この二つの作品は、同じイッシュ地方を舞台にしながらも、ストーリー展開や登場ポケモン、ゲームシステム、そしてマップの変化に至るまで、様々な点で違いがあります。
特に、BWのシリアスなストーリーや新ポケモンのみの登場、あるいはBW2で追加された様々な要素や改善点など、皆さんが「どっちが自分に合うんだろう?」と感じるポイントは多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな「ポケモンBWとBW2はどっちが面白い?」という問いに対し、それぞれの作品の特徴を深く掘り下げて比較し、皆さんのプレイスタイルに合った選び方を提案します。
BWのストーリーの奥深さや、BW2の遊びやすさ・やり込み要素の充実、さらには「不人気」と言われた理由や伝説のポケモン、デオキシスの入手方法まで、気になる情報を網羅してお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。
- ポケモンBWとBW2のストーリーは、前作と続編として大きく異なる展開を見せる
- BWは革新的な挑戦作だが、一部で「不人気」とされた理由も存在する
- BW2は前作のシステムを改善し、豊富な新要素で高い評価を得ている
- それぞれのプレイスタイルに合わせて、最適な作品を選ぶヒントが見つかる
ポケモンBWとBW2の気になる違いを徹底比較!
- ストーリーの深掘り!Nとプラズマ団の物語の進化とは?
- イッシュ地方のマップはこう変わった!新エリアの発見と進化
- 登場ポケモンはどう変化した?過去作からのポケモンの登場
- ジムリーダーや四天王!顔ぶれの変化とバトルの進化
- ポケモンBWの「時間制限システム」は遊びやすさに影響したのか?
ストーリーの深掘り!Nとプラズマ団の物語の進化とは?

ポケモンBWとBW2は、同じイッシュ地方を舞台にしながらも、ストーリーの進行と設定において大きな違いがあります。BWは、プレイヤーが初めてイッシュ地方を訪れる冒険の始まりを描いており、その物語全体を貫くテーマは「ポケモンと人間の共存」に深く切り込んでいます。
この作品に登場する悪の組織「プラズマ団」は、「ポケモンを人間から解放する」という過激な思想を掲げており、彼らの主張が物語の倫理的な議論の核となります。特に、プラズマ団の王であるNは、ポケモンの言葉を理解し、「人間からポケモンを解放する」ことを自身の使命と信じる純粋なキャラクターとして描かれていますが、その裏ではゲーチスという黒幕に洗脳されていたという衝撃的な事実があります。
Nは主人公との出会いを通じて自身のイデオロギーが揺らぎ始め、最終的に主人公との戦いを通じて「ポケモンと人間は共に生きることができる」という新たな真実を受け入れることになります。このNの存在が、BWのストーリーに深いテーマ性と葛藤をもたらし、プレイヤーの心を強く揺さぶる要因となっています。
一方、BW2はBWから2年後の世界が舞台となっており、ストーリーも直接の続編として構成されています。前作の主人公とは異なる新しい主人公が冒険に出発し、幼馴染のヒュウと共に旅をします。この続編では、2年前にゲーチスの野望が失敗に終わった後、プラズマ団が二つの陣営に分裂していたことが明かされます。一つは再び世界征服を企むゲーチス派、もう一つはNを純粋に慕い、過去の悪事を反省して奪ったポケモンを持ち主に返す活動をしているN派です。主人公たちはN派の人々と協力し、ゲーチスの新たな野望を阻止しようとします。
このように、BW2では前作のキャラクターや出来事が新たな形で絡んでくるため、BWをプレイした人にとっては懐かしさや成長を感じられる仕掛けが豊富です。また、オープニングやエンディングの映像、BGMもBWから変更されており、新たな冒険への期待感を高める演出が加えられています。BWがストーリーの核心を徐々に明かすスリリングな展開であるのに対し、BW2は前作の知識が生かされ、テンポ良く物語が進む設計になっています。
イッシュ地方のマップはこう変わった!新エリアの発見と進化

ポケモンBWとBW2では、イッシュ地方のマップも大きく変化しており、探索の楽しみが増しています。BW2では、新たに「ヒウンシティ」「サンギタウン」「タチワキシティ」「山路タウン」「青海波シティ」といった新市街地が追加されています。
これらの街が増えたことで、19番道路から23番道路までの新しい道路も出現しました。例えば、サンギタウンには「誓いの林」という場所があり、ここでは特殊なイベントが起こり、ポケモンが新しいフォルムに変わることもあります。タチワキシティの近くには、映画撮影ができる「ポケウッド」という施設が新たに建設され、BWでジムリーダーを務めたハチクがここで俳優をしているという、ユニークな設定もあります。
ヒウンシティには「ヒウン下水道」が追加され、奥に進むと珍しいイーブイに出会える「ヒウンシティ跡地」へ行くことも可能です。ライモンシティと4番道路の間には「ジョインアベニュー」という商店街のような場所が新設され、通行人に声をかけてお店を始めてもらったり、利用したりできます。
さらに、BW2では「ヤーコンロード」や「リバースマウンテン」といったダンジョンも新しく登場しています。特にリバースマウンテンのマップはBW2のバージョンによって異なり、ホワイト2では活火山状態、ブラック2では活動休止中と、細かな違いが表現されています。また、21番道路にある「海辺の洞穴」、プラズマ団の船である「プラズマフリゲート」、そしてイッシュ図鑑のポケモン全てに出会うと行けるようになる「自然保護区」も追加され、自然保護区では色違いのオノノクスに出会うことができます。
既存のマップにも様々な変化が見られます。七宝シティでは博物館の前や建物に看板が追加され、BW2では博物館でアロエから羽根の化石か貝の化石のどちらかをもらえるようになりました。4番道路はBWで砂漠地帯がありましたが、BW2では道が整備され、特にブラック2では完全に発展した姿を見せます。一方、ホワイト2はブラック2ほど発展しておらず、より自然そのままの雰囲気が強いです。
古代の城はBWでは多くのマップがありましたが、BW2では道が塞がれて奥に進めなくなり、代わりに「古代の抜け道」を通って深部へ進む必要があります。ライモンシティでは遊園地内のデザインが大きく変わり、ピカチュウだけでなくピチューも追加されています。
ホドモエシティでは地名表示や橋のデザインが変化し、BWで冷凍コンテナがあった場所は「ポケモンワールドトーナメント(PWT)」というバトル施設に変わりました。このように、BW2ではイッシュ地方の様々な場所が2年間の時を経て変化しており、前作をプレイした人にとっては懐かしさと新鮮さの両方を感じながら探索できるでしょう。
登場ポケモンはどう変化した?過去作からのポケモンの登場

ポケモンBWとBW2では、ゲーム内で出会えるポケモンの種類と出現方法に大きな違いがあります。BWでは、冒険の初期段階でイッシュ地方に生息する「第5世代」のポケモンしか登場しないという大胆な仕様が採用されていました。
これは、シリーズの新鮮さを追求するための挑戦的な試みであり、プレイヤーは新しいポケモンたちとの出会いを存分に楽しむことができました。例えば、ブラック限定でモンメンやゴチム、バルチャイ系列、レシラム、ホワイト限定でチュリネ、ユニラン、ゼクロムといったポケモンが殿堂入り前から登場しました。
しかし、この「新ポケモンのみ」という制限は、過去作から慣れ親しんだポケモンを手持ちに加えたいと考える一部のプレイヤーにとっては、物足りなさや不満を感じる要因ともなりました。特に長年のファンからは、「なじみのある要素が少ない」という声も聞かれました。
一方で、BW2ではこの点が大きく改善されました。冒険開始時から他の地方のポケモンも多く出現するようになり、初期から幅広いポケモンを仲間にできるようになりました。例えば、新マップのサンギ牧場ではリオルが出現したり、コイルやガーディなど多くのポケモンが新たに出現するようになりました。これにより、プレイヤーはより自由にパーティーを編成できるようになり、戦略の幅も広がりました。
また、伝説のポケモンの出現にも違いがあります。BW2では、新しくゲットできる伝説のポケモンが増加しており、ブラック2ではゼクロム、ホワイト2ではレシラムがメインの伝説のポケモンとして登場します。さらに、キュレムも出現し、遺伝子のくさびを使ってブラックキュレムやホワイトキュレムにフォルムチェンジさせることができます。過去作に登場した伝説のポケモンであるコバルオン、テラキオン、ビリジオン、ユクシー、エムリット、アグノム、クレセリア、ヒードラン、レジギガスなども、BW2では殿堂入り後に捕獲が可能となっています。
特に、2013年にはキャンペーンで幻のポケモン「デオキシス」がプレゼントされ、BWとBW2のどちらのソフトでも受け取ることができました。このデオキシスはレベル100で、通常では覚えない特別な技「わるだくみ」「あくのはどう」を覚えており、シッポウシティの博物館の隕石を調べることで4つのフォルムにフォルムチェンジできるという特別な仕様でした。このように、BW2ではポケモンの収集と育成の楽しみが、BWと比較して大幅に強化されたと言えるでしょう。
ジムリーダーや四天王!顔ぶれの変化とバトルの進化

ポケモンBWとBW2では、ジムリーダーや四天王といった主要トレーナーの顔ぶれや、彼らとのバトルの演出にも変化が見られます。BWでは、デント、ポッド、コーンの三つ子がジムリーダーを務めるサンヨウジム、アロエの七宝ジム、ハチクのセッカジムなどが存在しました。
しかし、BW2ではこれらのジムが閉鎖され、代わりに新たな場所にジムが建設され、ジムリーダーも変更されました。具体的には、ノーマルタイプの使い手であるチェレンがヒウンジムのリーダーに、毒タイプを使うホミカがタチワキジムのリーダーに、水タイプを使うシズイがセイガイハジムのリーダーに就任しています。特にチェレンは、BWで主人公の幼馴染として共に旅をしていたキャラクターであり、成長してジムリーダーとして再登場する姿は、前作をプレイしたファンにとって感慨深いものがあります。ベルもBW2ではアララギ博士の助手として登場し、ストーリーに絡んできます。
ジムの内装や仕掛けも大きく変わっています。例えば、ヒウンジムはBWの壁をグリグリ進む仕掛けから、BW2では繭の中を移動する仕掛けに変わっています。ライモンジムはジェットコースターから、床を直線的に進むシンプルな仕掛けに変更され、使用ポケモンやカミツレの見た目も変化しています。ホドモエジムやフキヨセジムも内装と仕掛けが異なり、ソウリュウジムでは、BWでブラックバージョンではシャガ、ホワイトバージョンではアイリスがジムリーダーでしたが、BW2ではシャガに統一されています。
四天王とチャンピオンにも変化が見られます。BWの四天王はシキミ、ギーマ、カトレア、レンブでしたが、BW2でも同じ顔ぶれです。しかし、演出や使用ポケモンには違いがあり、例えばシキミとの初戦ではブルンゲルがフワライドに代わっています。ギーマの2回目以降の対戦ではサメハダーとドラピオンがドンカラスとヘルガーに変更されています。チャンピオンは、BWではアデクでしたが、BW2ではアイリスがチャンピオンに就任しています。アイリスのデザインもBWから大きく変化しており、前作をプレイした人にとっては驚きと新鮮さを感じられるでしょう。
さらに、BWとBW2ではBGMにも違いがあります。ジムの中やジム戦、そしてジムリーダーのポケモンが最後の一匹になった時に流れるBGMなど、それぞれのシーンで異なる音楽が用意されており、ゲームの雰囲気をより豊かにしています。特に、Nやゲーチスとの最終決戦のBGMも異なり、Nの部屋のBGMもBW2では薄暗く散らかった様子に合わせて不気味な音になっています。これらの変化は、バトルに新たな緊張感や感情移入をもたらし、プレイヤーに異なる体験を提供しています。
ポケモンBWの「時間制限システム」は遊びやすさに影響したのか?

ポケモンBWでは、ゲーム内のシステムやイベントに時間制限が設けられており、これは従来のポケモンシリーズにはなかった特徴的な要素でした。この時間制限システムは、リアルタイムと連動した「シーズン」や「時間帯」に基づくイベントとして導入されました。
例えば、特定のポケモンが夜間にしか出現しなかったり、曜日ごとに内容が変わるイベントが用意されたりすることで、プレイヤーに日々の変化を楽しませる目的がありました。ゲーム内で四季が表現され、季節によってマップの外観が変わるだけでなく、ダンジョンによっては季節によって入れる場所が異なる仕掛けもありました。
特に注目されたのは、「バトルサブウェイ」をはじめとする対戦施設での時間制限導入です。これにより、一部のバトルでは制限時間内に決着をつける必要があり、タイムアップになると強制的に勝敗が決まるため、戦略だけでなく素早い判断力も求められる場面が増えました。この仕様は、ゲームに新たな緊張感をもたらした一方で、プレイヤーからは「時間に追われて自由に楽しめない」という不満の声も一部で挙がりました。自由度の高さを期待するプレイヤーにとっては、窮屈に感じられる可能性がありました。
また、ポケモンの出現や育成に必要な要素(きのみやアイテムの成長・入手など)がリアルタイムに依存していたため、全てを集めるには一定のプレイ期間が必要でした。これは「毎日少しずつ遊ぶ楽しみ」という側面がある一方で、すぐにゲームを完結させたいプレイヤーにとっては不便に感じられる要因にもなりました。このような時間制限の仕組みは、ゲームを効率よく進める計画性を必要とさせ、プレイヤーのプレイスタイルによって受け取り方が大きく分かれるポイントとなりました。
BWが不人気とされた理由の一つに、この時間制限システムの導入が挙げられることもあります。時間や季節による変化は新しい試みでしたが、「時間に縛られることを好まないプレイヤー」にとってはマイナス要素となる場合もありました。しかし、この挑戦的な姿勢がBWの革新性を象徴する要素として評価される面もあり、時間が経つにつれて再評価されるケースも増えています。BW2では、こうした時間制限の要素が若干緩和されており、より自由に進行できる設計になっているため、時間の制約に縛られずスムーズに進めたい場合はBW2の方が適していると言えるでしょう。
プレイスタイル別!あなたにぴったりなポケモンBWシリーズは?
- なぜポケモンBWは「不人気」と言われたのか?その理由を深掘り
- ポケモンBW2が高評価を得た理由!追加された魅力的な新要素
- 伝説のポケモン!BWとBW2で出会える幻のポケモンは?
- 前作との連携!「思い出リンク」や「キーシステム」で広がる楽しみ
なぜポケモンBWは「不人気」と言われたのか?その理由を深掘り

ポケモンBWは、ねとらぼ調査隊の人気投票で「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール・プラチナ」に次ぐ第3位にランクインするなど、多くのファンに愛されている作品である一方で、「不人気」という評価を受けることもありました。その背景には、ゲームフリークが「革新的に生まれ変わる」と銘打って社運を賭けて製作した挑戦的な作品であったがゆえの、いくつかの要因が挙げられます。
最も大きな要因の一つは、「新ポケモンのみの制限」でした。BWでは冒険の初期段階でイッシュ地方に登場する新しいポケモンしか手に入らず、過去作で人気のあったポケモンをすぐにパーティーに入れられないことに不満を感じたプレイヤーがいました。長年のファンにとっては、慣れ親しんだポケモンが使えない点が物足りないと感じられたようです。
次に、「ストーリーの重さ」も不人気の要因として挙げられます。BWのストーリーは「理想と現実」といった哲学的なテーマを深く掘り下げており、過去作と比べてシリアスな展開が多いのが特徴です。この重いテーマが、従来のポケモンシリーズが持つ「明るく楽しい冒険」というイメージと合わないと感じたプレイヤーもいたようです。特に、プラズマ団のNというキャラクターの存在が、一部のファンからは「いい歳をしてサンタクロースを信じている痛い大人」のように感じられ、共感を呼ぶ一方で批判の的にもなりました。
また、「斬新なデザインの新ポケモン」も賛否を呼びました。BWでは150種類以上の完全新規ポケモンが追加されましたが、その中には一部デザインが「従来のポケモンらしくない」と感じる意見も存在しました。特にデザインに強いこだわりを持つファン層からは批判の声が上がったことも事実です。
さらに、前述した「ゲーム内の時間制限システム」も、一部のプレイヤーからは「時間に追われて自由に楽しめない」といった不満が寄せられました。リアルタイムでのイベント進行やバトル施設での時間制限は、自由なプレイを求めるプレイヤーにとっては制約に感じられる場面もあったようです。
これらの要因は、BWがシリーズ初の完全3Dグラフィックやアニメーションの進化を大きく宣伝したことで、プレイヤーの期待値が非常に高まっていたことも影響しています。その分、細かな部分での不満が過去作以上に目立つ結果となった側面もあるでしょう。しかし、これらの挑戦的な姿勢こそがBWの革新性を物語っており、時間が経つにつれて再評価されるケースも増えていることは、この作品の奥深さを示していると言えます。
ポケモンBW2が高評価を得た理由!追加された魅力的な新要素

ポケモンBW2は、前作BWの続編としてリリースされ、その独自の特徴と大幅な改善点によって多くのプレイヤーから高い評価を受けました。ねとらぼ調査隊の人気投票では、BWと合わせて第3位を獲得しており、その人気の高さがうかがえます。
まず、BW2が高評価を得た最大の理由の一つは、「物語の続編としての完成度の高さ」にあります。ポケモンシリーズとしては珍しい「直接の続編」という形式を採用し、前作BWで描かれたテーマをさらに深掘りしながらも、新しいキャラクターやストーリーラインが追加されました。前作で登場したチェレンやベル、さらにはNなどのキャラクターが成長した姿で再登場し、彼らが2年後にどのような道を歩んでいるかが描かれている点は、前作をプレイしたファンにとって非常に感慨深い演出となりました。
次に、「やり込み要素の充実」もBW2の大きな魅力です。前作と比較して、プレイヤーが楽しめるサイドコンテンツが大幅に強化されました。その代表的な例が「ポケウッド」と「PWT(ポケモンワールドトーナメント)」です。ポケウッドでは、映画撮影をテーマにしたミニゲームを楽しむことができ、PWTでは過去のシリーズに登場した歴代のジムリーダーやチャンピオンたちとトーナメント形式で対戦することが可能になりました。これはシリーズファンにとって懐かしさと新鮮さを兼ね備えた体験であり、多くのプレイヤーから絶賛されました。
さらに、「システムの改善と遊びやすさの向上」も見逃せません。BW2では、ゲーム全体のテンポやUI(ユーザーインターフェース)が改良され、より快適なプレイが可能になりました。特に、物語の序盤から過去作のポケモンも多く捕まえられるようになった点は好評で、プレイヤーは序盤から様々なチーム構成を楽しむことができるようになりました。また、新機能「ヒントボード」の追加により、迷いやすい場面で適切なアドバイスが得られるようになり、初心者にも優しい設計となっています。バッグのレイアウト変更やフリースペースの追加、レポート画面や手持ちポケモンの画面デザインの変更など、細かなUI改善も快適さに貢献しています。
BW2は、これらの改善点や追加要素により、シリーズファンだけでなく、初めてポケモンをプレイする人にも楽しめる作品として、非常に高い評価を得ることに成功しました。前作の良さを引き継ぎつつ、新たな試みを加えたバランスの良さが、多くのプレイヤーから支持される理由と言えるでしょう。
伝説のポケモン!BWとBW2で出会える幻のポケモンは?

ポケモンシリーズにおいて、伝説や幻のポケモンとの出会いは、冒険の大きな醍醐味の一つです。BWとBW2でも、それぞれの物語の舞台となるイッシュ地方で、強力な伝説のポケモンたちと出会うことができます。
BWの物語では、伝説のポケモン「レシラム」と「ゼクロム」が物語の鍵を握る存在として登場します。ブラックバージョンではレシラムが、ホワイトバージョンではゼクロムが、それぞれNの城での最終決戦後に主人公の前に現れます。これらのポケモンは、Nの掲げる「理想」と主人公の「真実」を象徴する存在であり、物語に深みを与えています。
BW2では、前作で登場したレシラムとゼクロムに加え、新たに「キュレム」が重要な役割を担って登場します。キュレムは、リュウラセンの塔やジャイアントホールで出会うことができ、その特異な能力によってゼクロムと合体した「ブラックキュレム」、あるいはレシラムと合体した「ホワイトキュレム」という新たなフォルムに変身します。このフォルムチェンジは、「いでんしのくさび」というアイテムを使うことで可能になり、合体することでより強力な能力を発揮することができます。
さらに、BW2ではイッシュ地方の伝説のポケモン以外にも、多くの伝説のポケモンと出会うことができます。コバルオン、テラキオン、ビリジオンといった「三闘」は、BW2では新たな場所で出現し、戦闘後に殿堂入りすれば再戦も可能です。また、レジロック、レジアイス、レジスチルといった「レジ系」のポケモンも、地底遺跡で特定の条件を満たすことで捕獲できます。特にレジスチルとレジアイスは、キーシステムを利用して異なるバージョンの鍵を受け取れば、一本のソフトで両方を捕獲できるという特徴もあります。
「UMAトリオ」として知られるユクシー、エムリット、アグノムも、BW2ではアララギ博士とのイベント後にイッシュ地方の様々な場所に出現します。ワンダーブリッジでは「みかづきのはね」を使うことでクレセリアが出現し、リバースマウンテンの最奥部では「かざんのおきいし」を持っていればヒードランと遭遇できます。これらの伝説のポケモンは、高いレベルで登場するため、捕獲には工夫が必要となるでしょう。
さらに、BW2では「色違いのオノノクス」が自然保護区にシンボルとして出現するという特別なイベントも用意されています。これは通常のプレイではなかなか出会えない希少なポケモンであり、多くのプレイヤーにとって魅力的な収集要素となっています。
そして、2013年には、両作では出会えない幻のポケモン「デオキシス」が、全国の対象店舗でプレゼントされるキャンペーンが行われました。この特別なデオキシスはレベル100で、「わるだくみ」や「あくのはどう」といった通常では覚えない技を習得しており、「いのちのたま」を持っています。さらに、シッポウシティの博物館にある隕石を調べることで、ノーマル、アタック、ディフェンス、スピードの4つのフォルムにチェンジできるという特徴がありました。このように、BW2は伝説のポケモンとの出会いの機会が非常に豊富であり、ポケモン収集の楽しみを大きく広げた作品と言えるでしょう。
前作との連携!「思い出リンク」や「キーシステム」で広がる楽しみ

ポケモンBW2には、前作BWをプレイした人にとって、冒険をより一層深く楽しめるような特別な連携要素が搭載されています。その中でも特に注目されるのが、「思い出リンク」と「キーシステム」です。これらの機能は、単なるデータ引き継ぎにとどまらず、物語の連続性やゲームプレイの多様性を高める画期的なシステムでした。
「思い出リンク」は、BWとBW2をワイヤレス通信で連携させることで発動する機能です。この機能を利用すると、前作で主人公がNやプラズマ団とどのような関係を築いていたか、ベルやチェレンといった幼馴染との思い出など、隠されたストーリーやイベントを見ることができます。例えば、前作の主人公の名前が特定の場所で表示されたり、Nのポケモンが野生で現れた際に特別なエフェクトが付いたりするなど、細やかな演出が加えられています。これにより、プレイヤーはBWでの冒険がBW2の世界に確かに影響を与えていることを実感でき、物語への没入感が深まるでしょう。また、思い出リンクをすることで、チェレンやベルとの再戦が可能になるなど、ファンサービス的な要素も盛り込まれていました。
一方、「キーシステム」は、BW2で新たに導入された画期的なシステムです。これは、ゲーム内で特定の「キー」をゲットすることで、ゲームの難易度や特定のマップの要素を変更できるようになる機能です。例えば、ホワイト2では難易度を下げてプレイできる「アシストモードのキー」が、ブラック2では難易度を上げてより手ごたえのあるバトルを楽しめる「チャレンジモードのキー」が手に入ります。
これらのキーは、通信機能を使って他のプレイヤーと送り合うことも可能でした。これにより、例えばブラック2をプレイしている人がホワイト2のアシストモードのキーを受け取って難易度を下げたり、逆にホワイト2のプレイヤーがブラック2のチャレンジモードのキーを受け取って、より難しいバトルに挑戦したりすることができました。
キーシステムには、難易度変更以外にもユニークな機能がありました。特定のキーを使うことで、「ブラックシティ」と「ホワイトフォレスト」という両バージョンに存在する特殊なエリアを入れ替えたり、特定のレジ系ポケモン(レジスチルとレジアイス)が全て捕獲できるようになるなど、ゲーム内の環境をカスタマイズする幅が広がりました。これにより、一本のソフトで異なるバージョンの限定要素を楽しんだり、自分好みの難易度で冒険を進めたりすることが可能になり、ゲームのやり込み度やリプレイ性が格段に向上しました。
これらの「思い出リンク」や「キーシステム」は、単に前作のデータを引き継ぐだけでなく、物語の深みを増し、プレイヤーがゲームプレイをカスタマイズできる自由度を提供しました。これにより、BW2は前作をプレイしたファンだけでなく、幅広い層のプレイヤーに新たな遊び方を提供し、高い評価を得る要因となりました。
総括:ポケモンBWとBW2はどっちが面白い?あなたの冒険スタイルで最適な一本を見つけよう
この記事のまとめです。
- ポケモンBWは新たな物語の始まりとして、イッシュ地方を舞台に哲学的なテーマが描かれている
- BWのストーリーは「理想と現実」に深く切り込み、ライバルのNとの葛藤が魅力である
- BWは序盤ではイッシュ地方の新ポケモンのみが登場し、新鮮な体験を提供した
- BWの斬新なポケモンデザインやシリアスなストーリーは、一部プレイヤーから「不人気」と評される理由となった
- バトル施設やイベントにおける「時間制限システム」は、BWの特徴的な要素だが賛否両論があった
- ポケモンBW2はBWから2年後の世界を舞台にした直接の続編であり、物語がさらに深掘りされている
- BW2では、成長した前作キャラクターや新たなプラズマ団の登場により、新鮮な驚きが提供される
- BW2は冒険の序盤から過去作のポケモンも多く出現し、パーティー編成の自由度が向上した
- BW2では「ポケウッド」や「PWT」といった豊富なやり込み要素が追加され、高い評価を得た
- BW2のシステム面は全体的に改良されており、UIやテンポが向上し、より快適なプレイが可能になっている
- 伝説のポケモンは両作に登場するが、BW2ではより多くの伝説・幻のポケモンに出会える機会がある
- 特にBW2では、特定の条件で入手可能な「特別なデオキシス」といった幻のポケモンも存在した
- 「思い出リンク」はBWとBW2を連携させ、物語の隠された側面や前作の繋がりを楽しめる機能である
- 「キーシステム」はBW2で導入された難易度調整やマップ変更が可能な画期的なシステムである
- 初心者はシンプルで分かりやすいBWから物語を楽しむのがおすすめだが、豊富なコンテンツを求めるならBW2が適している