ポケモンZAの御三家がなぜこの3匹なのか？理由を徹底解説

2025年発売予定の期待作『Pokémon LEGENDS Z-A』。

その最初のパートナーとなる御三家が「チコリータ」「ポカブ」「ワニノコ」と発表され、多くのトレーナーが「なぜこの3匹？」と疑問に思ったことでしょう。実はこの選出、決してランダムではありません。

この記事では、舞台となるカロス地方のモデル「フランス」との文化的な繋がり、物語の核となる「メガシンカ」との戦略的な関係、そして不遇と言われがちなポケモンへの「再評価」という3つの視点から、御三家選出の深い理由を徹底的に考察・解説します。

この記事を読めば、ミアレシティでの冒険がより一層楽しみになること間違いありません。

この記事のポイント

御三家が選ばれた3つの深い理由を解説
舞台のモデルであるフランス文化との関連性
メガシンカを最大限に活かすための戦略的な選出
各種族値や性能から見るおすすめパートナー考察

ポケモンZAの御三家がなぜ選ばれたか？3つの理由を深掘り

理由1：舞台のモデル「フランス文化」との thematic resonance
理由2：物語の核「メガシンカ」のための戦略的布石
理由3：不遇ポケモンの再評価という「リデベロップメント」

理由1：舞台のモデル「フランス文化」との thematic resonance

『Pokémon LEGENDS Z-A』の御三家選出における最も興味深い点は、ゲームの舞台であるカロス地方のモデル、フランスの文化との巧みな関連性です。前作『Pokémon LEGENDS アルセウス』で選ばれたモクロー、ヒノアラシ、ミジュマルが日本の歴史や文化（弓道家、侍、忍者）を彷彿とさせたように、本作でも同様のテーマ性が隠されていると考えられます。

まず、くさタイプのチコリータは、その名前がフランスで広く栽培・利用されている野菜「チコリ」を連想させます。フランスはチコリの一大生産国であり、特に焙煎したチコリはコーヒーの代用品として、またアンディーブという名前でサラダやグラタンなど、フランスの家庭料理に欠かせない食材です。この直接的な食文化との繋がりは、チコリータ選出の非常に有力な根拠と言えるでしょう。

次に、ほのおタイプのポカブは、フランスの豊かな食文化、特に豚肉料理との関連が指摘されています。シャルキュトリー（豚肉の加工品）をはじめ、フランス料理において豚は重要な食材です。また、ブルターニュ地方はフランス最大の養豚地帯であり、文化的に豚との結びつきが深い地域です。こうした背景が、ポカブがパートナーに選ばれた理由の一つと考えられます。

最後に、みずタイプのワニノコです。この選出は一見すると関連性が薄いように思えますが、ミアレシティのモデルであるパリに古くから伝わる「下水道のワニ」という都市伝説に由来するのではないか、という考察があります。広大な都市の地下に潜む力強い存在というイメージは、最終進化系であるオーダイルの姿と重なります。あるいは、ノートルダム大聖堂のガーゴイルのような、フランスの建築や伝承に登場する怪物的なモチーフが、新たなメガシンカのデザインに反映される可能性も秘めています。

理由2：物語の核「メガシンカ」のための戦略的布石

『Pokémon LEGENDS Z-A』でメガシンカが復活し、物語の中心的な役割を担うことは公式に発表されています。この「メガシンカ」というシステムこそ、チコリータ、ポカブ、ワニノコが選ばれた二つ目の、そして極めて重要な理由です。結論から言えば、この3匹の最終進化系であるメガニウム、エンブオー、オーダイルは、いずれもこれまでにメガシンカを与えられていないポケモンだからです。

ゲーム開発の視点に立つと、物語の序盤からプレイヤーと冒険を共にするパートナーにこそ、その作品を象徴する新要素を体験させたいと考えるのが自然です。もし、既にメガシンカを持つカントー地方（リザードン、フシギバナ、カメックス）やホウエン地方（バシャーモ、ジュカイン、ラグラージ）の御三家を選んでしまうと、新鮮な驚きを提供することが難しくなります。

その点、メガシンカを持たないこの3匹は、いわば「白紙の状態」です。プレイヤーは、自分のパートナーがどのようにメガシンカし、どんな新しい姿や能力を得るのかを、全く新しい体験として楽しむことができます。これは、ゲームへの没入感を高める上で非常に効果的な演出です。

また、本作では『X・Y』の御三家であったハリマロン、フォッコ、ケロマツにも待望のメガシンカが追加されることが判明しています。しかし、彼らを最初のパートナーにしてしまうと、『X・Y』のリメイクという印象が強くなりすぎてしまいます。『LEGENDS』シリーズが過去作の単なるリメイクではなく、新しい切り口でその地方を描く作品であることを示すためにも、あえてカロス地方出身ではない、かつメガシンカの可能性を秘めたポケモンたちが選ばれたのです。

理由3：不遇ポケモンの再評価という「リデベロップメント」

三つ目の理由は、これまで対戦環境などで活躍の機会に恵まれなかった、いわゆる「不遇」とされるポケモンたちにスポットライトを当て、再評価を促すという戦略的な意図です。これは、本作のテーマであるミアレシティの「都市再開発（Urban Redevelopment）」と見事に重なります。都市が再開発によって新たな姿に生まれ変わるように、ポケモンたちも新たな力（メガシンカ）を得て生まれ変わるのです。

特にメガニウムは、歴代のくさタイプ御三家の中でも、防御寄りの種族値と攻撃範囲の狭さから、対戦では厳しい評価を受けることが少なくありませんでした。「くさ」という単タイプは弱点が多く、サポート役としても他の優秀なポケモンに役割を奪われがちだったのです。しかし、メガシンカによって新たなタイプ（例えば、くさ・フェアリー）や強力な特性を獲得すれば、その評価は一変する可能性があります。

エンブオーもまた、「ほのお・かくとう」という複合タイプが3世代連続で続いたことや、素早さが低いことから、同じタイプの先輩であるバシャーモやゴウカザルの影に隠れがちでした。メガシンカによるデザインの一新や、種族値の大幅な見直しは、エンブオーに独自のアイデンティティを与え、「エンブオーだからこそできる戦い方」を生み出す絶好の機会となります。

オーダイルは他の2匹ほど不遇ではありませんが、強力なライバルがひしめくみずタイプの物理アタッカーの中で、決定的な強みを見出しにくい側面がありました。メガシンカによって、特性「いかく」や「かたいツメ」のような強力なものを得られれば、一線級のアタッカーとして返り咲くポテンシャルを十分に秘めています。このように、3匹の選出は、彼らに「リデベロップメント」の機会を与えるという、ファンにとって非常に喜ばしい意図が込められているのです。

ポケモンZA 旅のパートナー徹底比較！あなたに合うのはどの御三家？

最終進化系の種族値と性能を比較
期待される新メガシンカの姿を大予想
カロス御三家（ハリマロン・フォッコ・ケロマツ）の役割

最終進化系の種族値と性能を比較

ミアレシティでの冒険を共にするパートナーを選ぶ上で、最終進化系の能力を知っておくことは非常に重要です。ここでは、メガニウム、エンブオー、オーダイルの現在の種族値、タイプ、そして基本的な戦術を比較し、それぞれの長所と短所を解説します。どのポケモンがあなたのプレイスタイルに合っているか、じっくり考えてみましょう。

ポケモン	タイプ	HP	こうげき	ぼうげょ	とくこう	とくぼう	すばやさ	合計
メガニウム	くさ	80	82	100	83	100	80	525
エンブオー	ほのお/かくとう	110	123	65	100	65	65	528
オーダイル	みず	85	105	100	79	83	78	530

メガニウムは、HP、ぼうぎょ、とくぼうが高く、耐久力に優れたポケモンです。味方をサポートする「リフレクター」や「ひかりのかべ」を覚え、粘り強く戦うのが得意です。しかし、攻撃性能は控えめで、弱点タイプが5つと多いため、相手を選ぶ必要があります。安定した冒険をしたい、サポート役が好きというトレーナーにおすすめです。

エンブオーは、HPとこうげきが非常に高く、とくこうも高水準な重量級アタッカーです。ほのお・かくとうのタイプは攻撃範囲が広く、多くの相手に弱点を突くことができます。一方で、ぼうぎょ、とくぼう、すばやさが低いため、相手の攻撃を受ける前に倒す火力が求められます。序盤からガンガン攻めていきたい、パワーで押し切る戦いが好きというトレーナーに最適でしょう。

オーダイルは、こうげきとぼうぎょが高く、全体的にバランスの取れた物理アタッカーです。みず単タイプのため弱点がくさ、でんきの2つのみと少なく、安定しています。「りゅうのまい」でこうげきとすばやさを上げて全抜きを狙う戦術が強力です。攻守のバランスを重視したい、エースアタッカーを育てたいというトレーナーに向いています。

期待される新メガシンカの姿を大予想

『Pokémon LEGENDS Z-A』最大の目玉であるメガシンカ。御三家たちがどのような進化を遂げるのか、その可能性を予想することは、発売前の大きな楽しみの一つです。ここでは、各種ポケモンの特徴やこれまでの傾向を踏まえ、新たなメガシンカの姿を大胆に予測します。

まず「メガメガニウム」ですが、その高い耐久力をさらに伸ばす方向での進化が期待されます。タイプは現在の弱点を補える「くさ・フェアリー」が最も有力でしょう。フェアリータイプが追加されることで、ドラゴン、かくとう、あくタイプに強くなり、役割が大きく広がります。特性は、受けるダメージを半減する「もふもふ」や、毎ターンHPが回復する「いやしのこころ」のような防御的なものが似合います。首周りの花がさらに大きく咲き誇り、神々しい姿になるかもしれません。

次に「メガエンブオー」は、現在の鈍足高火力というイメージを覆す進化が考えられます。タイプは「ほのお・あく」に変更され、ゴーストやエスパータイプへの強力な対抗策となる可能性があります。種族値は、低かったすばやさが大幅に上昇し、こうげきもさらに強化されることで、高速物理アタッカーへと変貌を遂げるでしょう。特性は、直接攻撃の威力が上がる「かたいツメ」や、反動技の威力が上がる「すてみ」などが追加されれば、その破壊力は計り知れません。燃え盛る髭や体躯がより荒々しく、猛将のようなデザインが期待されます。

最後に「メガオーダイル」は、その高い物理攻撃能力を極限まで高める進化が予想されます。タイプは「みず・ドラゴン」となり、多くの耐性を得ると同時に攻撃範囲も広がります。特性は、かみつく系の技の威力が上がる「がんじょうアゴ」が最も有力候補です。これにより、「かみくだく」や「こおりのキバ」といった技がメインウェポンになり得ます。種族値はこうげきとすばやさが重点的に強化され、「りゅうのまい」を一度積むだけで手が付けられないほどの高速エースとなるでしょう。より巨大で凶暴な、怪獣のようなフォルムになる姿が目に浮かびます。

カロス御三家（ハリマロン・フォッコ・ケロマツ）の役割

『Pokémon LEGENDS Z-A』の御三家が発表された際、多くのファンが気になったのが、本来のカロス地方の御三家であるハリマロン、フォッコ、ケロマツの扱いです。嬉しいことに、彼らも本作に登場し、さらに待望の「メガシンカ」を獲得することが確定しました。これにより、ブリガロン、マフォクシー、ゲッコウガの新たな可能性が広がります。

では、彼らはゲーム内でどのような役割を担うのでしょうか。前作『Pokémon LEGENDS アルセウス』では、舞台となったシンオウ地方の御三家（ナエトル、ヒコザル、ポッチャマ）が野生で出現し、捕獲することができました。この前例に倣えば、本作でもミアレシティ内の「ワイルドゾーン」と呼ばれる特定のエリアで、ハリマロンたちと出会える可能性が非常に高いと考えられます。

また、『X・Y』でプラターヌ博士からカントー御三家をもらえたように、物語の進行に応じて、研究者や重要人物から彼らのタマゴやポケモンそのものを託されるイベントが発生することも十分に考えられます。最初のパートナーとして選ぶことはできませんが、旅の途中で強力な仲間としてパーティに加えることができるのは間違いないでしょう。

特にゲッコウガは「きずなへんげ」という特別な姿を持っていましたが、メガシンカは今回が初となります。メガブリガロン、メガマフォクシー、メガゲッコウガがどのようなデザインと性能で登場するのか、そして最初のパートナーであるチコリータ、ポカブ、ワニノコと、カロス御三家をどのようにパーティに組み込んでいくか。こうした戦略を考えるのも、本作の大きな醍醐味となるでしょう。