ポケモン ブラック・ホワイトといえば、シリーズ随一のストーリーの深さで語り継がれる名作です。2010年9月18日に発売されたニンテンドーDS用ソフトで、イッシュ地方を舞台に「人間とポケモンのあり方」をめぐる壮大な物語が展開されます。
「ブラックとホワイトで何が違うの?」「どんなポケモンが登場するの?」「伝説のポケモン レシラム・ゼクロムはどちらのバージョンに出るの?」など、疑問を持って調べている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ポケモン ブラック・ホワイトの基本情報からストーリー、バージョンの違い、キャラクター紹介、野生ポケモンの出現場所まで詳しく解説します。初めて知る方も、懐かしんで調べている方も、ぜひ最後までご覧ください。
- ポケモン ブラック・ホワイトは2010年発売の第5世代作品で、世界売上1,564万本を記録
- ブラックとホワイトでは伝説ポケモン・バトルルール・一部の野生ポケモンが異なる
- NとプラズマのNとゲーチスのシリアスなストーリーがシリーズ屈指の評価を得ている
- 伝説のポケモンはブラックがレシラム、ホワイトがゼクロム
ポケモン ブラック・ホワイトの基本情報とゲームシステム
- 2010年発売の第5世代作品で、ファミ通40点満点を獲得した名作
- 舞台のイッシュ地方はニューヨークをモデルにした初の海外設定
- ブラックとホワイトでは登場ポケモンやバトルルールに違いがある
- トリプルバトルやローテーションバトルなど新バトルシステムが追加された
ポケモン ブラック・ホワイトの発売概要と世界での評価

ポケモン ブラック・ホワイトは、2010年9月18日に日本で発売されたニンテンドーDS用ソフトです。開発はゲームフリークとクリーチャーズが担当し、発売元は株式会社ポケモン。定価は5,028円(税込)とのことです。
海外では2011年3月4日にヨーロッパ、2011年3月6日にアメリカで発売されています。シリーズ第5世代の開幕を飾る作品であり、2006年のダイヤモンド・パール以来、約4年ぶりの新世代ソフトとして大きな話題を集めました。
売り上げ面でも非常に好調で、世界累計売上は1,564万本(2023年9月末時点)に達しています。日本国内だけでも出荷数は554万本(2022年12月時点)を記録しており、シリーズの中でも高い販売実績を誇る作品です。
評価面でも高い評価を受けています。ファミ通クロスレビューでは40点満点という快挙を達成しており、これはポケモンシリーズ史上初の記録です。
国内ゲーム賞においても輝かしい実績があります。日本ゲーム大賞2011では優秀賞とベストセールス賞のダブル受賞を果たし、さらに日本ゲーム大賞2012ではグローバル賞日本作品部門も受賞しています。
本作の人気はさらに続編を生み出しており、2012年には「ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2」が発売されました。同じイッシュ地方を舞台にした続編として、多くのファンに愛されています。発売からすでに15年以上が経過した現在でも、ストーリーの評価は色褪せることなく語り継がれています。
イッシュ地方と革新的なストーリーの特徴

ポケモン ブラック・ホワイトの舞台となるイッシュ地方は、アメリカのニューヨーク・マンハッタン島周辺をモデルにしています。シリーズで初めて日本国外をモデルにした地方が登場した点は、当時のファンにとって非常に驚きの要素でした。
テーマとして掲げられているのは「多様性」です。イッシュ地方のジムリーダーたちには様々な人種のキャラクターが登場しており、国際色豊かなデザインが施されています。御三家(ツタージャ・ポカブ・ミジュマル)の最終進化形態も、それぞれ和・洋・中の3つの文化を象徴するデザインになっているとのことです。
システム面でも大きな革新がありました。シリーズで初めてテキストに漢字表記が導入され、ひらがなと漢字まじりのどちらかを選択できるようになりました。年齢層の高いプレーヤーへの配慮が随所に感じられる設計です。主人公のキャラクターデザインも、過去作より頭身が高くなり、よりシリアス寄りの雰囲気を持っています。
ディレクターの増田順一氏は「このゲームによって、『ポケットモンスター』は革新的に生まれ変わる」と語っており、「ポケモンを卒業してしまう世代」を取り戻すことを強く意識した設計だったとされています。
ゲームシステムとして特徴的なのは、エンディングまでイッシュポケモン(No.495〜644)のみが登場するという縛りシステムです。過去シリーズのポケモンはエンディング後まで出会えない設計になっており、新しい仲間との出会いをじっくり楽しめる構造になっています。
ストーリーの中心にあるのは、プラズマ団とNとの対立です。「人間とポケモンのあり方」という哲学的なテーマが深く掘り下げられており、ポケモンシリーズの中でもとくにシリアスで重厚なストーリーとして高く評価されています。
ブラックとホワイトの違い(バージョン限定要素)

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ポケモン ブラック・ホワイトはタイトル通り2バージョンが発売されており、それぞれに固有の要素があります。最もわかりやすい違いはパッケージの伝説ポケモンで、ブラックにはレシラム、ホワイトにはゼクロムが登場します。
野生ポケモンにもバージョンごとの違いがあります。ヤグルマの森では、通常の草むらにモンメン(ブラック)とチュリネ(ホワイト)が出現し、動く草むらではエルフーン(ブラック)とドレディア(ホワイト)という違いがあるとのことです。同じくヤグルマの森の動く草むらには、ナゲキ(ブラック)とダゲキ(ホワイト)という格闘タイプのポケモンのバージョン差もあります。5番道路でもゴチム(ブラック)とユニラン(ホワイト)という違いが確認されています。
バトルルールにも大きな違いがあります。トリプルバトルはホワイトではストーリー中から挑戦できますが、ブラックではエンディング後にしか遊べません。一方でローテーションバトルはブラックがストーリー中から解放されており、ホワイトではエンディング後限定となっています。
フィールドの描写でも差別化がはかられています。フキヨセシティの農業シーンでは、ブラックがビニールハウスを使った効率重視の現代農業を、ホワイトは自然農法を取り入れた農場を描いています。また、ソウリュウシティはブラックでは近代的な都市景観として、ホワイトでは歴史と伝統を重んじた街並みとして描かれており、「黒と白」「近代と伝統」というコントラストが随所に表れています。
新バトルシステムと演出の強化

ポケモン ブラック・ホワイトでは、従来のバトルシステムを大幅に刷新した新ルールが複数追加されました。なかでも注目を集めたのが「トリプルバトル」です。これは3対3で戦う新ルールで、中央のポケモンは左右どちらのポケモンも攻撃できますが、端のポケモンは隣にいるポケモンしか攻撃できないというルールになっています。「ムーブ」コマンドを使えば立ち位置を変更できるため、戦略的な駆け引きが生まれます。
「ローテーションバトル」も新たに加わったルールです。3体のポケモンを場に出した状態で、毎ターン行動するポケモンを選んで戦います。ローテーション(入れ替え)はターンを消費せず行えるため、相手の動きを読みながらすばやく対応する戦略性が求められるとのことです。
また、ダブルバトルでは特定の技を組み合わせることで強力な「コンビネーション技」を繰り出せる要素も追加されています。
経験値システムにも変更が加えられました。従来は倒した相手のレベルに比例して経験値が増えていましたが、本作からは自分と相手のレベル差に応じて経験値が増減する仕組みに変わっています。
演出面での進化も見どころです。ポケモンが登場する際の着地アニメーションは体重によって3段階に分かれており、50kg未満は静かに着地、50〜150kgは小さく揺れ、150kg以上になると砂埃が舞うというリアルな表現が採用されているとのことです。カメラワークも常に動くようになり、立体感のあるバトル演出が楽しめます。
HPゲージが赤くなると警告音が鳴るとともにBGMが緊張感のある曲調に変化する演出が、野生バトル・トレーナー戦・ジム戦のどの場面でも共通して導入されています。さらにジムリーダー戦では、相手のポケモンが残り1体になった瞬間にBGMが変化するという演出も加わり、バトルの臨場感が大幅に高まっています。
ポケモン ブラック・ホワイトの登場人物と伝説ポケモン
- 主人公トウヤ・トウコとライバルのチェレン・ベルが旅に出る
- Nとプラズマ団との対立がシリーズ屈指の深みあるストーリーを生む
- 伝説のポケモン レシラム・ゼクロムはそれぞれのバージョンに対応
- 野生ポケモンは道路ごとに出現場所が異なる
主人公と幼なじみキャラクターの紹介

ポケモン ブラック・ホワイトの主人公は、男の子がトウヤ、女の子がトウコという名前で、カノコタウンで母親と二人暮らしをしています。過去のシリーズと比べて年齢が高めに設定されており、シリアスなストーリーに合わせた成熟したデザインが特徴です。
主人公には2人の幼なじみがいます。チェレンは眼鏡をかけた知的な男の子で、「メンドー」が口癖のキャラクターです。ポケモンへの知識が豊富で、序盤のプレイでは主人公に様々なアドバイスをくれる頼れる存在です。もう一人の幼なじみであるベルは、チェレンとは対照的な雰囲気を持つキャラクターで、旅の中でともに成長していく姿が描かれています。
物語の始まりは、アララギ博士との出会いからです。ポケモン研究者であるアララギ博士が主人公たちに御三家を贈り、ポケモン図鑑を完成させるよう依頼します。この依頼を受けてイッシュ地方の旅が始まります。
ゲーム内には少し変わった要素もあります。バトルサブウェイのマルチトレインで友人なしで挑戦する場合、選ばなかった方の主人公がパートナーとして登場するとのことです。
なお、続編のブラック2・ホワイト2では、本作の主人公トウヤ・トウコは直接登場しません。ゲーム中では「Nを探しに行ったきり帰ってきていない」と語られており、前作のストーリーとのつながりを感じさせる設定になっているとのことです。
NとプラズマのN団の目的と物語

ポケモン ブラック・ホワイトのストーリーを語るうえで欠かせないのが、N(エヌ)とプラズマ団の存在です。Nは独自の価値観からポケモンの解放を目指す謎の青年として登場します。
プラズマ団は「人間からポケモンを解放すべきだ」と訴える謎の組織です。その思想は「人間とポケモンが共存することはありえず、白黒はっきり分けることがポケモンの幸せにつながる」というものだとのことです。Nのカリスマ性に引き寄せられた団員たちが各地でポケモン解放論を広めており、主人公は旅の中で何度も彼らと対峙することになります。
しかし物語が進むにつれ、プラズマ団の真の姿が明らかになります。プラズマ団の七賢人を束ねる真の黒幕は、ゲーチスという人物です。ゲーチスはNのカリスマ性を利用し、世界を独裁支配するための道具としてプラズマ団を動かしていたとのことです。Nは善意からポケモン解放を訴えていたものの、ゲーチスに利用されていた側面があります。
物語のクライマックスでは「Nの城」において、主人公とNが「ポケモンの自由」を賭けた最終決戦を繰り広げます。エンディング後にはゲーチスとも対峙・撃破し、プラズマ団は瓦解することになります。七賢人はエンディング後に散り散りになり、国際警察によって身柄が確保されるとのことです。
「人間とポケモンのあり方」というテーマを真正面から問いかけたこのストーリーは、シリーズの中でも屈指の評価を受けています。
伝説のポケモン レシラム・ゼクロムの特徴

ポケモン ブラック・ホワイトの伝説ポケモンは、ブラックがレシラム、ホワイトがゼクロムです。レシラムは白い龍、ゼクロムは黒い龍の姿をしており、それぞれのバージョンのパッケージを飾っています。名前と外見の色が逆になっているのが、「ブラック・ホワイト」というタイトルと対比されていて印象的です。
ストーリー上では、Nがリュウラセンの塔で英雄として認められ、伝説ポケモンと出会う場面が描かれます。一方で主人公はライトストーンまたはダークストーンを入手し、ポケモンリーグへと向かいます。
四天王を撃破した後、主人公はNとの最終決戦に挑みます。ここで主人公のもとにレシラムまたはゼクロムが現れ、ともに戦うことになります。伝説ポケモンとの絆がストーリーのクライマックスを彩る重要な要素となっています。
続編のブラック2・ホワイト2では、レシラムとゼクロムはさらに新たな形で登場します。「ブラックキュレム」はゼクロムとキュレムが合体した姿、「ホワイトキュレム」はレシラムとキュレムが合体した姿で、ジャイアントホールでの対決シーンが描かれるとのことです。
イッシュ地方の野生ポケモン出現場所ガイド

イッシュ地方では、道路や洞窟ごとに出現する野生ポケモンが異なります。序盤エリアから順に主な出現ポケモンを紹介します。
1番道路ではミネズミとヨーテリーが通常の草むらに出現し、動く草むらではタブンネに出会えます。
2番道路にはヨーテリー、チョロネコ、ミネズミが生息しています。チョロネコはこのあたりから出現し始めるポケモンです。
夢の跡地にはミネズミとムンナが出現します。ムシャーナは動く草むらにまれに出現するとのことで、出会える確率は低めとされています。チョロネコも確認されています。
3番道路ではマメパト、シママ、ヨーテリー、チョロネコが出現します。マメパトはこの道路でよく見かける飛行タイプのポケモンです。
地下水脈の穴では、ダンゴロやコロモリが出現します。モグリュービは動く地面エリアに出現するとのことです。
電気石の洞穴にはバチュル、ギアルが生息しており、シビシラスは出にくいポケモンとして知られているとのことです。
フキヨセの洞穴ではコロモリ、キバゴ、ガントル、モグリューが出現します。キバゴはここが主な入手場所となっています。
ヤグルマの森にはクルミル、フシデ、マメパトが出現します。隣接する外の草地の動く草むらにはナゲキ(ブラック)またはダゲキ(ホワイト)というバージョン差があります。序盤から入手できるポケモンが豊富なエリアです。

ポケモン ブラック・ホワイトのストーリーと特徴まとめ
この記事のまとめです。
- ポケモン ブラック・ホワイトは2010年9月18日発売のDS用ソフト
- シリーズ第5世代の開幕作品で、世界売上は1,564万本
- 舞台のイッシュ地方はニューヨーク・マンハッタン島周辺がモデル
- シリーズで初めて日本国外をモデルにした地方が登場した
- テキスト漢字表記が初めて導入され、年齢層の高いプレーヤーも楽しめる設計
- テーマは「多様性」で、様々な人種のジムリーダーが登場する
- パッケージポケモンはブラックがレシラム、ホワイトがゼクロム
- バージョン限定の野生ポケモン(モンメン・チュリネ等)や街並みの違いがある
- トリプルバトルとローテーションバトルが新たなバトルルールとして追加された
- Nとプラズマ団の対立を軸にした深みあるストーリーがシリーズ屈指の評価を得ている
- 主人公はトウヤ/トウコ、幼なじみのチェレン・ベルと共にイッシュ地方を旅する
- 真の黒幕はゲーチスで、Nはゲーチスに利用されていた
- 伝説のポケモン レシラム・ゼクロムはリュウラセンの塔で英雄に認められた者のもとに現れる
- ファミ通クロスレビューで40点満点(ポケモンシリーズ初)を獲得した名作
- 現在の中古価格はゲオで500円前後、高値買取店では1,000円前後で取引されている

