ついに発売された『Pokémon LEGENDS Z-A』、ミアレシティでの新たな冒険に胸を躍らせているトレーナーも多いことでしょう。
本作では、クリア後の追加DLC「メガ次元ラッシュ」にて、幻のポケモン「フーパ」が登場することが判明し、大きな話題を呼んでいます。
しかし、その入手方法や詳しい性能については、まだ情報が錯綜しているのが現状です。
この記事では、現時点で判明しているフーパの登場経緯から、「いましめられしフーパ」と「ときはなたれしフーパ」という2つのフォルムの性能差、フォルムチェンジの鍵となる「いましめのツボ」の入手予測、そして対戦で即戦力となる育成論まで、専門的な視点から徹底的に解説します。
- ポケモンZ-Aにおけるフーパの登場と入手方法の現状
- 「いましめられし」と「ときはなたれし」2つの姿の性能比較
- フォルムチェンジに必要な「いましめのツボ」の入手方法を予測
- 対戦で活躍させるための具体的な育成論とおすすめの技構成
ポケモンZ-Aにおけるフーパの2つの姿を徹底解説
- いましめられしフーパの性能と特徴
- ときはなたれしフーパの圧倒的な攻撃性能
- 2つのフォルムの違いと使い分けを比較
- フォルムチェンジの鍵「いましめのツボ」
いましめられしフーパの性能と特徴

「いましめられしフーパ」は、フーパが本来の力を封じられている姿です。分類は「いたずらポケモン」で、タイプは「エスパー・ゴースト」というユニークな組み合わせを持っています。このタイプのおかげで、「ノーマル」と「かくとう」タイプの技を無効化できるという大きな強みを持ちますが、その反面、「ゴースト」と「あく」タイプの技が4倍弱点となってしまう極端な耐性を持ち合わせています。
ステータスに目を向けると、その特徴はさらに際立ちます。とくこうが$150$、とくぼうが$130$と非常に高く、特殊アタッカーや特殊受けとして優れたポテンシャルを秘めています。しかし、ぼうぎょは$60$と低く、物理攻撃には非常に打たれ弱い側面も持ち合わせています。すばやさも$70$と中速であるため、運用には工夫が必要です。特性の「マジシャン」は、自分が技を当てた相手の道具を奪うという面白い効果ですが、発動機会は限定的でしょう。
この性能から、「いましめられしフーパ」は、相手の特殊アタッカーに繰り出して高いとくぼうで攻撃を受け止めつつ、強力なとくこうからの一撃で反撃する、といった戦い方が基本となります。また、「トリックルーム」を覚えるため、自身の低いすばやさを逆手に取り、後続の低速アタッカーをサポートする役割もこなせます。ただし、4倍弱点を突かれると一瞬で倒されてしまう危険性を常に念頭に置き、相手のパーティ構成を慎重に見極める必要がある、玄人向けのポケモンと言えるでしょう。
ときはなたれしフーパの圧倒的な攻撃性能

「いましめのツボ」によって真の力を解放した姿、「ときはなたれしフーパ」。その分類は「まじんポケモン」へと変わり、タイプも「エスパー・あく」に変化します。この変化により、弱点だったゴースト技に耐性を持ち、エスパー技を無効化できるようになりますが、新たに「むし」タイプが4倍弱点、「フェアリー」タイプが2倍弱点となるため、注意が必要です。
このフォルムの最大の特徴は、その凄まじい攻撃性能にあります。合計種族値は$600$から$680$へと跳ね上がり、特にこうげきが$160$、とくこうが$170$という、全ポケモンの中でもトップクラスの数値を誇ります。すばやさも$80$に上昇し、多くの中速ポケモンを上から攻撃できるようになります。一方で、高い数値を誇ったとくぼうは$60$へと大幅に低下し、ぼうぎょも$60$のままなので、物理・特殊を問わず耐久力は皆無に等しい、まさに「ガラスの大砲」と呼ぶべき極端なステータス配分です。
この圧倒的な攻撃性能を活かし、相手の防御の要となっているポケモンを強引に突破する「ウォールブレイカー」としての役割が最も適しています。物理型、特殊型、あるいは両方を取り入れた二刀流型、いずれの育成でも凄まじい火力を発揮できます。しかし、その脆さから、相手の先制技には常に警戒が必要です。特に4倍弱点である「むし」タイプの技や、強力なフェアリータイプの技を受けると、攻撃する間もなく倒されてしまうことも少なくありません。その圧倒的な破壊力と引き換えに、繊細な立ち回りが要求される超攻撃的ポケモンです。
2つのフォルムの違いと使い分けを比較

フーパの真価は、これら2つのフォルムを戦略に応じて使い分ける点にあります。「いましめられしフーパ」は特殊耐久に優れ、トリッキーな戦術を得意とする一方、「ときはなたれしフーパ」は圧倒的な火力で相手を制圧することに特化しています。どちらのフォルムで戦いに臨むかは、自分のパーティの構成や、相手がどのような戦術を取ってくるかを予測して決定する必要があります。
例えば、相手のパーティに高速アタッカーが多く、素早い展開が予想される場合は、「いましめられしフーパ」で「トリックルーム」を展開し、戦況をひっくり返すのが有効です。逆に、相手が受けを重視した耐久型のパーティであれば、「ときはなたれしフーパ」の超火力で防御をこじ開け、サイクルを崩壊させることが期待できます。
以下に、2つのフォルムの性能をまとめた比較表を示します。この表を見れば、フォルムチェンジによってどの能力がどのように変化するかが一目瞭然です。特に、ぼうぎょはどちらのフォルムでも$60$と低いままであること、そしてとくぼうが$130$から$60$へと激減する点が、戦略を立てる上で最も重要なポイントとなるでしょう。
| 項目 | いましめられしフーパ | ときはなたれしフーパ |
| タイプ | エスパー・ゴースト | エスパー・あく |
| 特性 | マジシャン | マジシャン |
| HP | 80 | 80 |
| こうげき | 110 | 160 |
| ぼうぎょ | 60 | 60 |
| とくこう | 150 | 170 |
| とくぼう | 130 | 60 |
| すばやさ | 70 | 80 |
| 合計種族値 | 600 | 680 |
| 主な弱点 (4倍) | ゴースト、あく | むし |
フォルムチェンジの鍵「いましめのツボ」

フーパが2つの姿を使い分けるために不可欠なのが、「たいせつなもの」に分類されるキーアイテム「いましめのツボ」です。このアイテムを使用することで、いつでも「いましめられしフーパ」と「ときはなたれしフーパ」のフォルムを自由に変更することが可能です。一度使うとなくなる消費アイテムではないため、バトル直前に相手のパーティを見てからフォルムを選択する、といった柔軟な戦術も可能になります。
『Pokémon LEGENDS Z-A』における「いましめのツボ」の具体的な入手方法については、2025年10月24日現在、まだ確定的な情報は出ていません。しかし、過去作である『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』での入手方法が大きなヒントとなります。同作では、フーパを手持ちに加えた状態でマリナードタウンの競り市へ行くと、特別なNPCが出現し、「いましめのツボ」を競り落とすことができました。
この前例を踏まえると、『Z-A』でも同様の条件が設定されている可能性が非常に高いと考えられます。つまり、まずDLC「メガ次元ラッシュ」のストーリーを進めてフーパと出会い、何らかの形で仲間(あるいはデータ登録)にした後、ミアレシティのどこか、例えば骨董品店やオークション会場のような場所を訪れることで、「いましめのツボ」に関連するイベントが発生するのではないでしょうか。フーパを使いこなす上での必須アイテムとなるため、DLC攻略後にはミアレシティの隅々まで探索してみることをお勧めします。
ポケモンZ-Aにおけるフーパの育成論と対戦戦略
- いましめられしフーパのおすすめ育成論
- ときはなたれしフーパのおすすめ育成論
- 専用技「いじげんホール」と「いじげんラッシュ」
- フーパへの有効な対策とカウンターポケモン
いましめられしフーパのおすすめ育成論

「いましめられしフーパ」は、その高い特殊ステータスとトリッキーな技を活かした育成が基本となります。ここでは、代表的な2つの育成論を紹介します。
一つ目は、高いとくこうを最大限に活かす「特殊アタッカー型」です。性格はとくこうを上げる「ひかえめ」を選択し、努力値はHPととくこうに$252$ずつ振り分け、残りをとくぼうに振ります。持ち物は、火力をさらに引き上げる「こだわりメガネ」や「いのちのたま」がおすすめです。
技構成は、タイプ一致の「シャドーボール」と「サイコショック」を主軸に、あくタイプへの打点となる「きあいだま」、そして自身の火力を2段階上げる「わるだくみ」などが候補となります。相手の特殊アタッカーとの撃ち合いに強く、有利な対面で「わるだくみ」を積むことができれば、並の耐久力のポケモンは一撃で倒すほどの破壊力を生み出します。
二つ目は、味方をサポートする「トリックルーム始動型」です。性格はとくこうを上げつつ、すばやさを下げる「れいせい」が最適で、個体値もすばやさが最も低いもの(逆V)が理想です。努力値は特殊アタッカー型と同様にHPととくこうに振り分けます。持ち物は、行動保証を持たせるための「きあいのタスキ」や、ちょうはつを防ぐ「メンタルハーブ」が良いでしょう。
技構成は、戦術の核となる「トリックルーム」は確定。残りの技は、最低限の攻撃技として「シャドーボール」、そして自主退場しつつ後続に繋ぐ「みちづれ」や、ダブルバトルで味方を守る「サイドチェンジ」などが考えられます。相手の高速パーティの戦略を根底から覆すことができる、強力なサポーターとして活躍が期待できます。
ときはなたれしフーパのおすすめ育成論

超攻撃的な性能を持つ「ときはなたれしフーパ」は、その火力を最大限に引き出す育成が求められます。こちらも代表的な2つの型を紹介します。
一つ目は、高いとくこうとすばやさを活かす「高速特殊アタッカー型」です。性格はすばやさを重視するなら「おくびょう」、火力を追求するなら「ひかえめ」が良いでしょう。努力値はとくこうとすばやさに$252$ずつ振り分けます。持ち物は、火力を底上げする「いのちのたま」や、すばやさを補強して多くの相手を抜けるようにする「こだわりスカーフ」が強力です。
技構成は、タイプ一致で強力な「あくのはどう」と、相手の特殊受けを物理ダメージで計算する「サイコショック」はほぼ確定。残りは、はがねタイプへの有効打となる「きあいだま」や、交代読みで使える「わるだくみ」、安全に行動するための「まもる」などが候補となります。
二つ目は、物理と特殊の両方を使い分ける「二刀流アタッカー型」です。性格は、すばやさを上げつつ、使わない方の防御を捨てる「むじゃき」や「せっかち」が適しています。努力値はこうげきとすばやさに$252$を基本とし、残りをとくこうに振ります。この型の最大の強みは、専用技である物理あく技「いじげんラッシュ」と、弱点であるフェアリータイプへの強力な対抗策となる物理どく技「ダストシュート」を採用できる点です。
これにより、特殊受けに出てくるハピナスのようなポケモンを「いじげんラッシュ」で、フェアリータイプを「ダストシュート」で返り討ちにすることが可能となり、相手の受けを成立させません。技範囲が非常に広く、相手にとっては対処が非常に難しい、奇襲性能の高い型と言えるでしょう。
専用技「いじげんホール」と「いじげんラッシュ」

フーパを象徴するのが、2つのフォルムそれぞれが持つ専用技です。これらの技は、単に威力が高いだけでなく、対戦環境において非常に重要な意味を持つ特殊な効果を備えています。
「いましめられしフーパ」の専用技は、エスパータイプの特殊技「いじげんホール」です。威力は$80$と控えめですが、この技の真価は「必中」であること、そして相手の「まもる」や「みきり」といった防御技を貫通してダメージを与えられる点にあります。これにより、相手はフーパに対して安易に「まもる」で様子を見ることができず、交代や攻撃といった行動を強要されます。特に、HPが残りわずかな相手を確実に仕留めたい場面や、ダブルバトルで相手の守りの連携を崩す際に絶大な効果を発揮します。
一方、「ときはなたれしフーパ」の専用技は、あくタイプの物理技「いじげんラッシュ」です。威力は$100$と高く、こちらも「まもる」などの防御技を貫通する効果を持っています。ただし、使用後には自身のぼうぎょが1段階下がってしまうというデメリットも存在します。このデメリットは、元々低いフーパの物理耐久をさらに危険に晒しますが、それを補って余りある強力な効果です。
相手が「こだわりスカーフ」を警戒して「まもる」を選択したとしても、それを無視して大ダメージを与えられるため、読み合いを有利に進めることができます。この防御ランクダウンは、フーパの「攻めこそ最大の防御」というスタイルを象徴していると言えるでしょう。
フーパへの有効な対策とカウンターポケモン

強力な性能を誇るフーパですが、その極端なステータスと耐性ゆえに、明確な弱点も存在します。対策を立てる際は、まずどちらのフォルムなのかを見極めることが重要です。
共通の弱点として、ぼうぎょが$60$と非常に低い点が挙げられます。そのため、タイプ相性で不利でなくとも、高火力な物理アタッカーの攻撃で大ダメージを受けやすいです。特に、先制で攻撃できる「しんそく」や「バレットパンチ」などの物理先制技は、フーパにとって大きな脅威となります。
「いましめられしフーパ」に対しては、4倍弱点であるゴーストタイプやあくタイプの技で攻めるのが最も効果的です。例えば、ドラパルトのような高速高火力のゴーストタイプや、こだわりスカーフを持ったサザンドラのようなあくタイプのポケモンであれば、上から一撃で倒すことも難しくありません。
「ときはなたれしフーパ」の対策としては、まず4倍弱点のむしタイプの技が有効です。特に、攻撃しつつ交代できる「とんぼがえり」は、フーパに大ダメージを与えながら安全に有利なポケモンに繋ぐことができるため、非常に有効な戦術です。また、フェアリータイプのポケモンも有利に戦えます。さらに、フーパ自身の高いこうげきを利用してダメージを与える技「イカサマ」は、物理型の「ときはなたれしフーパ」に対して絶大な効果を発揮します。ブラッキーのような耐久力の高いポケモンが使用すれば、フーパの攻撃を耐えつつ、返しの「イカサマ」で致命傷を与えることが可能です。
総括:ポケモンZ-Aのフーパは2つの姿を使いこなす超攻撃的ポケモン
この記事のまとめです。
- フーパは『Pokémon LEGENDS Z-A』のDLC「メガ次元ラッシュ」で登場する
- 2025年10月24日現在、フーパの捕獲方法は未だ発見されていない
- フーパには「いましめられし」と「ときはなたれし」の2つのフォルムが存在する
- フォルムチェンジには「いましめのツボ」というキーアイテムが必要である
- 「いましめのツボ」は過去作同様、フーパ入手後にミアレシティで手に入ると予想される
- いましめられしフーパはエスパー・ゴーストタイプで、とくこう・とくぼうが高い
- いましめられしフーパはゴースト・あくタイプが4倍弱点である
- ときはなたれしフーパはエスパー・あくタイプで、こうげき・とくこうが極めて高い
- ときはなたれしフーパはむしタイプが4倍弱点であり、耐久力が非常に低い
- 両フォルムともにぼうぎょの種族値は60と低いのが共通の弱点である
- 専用技「いじげんホール」と「いじげんラッシュ」は相手の「まもる」を貫通する
- いましめられしフーパは特殊アタッカーやトリックルーム役として育成するのがおすすめである
- ときはなたれしフーパは超火力アタッカーとして、物理・特殊・二刀流いずれも強力である
- 対策としては、低いぼうぎょを突く物理攻撃や、それぞれの4倍弱点を突くことが有効である
- 「イカサマ」は、こうげきの高い「ときはなたれしフーパ」への有効な対抗策となる

