話で悪役が多いから)」など、さまざまなタイプ案が掲示板で挙げられているようです。
「草タイプの緑のたぬきまだかな、赤のきつねはもういるか」という声もあります。即席麺の「赤いきつね」「緑のたぬき」をかけたユーモラスな表現で、タヌキポケモンへの期待が伝わってきます。
「タヌキを出すなら変身してほしいが、メタモンと同じのはアレ」という意見もあり、差別化が課題として挙がっています。これに対しては「イリュージョン渡してもいいと思う!キツネとタヌキだしよ!」「ばけのかわでもいいぜ!」という具体的なアビリティや技の案も出ているようで、キツネ(ゾロアーク)との対として位置づける発想がおもしろいところ。また「狸モチーフがいないからSVのDLCでギーツ統一パが組めない」と嘆く声もあり、ファンの需要は確かに根強いでしょう。
タヌキ ポケモンに近いジグザグマと関連ポケモンを改めて考える
- ジグザグマの基本情報・能力・特徴のまとめ
- ジグザグマのモチーフ「狢(むじな)」と化け狸文化の関係
- タヌキという生き物の特徴と「たぬき寝入り」など文化的背景
ジグザグマの基本情報と「まめだぬき」としての特徴

ジグザグマは全国図鑑No.0263のポケモンで、第3世代(ルビー・サファイア)から登場しています。分類は「まめだぬきポケモン」、タイプはノーマル、高さ0.4m、重さ17.5kg。ガラルのすがたはあく・ノーマルタイプで、デザインはイギリスのロックカルチャーがモチーフとされています。
好奇心旺盛で興味を引いたものに向かって走るため、ジグザグに走り回る習性があります。嗅覚に優れており、草陰や地面に埋まっている物を探り出すのも得意。あまり好戦的ではなく、敵に遭遇すると死んだふりをしてやり過ごす習性もあります。背中の硬い毛を樹木にこすりつけて縄張りを示すという行動も、なかなかユニークではないでしょうか。
特性「ものひろい」によるアイテム入手の便利さから、シリーズ初登場当時は「神」と呼ばれることもあったようです。序盤から捕まえられる「序盤ノーマル」の枠として、作中では幅広い登場人物が活用しています。
ジグザグマのモチーフは「狢(むじな)」と化け狸文化

ジグザグマはタヌキがモチーフと見られているものの、名前に「クマ」が入っており、狢(むじな)がモチーフと思われるとの指摘があります。狢とは本来アナグマを意味する単語ですが、地方によってはハクビシンなども該当します。
日本ではタヌキやキツネと同様に、狢は人間を化かす妖怪として広く親しまれています。化け狸のことを「狢(むじな)」と呼ぶ地方もあり、進化形のマッスグマのモチーフがアナグマであることからも、狢との関連性は高いでしょう。
純粋なタヌキモチーフではないという指摘があることで、キュウコンのような妖力やマフォクシーのようなサイキックパワーは持ち合わせていないという見方もあるようです。一方、タヌキは日本で人間を化かす妖怪(化け狸)として広く定着しており、現代でもずるいことをする人を「たぬき」と言ったりする文化として根付いているのも事実。「化け狸イメージに寄るならゾロアとゾロアークとなんとなく対になるデザインを望む」という声もあり、タヌキポケモンが実現した際のデザイン方向性への期待がうかがえます。
現実のタヌキの特徴と「たぬき寝入り」などの文化的背景

タヌキは哺乳綱食肉目イヌ科タヌキ属に分類される動物です。体色は全体的に灰褐色・茶褐色で、目の周りや足先・耳の縁が黒くなっています。
「たぬき寝入り」という言葉をご存じでしょうか。猟師が銃声を聞いたタヌキが擬死(死んだふり)の状態に入り、油断した隙に逃げ去る習性に由来しています。この習性はジグザグマにも反映されており、ポケモン図鑑でも「死んだふりをして敵の目を誤魔化す」と明記。ジグザグマはこの点において、現実のタヌキの生態をしっかりと取り込んでいます。
「タヌキ」という言葉の語源についても興味深い説があります。この「たぬき寝入り」を「タマヌキ(魂の抜けた状態)」と呼んだことに由来するという説。またアライグマと混同されることが多く、縞模様の尻尾で描かれることが時折ありますが、実際のタヌキの尻尾に縞模様はありません。タヌキはイヌ科の動物であることから、イイネイヌ(ポケモン)との類似も指摘されているようです。
タヌキ ポケモンのまとめ:実現への期待と「いない理由」を振り返る
この記事のまとめです。
- 1,000種を超えるポケモンがいる中で、未だにタヌキをモチーフにしたポケモンが存在しないと話題になっている
- キツネ系ポケモン(ロコン、ゾロア、フォッコ、クスネなど)が複数いる一方でタヌキは皆無という指摘がファンの間から出ている
- ジグザグマは「まめだぬきポケモン」と分類されているが、実際のモチーフはアナグマまたはアライグマという指摘がある
- タヌキが東アジアのマイナー動物で海外知名度が低いため採用されにくいと考察されている
- 「生き物として地味。ネズミも地味だが世界中にいるから通じやすさが違う」という指摘がある
- 第2世代の開発段階にかちかち山モチーフの没タヌキポケモンが存在したという書き込みがある
- 信楽焼をモチーフにした岩タイプ案や、かちかち山モチーフの水炎タイプ案がファンの間で議論されている
- 「ノーマル・エスパー」「ノーマル・ゴースト」「ノーマル・草」「ノーマル・悪」など様々なタイプ案が挙げられている
- 変身能力を持たせたいというファンの要望がある一方、メタモンとの差別化が課題として挙げられている
- 「イリュージョン」の特性や「ばけのかわ」という技案など、キツネ(ゾロアーク)との対になるデザインを望む声もある
- 「ジグザグマはタヌキっぽいけど、あれはクマ(アナグマ)」という認識が広まっている
- タヌキポケモンが実現するとすれば、日本か東アジアを舞台とした作品が鍵になるとも言われている
- 化け狸文化・信楽焼・かちかち山など豊かなモチーフがあるため、実現すれば個性豊かなデザインになる可能性があるとの意見がある
- タヌキはイヌ科の動物であり、擬死(死んだふり)の習性はジグザグマの設定に反映されている

