「ポケモンカードを始めてみたいけど、デッキの作り方がわからない…」 「どうせなら強いデッキで勝ちたい!」 そんな風に思っていませんか?
ポケモンカードのデッキ作りは、ルールやコツさえ掴めば誰でも楽しめますし、自分だけの最強デッキを目指すことも夢ではありません。
この記事では、ポケモンカード初心者の方向けに、デッキの作り方の基本ルールから、おすすめのカード配分、さらには大会で活躍しているデッキレシピを参考にしたコツまで、わかりやすく解説していきます。
デッキ作りにいくらかかるのか、という費用感にも触れていきますので、ぜひ最後まで読んで、あなただけのオリジナルデッキ作りの第一歩を踏み出してくださいね。
- ポケカデッキの基本的なルールと枚数
- 初心者でもわかるデッキの作り方の3ステップ
- 強いデッキを作るためのコツとカード選び
- 目的別のおすすめ構築済みデッキセット
ポケモンカードデッキの作り方の基本を押さえよう
- デッキの枚数は何枚?基本的なルールを解説
- ポケモン・トレーナーズ・エネルギーの最適な枚数は?
- 初心者におすすめ!デッキ作り3つのステップ
- 強いデッキが欲しい!大会優勝レシピを参考にするコツ
デッキの枚数は何枚?基本的なルールを解説

ポケモンカードのデッキ作り、まず最初に押さえておきたいのが基本的なルールです。これを知らないと、そもそも対戦が始められませんからね。
まず一番大切なことですが、デッキはちょうど60枚で作ります。 1枚多くても少なくてもダメで、公式大会では枚数が違うだけで失格になることもあるので、ここはしっかり守りましょう。
次に、カードの種類ごとのルールです。 デッキには大きく分けて「ポケモン」「トレーナーズ」「エネルギー」の3種類のカードが入りますが、それぞれに枚数の決まりがあります。
同じ名前のカードは4枚まで入れることができます。 例えば、「ピカチュウ」というカードは、イラストやワザが違っても名前が同じなら合計で4枚までです。 ただし、「ピカチュウ」と「ピカチュウex」のように、名前の後ろに「ex」や「V」などがついているカードは別のカードとして扱われるので、それぞれ4枚ずつデッキに入れることが可能です。
一方で、基本エネルギーカードは何枚でもデッキに入れることができます。 ポケモンによってはたくさんのエネルギーが必要になることもあるため、このようなルールになっています。 ただ、「特殊エネルギー」と呼ばれる特別な効果を持つエネルギーは、同じ名前のカードは4枚までのルールが適用されるので注意が必要ですね。
そして、特に強力なカードである「ACE SPEC(エーススペック)」と「かがやくポケモン」は、デッキにそれぞれ1枚しか入れることができません。 これらのカードは戦況を大きく左右する力を持っているので、どのカードを選ぶかがデッキの個性を決める重要なポイントになります。
これらのルールを守ることが、デッキ作りの第一歩です。 まずはこの基本をしっかり覚えておきましょう。
ポケモン・トレーナーズ・エネルギーの最適な枚数は?

デッキが60枚ぴったりと決まっている中で、次に悩むのが「ポケモン」「トレーナーズ」「エネルギー」のバランスですよね。 この配分が、デッキの安定感や強さに直結します。
一般的な目安として、以下のようなバランスで組むのがおすすめです。
- ポケモン:8枚~12枚
- トレーナーズ:30枚前後
- エネルギー:15枚前後
まず、デッキの主役となるポケモンとその進化系統を決めます。 例えばリザードンexを主軸にするなら、進化前のヒトカゲやリザードも必要になりますね。 これらのカードでだいたい8枚から12枚ほど使うのが一般的です。
次に、バトルを有利に進めるためのトレーナーズカードです。 山札からカードを引く「サポート」や、ポケモンを育てるのを助ける「グッズ」など、様々な種類があります。 デッキの約半分、30枚前後をトレーナーズにするのが一つの目安です。 特に、山札から好きなカードを持ってこれる「ハイパーボール」や、たねポケモンをベンチに出せる「ネストボール」といったカードは、多くのデッキで採用されています。
最後にエネルギーカードです。 ポケモンがワザを使うために必須のカードですね。 だいたい15枚前後が目安とされていますが、これはデッキの戦略によって大きく変わります。 例えば、リザードンexのように特性でエネルギーを加速できるポケモンが主軸なら、少し枚数を減らしても大丈夫かもしれません。 逆に、たくさんのエネルギーを必要とするポケモンを使うなら、もっと多く入れる必要があります。 エネルギーの色は、事故を防ぐために1色か、多くても2色に絞るのがおすすめです。
これはあくまで基本的な配分です。 最終的には、実際にデッキを回してみて、自分に合ったバランスを見つけていくことが大切ですよ。
初心者におすすめ!デッキ作り3つのステップ

さて、基本的なルールとカードの配分がわかったところで、いよいよ実際にデッキを作っていきましょう。 ここでは、初心者の方がスムーズにデッキを組むための3つのステップを紹介します。
ステップ1:主軸となるポケモンを決める これが一番重要で、そして一番楽しい部分かもしれません。 強いから、かわいいから、アニメで活躍していたから、理由は何でもOKです。 まずはあなたが「このポケモンで戦いたい!」と思える好きなポケモンを見つけましょう。 好きなポケモンを使う方が、カードへの愛着も湧きますし、心から対戦を楽しめるはずです。 例えば、ドラパルトが好きなら、ドラパルトを中心にデッキを組んでいくことになります。
ステップ2:主軸ポケモンに合わせたカードを選ぶ 主軸のポケモンを決めたら、そのポケモンの特徴を書き出してみましょう。 HPが高い、ワザの威力が大きい、特別な特性を持っているなど、そのポケモンの強みを理解することが大切です。 そして、その強みをさらに引き出せるようなカードや、弱点を補えるようなカードを選んでいきます。 例えば、2進化ポケモンで育てるのに時間がかかるリザードンexなら、進化を助ける「ふしぎなアメ」や、好きなカードを山札から持ってこられるアルセウスVSTARなどが相性の良いカードとして挙げられます。
ステップ3:実際に回して調整する デッキが60枚になったら、完成ではありません。ここからが本当のスタートです。 まずは一人でカードを引いてみたり(一人回し)、友達やカードショップで対戦したりして、デッキを実際に動かしてみましょう。 「このカード、思ったより使わないな」「この場面で、あのカードが欲しかったな」といった発見が必ずあるはずです。 その気づきを元に、カードを入れ替えて調整を繰り返していくことで、デッキはどんどん洗練されていきます。 この「作って、回して、調整する」というサイクルが、強いデッキを作るための王道なんです。
強いデッキが欲しい!大会優勝レシピを参考にするコツ

「自分でデッキを組むのはまだ難しい」「どうせなら最初から強いデッキを使いたい!」という方も多いでしょう。 そんな時は、大会で優勝したデッキレシピを真似して組むのが、強くなるための一番の近道です。
Twitter(現X)やYouTube、専門のまとめサイトなどで、シティリーグなどの大会で上位入賞したデッキのレシピがたくさん公開されています。 これらのデッキは、現環境で強いとされるカードや組み合わせが詰まった、いわば”答え”のようなものです。 なぜこのカードが採用されているのか、どういう動きを狙っているのかを考えながらコピーすることで、カードの知識が増え、強いデッキの構造を理解することができます。
ただ、完全に同じデッキを組むのが難しい場合もありますよね。 特に「バトルVIPパス」や「ウッウロボ」のような高額なカードは、初心者の方がいきなり揃えるのは大変かもしれません。 2023年5月時点の情報ですが、環境でよく使われるデッキの作成費用は、安いもので約5,600円、高いものだと23,700円ほどかかることもあります。 平均すると大体12,850円くらいが目安になりそうです。
高額なカードが手に入らない場合は、似たような効果を持つ別のカードで代用してみるのも一つの手です。 また、大会で結果を残しているデッキを参考にしつつ、自分が持っているカードや好きなポケモンを組み合わせて、自分なりに改造していくのも面白いですよ。 まずは強いデッキの型を学び、そこから自分らしさを加えていく。 これが、オリジナルの最強デッキへの第一歩となるでしょう。
初心者におすすめ!ポケモンカードデッキの選び方と作り方
- 何から買えばいい?拡張パックより構築済みデッキがおすすめ
- 目的別!初心者におすすめの構築済みデッキ4選
- 強いデッキはどれ?環境ティアランキングの見方
- 実際にデッキを作ってみよう!構築例を紹介
何から買えばいい?拡張パックより構築済みデッキがおすすめ

ポケモンカードを始めようと思った時、コンビニなどでよく見かける1パック180円ほどの「拡張パック」につい手が伸びてしまいがちですよね。 でも、ちょっと待ってください! 実は、拡張パックをたくさん買っただけでは、ポケモンカードで対戦することはできないんです。
拡張パックは、その名の通り、すでに持っているデッキを強化(拡張)するための商品です。 中にはランダムで5〜6枚のカードしか入っていないため、これを集めても対戦に必要な60枚のデッキをバランス良く組むのは非常に難しいのです。
そこで、これからポケモンカードを始める初心者の方に心からおすすめしたいのが、「構築済みデッキ」です。 これは、すでに対戦に必要な60枚のデッキが完成した状態で入っている商品のこと。 商品によっては、ダメージ計算に使うダメカンやポケモンコイン、プレイマットなど、対戦に必要なものがすべて揃っているセットもあります。 つまり、これを一つ買うだけで、すぐに友達や家族と対戦を始めることができるんです。
構築済みデッキには、安価で手軽に始められる「スタートデッキ」や、必要なものが一通り揃った「スターターセット」など、いくつかの種類があります。 まずはこれらの商品で基本的な遊び方やルールを覚え、ゲームに慣れてきたら拡張パックでカードを増やしてデッキを改造していく、という流れが初心者にとって最もスムーズな始め方と言えるでしょう。
目的別!初心者におすすめの構築済みデッキ4選

構築済みデッキが良いのはわかったけれど、種類が多くてどれを選べばいいか迷ってしまいますよね。 そこで、あなたの目的に合わせたおすすめの構築済みデッキを4つご紹介します。
1. とにかく安く始めたい人向け:「スタートデッキ Generations」 「まずはお試しで遊んでみたい」「子供が欲しがっているけど続くかわからない」という方には、この「スタートデッキ Generations」がぴったりです。 1デッキ850円(バラ売りの場合)と非常に安価ながら、ポケモンexが2枚入った本格的なデッキですぐに遊べます。 9種類の中から好きなポケモンやタイプのデッキを選べるのも嬉しいポイントですね。
2. どれを買うか悩んだ人向け:「スターターセットMEGA メガディアンシーex」 「必要なものが全部揃っているセットがいい」「どのポケモンが強いかわからない」という方には、こちらがおすすめです。 このセットには、強力な「メガディアンシーex」を中心としたデッキに加え、ダメカンやコイン、遊び方説明書など、対戦に必要なアイテムがすべて同梱されています。 ワザが使いやすく初心者にも扱いやすいポケモンなので、最初の一個として間違いない選択肢です。
3. 家族や子供と遊びたい人向け:「バトルアカデミー」 親子や兄弟で一緒にポケモンカードを始めたいなら、断然「バトルアカデミー」がおすすめです。 子供に人気のポケモンで構成されたデッキが2つまたは4つ入っており、ルールがわからない人でも安心な「はじめてガイド」や「ステップアップガイド」も付いています。 このセット一つで、家族みんなでおうち時間を楽しむことができますよ。
4. 最初から強いデッキが欲しい人向け:「スターターセットex マリィのモルペコ&オーロンゲex」 「どうせ買うなら、大会でも通用するような強いデッキがいい!」という本格志向の方には、このスターターセットが最適です。 収録されている「マリィのオーロンゲex」は非常に強力で、大会環境でも活躍しているカードです。 少し改造すればさらに強くなるポテンシャルを秘めており、長く楽しめるデッキとなっています。
自分の目的に合ったデッキを選んで、楽しいポケカライフをスタートさせましょう!
強いデッキはどれ?環境ティアランキングの見方

ポケモンカードに慣れてきて、「もっと勝ちたい!」「大会で活躍しているような最強デッキが知りたい!」と思うようになったら、「環境デッキ」や「ティアランキング」といった情報を参考にしてみましょう。
「環境」とは、その時々の大会でよく使われ、流行しているデッキやカードの傾向のことを指します。 そして「ティアランキング」とは、その環境におけるデッキの強さや使用率をランク付けしたものです。 一般的に、Tier1(ティアワン)に分類されるデッキが、その時点で最も強いと評価されているデッキ群になります。
これらの情報は、専門のウェブサイトで日々更新されており、シティリーグなどの大会結果データを基に作成されています。 サイトを見れば、現在どんなデッキが流行っているのか、どのデッキの勝率が高いのかが一目でわかります。
例えば、2025年9月時点の環境では、「サーナイトex」デッキや「サーフゴーex」デッキがTier1として評価されています。 それぞれのデッキページでは、基本的な戦い方の解説や、大会で入賞したデッキの具体的なレシピ、さらには採用されているカードの枚数分布といった詳細なデータまで見ることができます。
これから最強デッキを作りたいと考えているなら、まずはこのティアランキングでTier1やTier2に位置するデッキをチェックし、そのデッキレシピを参考に組んでみるのがおすすめです。 環境を理解し、流行のデッキの強みと弱みを知ることが、勝利への大きな一歩となるでしょう。
実際にデッキを作ってみよう!構築例を紹介

ここまで学んだことを活かして、実際にデッキを組んでみましょう。ここでは、人気の「リザードンex」デッキを例に、デッキ構築の流れを追いかけてみます。
1. 主軸とコンセプトを決める まず主役は「リザードンex」。このポケモンの強みは、HP330という高い耐久力と、特性「れんごくしはい」によるエネルギー加速、そして相手にサイドを取られるほど威力が上がるワザ「バーニングダーク」です。 この特徴から、「序盤は耐えつつリザードンexを育て、後半に高火力で逆転する」というコンセプトが見えてきますね。
2. 相性の良いカードを入れる このコンセプトを実現するため、相性の良いカードを入れていきます。
・進化ライン:リザードンex(2-3枚)、リザード(1-2枚)、ヒトカゲ(3-4枚)。進化元がいないと始まらないので、多めに採用します。
・進化サポート:2進化を素早く立てるための「ふしぎなアメ」(3-4枚)は必須級です。
・サブシステム:リザードンexを安定して立てるため、好きなカードを山札から持ってこれる「ピジョットex」の進化ラインや、「アルセウスVSTAR」を採用することが多いです。
・トレーナーズ:「ペパー」で「ふしぎなアメ」などのグッズを持ってきたり、「ナンジャモ」で相手の妨害をしつつ自分の手札を補充したりします。サイドが負けている時に使える「カウンターキャッチャー」も逆転コンセプトと相性抜群です。
・エネルギー:「れんごくしはい」で山札から加速できるため、基本炎エネルギーは5〜6枚と少なめでも機能します。
3. 60枚に調整する これらのカードをデッキに入れていき、60枚になるように枚数を調整します。 例えば、「リザードンexは倒されにくいから2枚で十分かな」「もっと安定してポケモンを並べたいから『なかよしポフィン』を4枚入れよう」といった形で、デッキの優先順位を考えながらカードを抜き差ししていきます。
このように、主役のポケモンの特徴を理解し、その強みを最大限に活かすカードを選んでいくのが、デッキ作りの基本的な考え方です。 このリザードンexデッキのように、大会で活躍しているデッキは非常に洗練された構築になっています。ぜひ参考にしてみてください。
総括:自分だけの最強を目指すポケモンカードデッキの作り方
この記事のまとめです。
- ポケモンカードのデッキは60枚ちょうどで構築する
- 同じ名前のカードは4枚まで、基本エネルギーは何枚でも入れられる
- ACE SPECとかがやくポケモンはデッキに各1枚のみ採用可能
- デッキ作りはまず主軸となる好きなポケモンを決めることから始める
- ポケモンの特徴を理解し、その強みを活かすカードを選ぶことが重要
- ポケモン8~12枚、トレーナーズ約30枚、エネルギー約15枚が基本配分
- 初心者はまず構築済みデッキから始めるのがおすすめ
- 「スタートデッキ」は安価で、「スターターセット」は必要なものが揃う
- 強いデッキを作りたいなら大会の優勝レシピを参考にするのが近道
- 環境デッキやティアランキングで流行を把握することが勝利に繋がる
- デッキは作って終わりではなく、対戦と調整を繰り返して洗練させる
- 構築済みデッキは改造することでさらに強くなる可能性がある
- カードの知識を増やすことがデッキ構築力を高める上で大切
- カードを保護するためスリーブの着用が推奨される
- 費用はデッキによるが、5,000円台から20,000円を超えるものまで様々