シンオウ地方への冒険の旅立ち、おめでとうございます。
『ブリリアントダイヤモンド』と『シャイニングパール』、どちらを選ぶべきか悩んでいらっしゃいますね。
この記事では、そんなあなたの悩みを解決するため、二つのバージョンの決定的な違いを徹底的に解説します。
バージョン限定で出現するポケモンの一覧はもちろん、パッケージを飾る伝説のポケモン、ディアルガとパルキアの違い、そして殿堂入り後の大きなやりこみ要素である「ハマナスパーク」での伝説のポケモンの違いまで、詳しくご紹介します。
さらに、原作のDS版から進化したポイントも解説するので、この記事を読めば、あなたにぴったりの一本が必ず見つかるはずです。
- バージョンによる出現ポケモンの全リストを掲載
- ディアルガとパルキア、どちらを選ぶべきかの基準
- ハマナスパークで出会える伝説のポケモンの違い
- 原作DS版から進化した遊びやすさや新要素
『ブリリアントダイヤモンド』と『シャイニングパール』の決定的な違い
- バージョンで異なる出現ポケモン一覧
- パッケージを飾る伝説のポケモン
- ハマナスパーク限定の伝説のポケモン
- ストーリーや登場人物に違いはある?
バージョンで異なる出現ポケモン一覧

『ポケットモンスター』シリーズの伝統として、本作でも『ブリリアントダイヤモンド』と『シャイニングパール』では、野生で出現するポケモンの一部が異なります。これは、プレイヤー同士が通信交換を通じて交流し、ポケモン図鑑の完成を目指すという、シリーズが大切にしてきた遊び方を促すための仕組みです。どちらのバージョンを選ぶかによって、冒険の序盤から終盤にかけて出会える仲間が変わってくるため、これは最も基本的かつ重要な選択基準と言えるでしょう。
このバージョンによるポケモンの違いは、単にコレクションの側面だけでなく、旅の途中で組むパーティの戦略にも影響を与えます。『ブリリアントダイヤモンド』では、ストライク(ハッサム)やヨーギラス(バンギラス)といった強力な物理アタッカーが仲間になりやすい傾向があります。
一方、『シャイニングパール』では、ロコン(キュウコン)やタツベイ(ボーマンダ)など、特殊攻撃が得意なポケモンや、素早いポケモンが多く出現します。自分の好みのバトルスタイルに合わせてバージョンを選ぶのも、一つの面白い視点かもしれません。以下に、それぞれのバージョンでしか出現しないポケモンをまとめましたので、ぜひあなたの旅のパートナー選びの参考にしてください。
『ブリリアントダイヤモンド』限定ポケモン |
ズガイドス、ラムパルド |
スカンプー、スカタンク |
ヤミカラス、ドンカラス |
ストライク、ハッサム |
グライガー、グライオン |
エレキッド、エレブー、エレキブル |
ヨーギラス、サナギラス、バンギラス |
タネボー、コノハナ、ダーテング |
クチート |
ザングース |
ソルロック |
カクレオン |
アーボ、アーボック |
ガーディ、ウインディ |
パウワウ、ジュゴン |
キャタピー、トランセル、バタフリー |
『シャイニングパール』限定ポケモン |
タテトプス、トリデプス |
ニャルマー、ブニャット |
ムウマ、ムウマージ |
カイロス |
ヒメグマ、リングマ |
ブビィ、ブーバー、ブーバーン |
タツベイ、コモルー、ボーマンダ |
ハスボー、ハスブレロ、ルンパッパ |
ヤミラミ |
ハブネーク |
ルナトーン |
オドシシ |
サンド、サンドパン |
ロコン、キュウコン |
ヤドン、ヤドラン、ヤドキング |
ビードル、コクーン、スピアー |
パッケージを飾る伝説のポケモン

ソフトを選ぶ上で、最も象徴的な違いはパッケージを飾る伝説のポケモンでしょう。『ブリリアントダイヤモンド』では、時間を司る伝説のポケモン、はがね・ドラゴンタイプの「ディアルガ」が登場します。一方、『シャイニングパール』では、空間を司る伝説のポケモン、みず・ドラゴンタイプの「パルキア」と出会うことになります。
この二匹は、シンオウ地方の神話の根幹をなす存在であり、ストーリーのクライマックスで主人公の前に立ちはだかります。もちろん、激しい戦いの末に捕獲するチャンスもあります。ディアルガは専用技「ときのほうこう」で圧倒的な特殊攻撃を繰り出し、パルキアは「あくうせつだん」という急所に当たりやすい強力な技を持っています。どちらも非常に強力なポケモンであり、冒険の頼もしい切り札となってくれるでしょう。
ただし、ここで重要なのは、どちらのバージョンを選んでも、メインストーリーの大筋は全く同じであるという点です。ディアルガが登場するか、パルキアが登場するかという違いはありますが、それによって物語の展開が分岐したり、結末が変わったりすることはありません。したがって、この選択は純粋に、どちらのポケモンのデザイン、タイプ、そして背景にある「時間」と「空間」というテーマに魅力を感じるか、という個人の好みに委ねられます。
ハマナスパーク限定の伝説のポケモン

殿堂入りを果たし、シンオウ地方のチャンピオンとなった後に訪れることができる新要素「ハマナスパーク」。ここが、実は『ブリリアントダイヤモンド』と『シャイニングパール』の最も大きな違いが現れる場所と言っても過言ではありません。ハマナスパークでは、「せきばん」と呼ばれる特別なアイテムを使うことで、これまでのシリーズに登場した様々な伝説のポケモンと出会い、バトルし、捕獲することができます。
そして、このハマナスパークで出会える伝説のポケモンの一部が、バージョンによって異なります。この違いは、長年のポケモンファンにとっては非常に悩ましく、また魅力的な選択を迫るものとなっています。
具体的には、『ブリリアントダイヤモンド』では、『ポケットモンスター 金・銀』の舞台であるジョウト地方の伝説のポケモンたちが登場します。雷をまとって大地を駆けるライコウ、火山の噴火のごとき力を持つエンテイ、北風の化身とされるスイクンの三匹、そして空の守り神ホウオウです。
一方の『シャイニングパール』では、『ポケットモンスター 赤・緑』の舞台、カントー地方の伝説のポケモンたちが待っています。氷を操るフリーザー、電気を操るサンダー、炎を操るファイヤーの三鳥、そして海の神ルギアです。
この選択は、単なるポケモンの性能比較ではなく、プレイヤーの思い出に深く関わるもの。「ジョウト地方の冒険」を選ぶか、「カントー地方の冒険」を選ぶか。あなたの心に響く伝説のポケモンがいるバージョンを選ぶのが、最良の選択となるでしょう。
ハマナスパークのバージョン限定伝説ポケモン |
ブリリアントダイヤモンド限定 |
ライコウ |
エンテイ |
スイクン |
ホウオウ |
ストーリーや登場人物に違いはある?

バージョンを選ぶ際に、「選ばなかった方のストーリーを見逃してしまうのではないか」と心配になる方もいるかもしれません。しかし、その心配は全く不要です。前述の通り、登場する伝説のポケモンは異なりますが、『ブリリアントダイヤモンド』と『シャイニングパール』のメインストーリー、ジムリーダーに挑戦していく順序、ライバルとの関係、そしてシンオウ地方の征服を企むギンガ団との戦いといった物語の根幹部分は、完全に同一です。
どちらのバージョンを選んでも、ナナカマド博士から最初のポケモンをもらい、シンオウ地方を巡る壮大な冒険のすべてを体験することができます。登場するキャラクターや街の様子、イベントの展開に違いはありません。
この仕様は、ポケモンというゲームが持つ「集める、育てる、交換する、戦う」という普遍的な楽しさを、どちらのプレイヤーにも平等に提供するためのものです。違いを「出現するポケモン」というコレクション要素にほぼ限定することで、物語という共通の体験を土台としながら、プレイヤー同士が自分のバージョンならではのポケモンを交換し、交流するきっかけを生み出しています。安心して、あなたの好きなポケモンが登場するバージョンを選び、シンオウ地方の物語を心ゆくまで楽しんでください。
原作のダイヤモンド・パールから進化した違い
- 地下大洞窟とポケモンの隠れ家
- スーパーコンテストショー!の進化
- 連れ歩きや着せ替えなどの新機能
- 秘伝技の仕様変更と遊びやすさ向上
地下大洞窟とポケモンの隠れ家

ニンテンドーDSで発売された原作『ダイヤモンド・パール』をプレイしたことがある方なら、「ちかつうろ」での化石掘りや秘密基地づくりに夢中になった思い出があるかもしれません。リメイク版では、この「ちかつうろ」が「地下大洞窟」として、驚くべき進化を遂げました。
最大の新要素は「ポケモンの隠れ家」の登場です。広大な地下世界には、草原、火山、湖など様々な環境を模した小部屋が無数に存在し、そこではポケモンたちがシンボルとして自由に歩き回っています。地上ではなかなか出会えない珍しいポケモンや、原作では殿堂入り後でなければ出会えなかったポケモン(例えばヘルガーなど)に、冒険の序盤から出会える可能性があるのです。これにより、原作の画一的になりがちだった旅パーティの編成の自由度が劇的に向上しました。
さらに、秘密基地に「ポケモンの石像」を飾ることで、その石像のタイプと同じタイプのポケモンが隠れ家に出現しやすくなるという新システムも追加されました。これにより、プレイヤーは能動的に狙ったポケモンを探しに行くことができます。化石掘りや友達との通信といった従来の楽しさはそのままに、「地下大洞窟」は単なるミニゲームの枠を超え、本作の冒険のペースや戦略を根底から変える、全く新しいポケモン探しのフィールドへと生まれ変わったのです。
スーパーコンテストショー!の進化
原作のやりこみ要素の一つであった「ポケモンコンテスト」も、リメイクにあたり「スーパーコンテストショー!」として華やかに進化を遂げました。「かっこよさ」や「うつくしさ」といったポケモンのコンディションをポフィンで磨き、技を披露して魅力を競うという基本は継承しつつ、ゲーム性が現代的に大きく刷新されています。
最も大きな変更点は、中盤の「ダンス審査」が本格的なリズムゲームになったことです。音楽に合わせて流れてくるノーツをタイミングよくタップすることでスコアを稼ぐ、直感的でスキルが試される遊びへと変化しました。原作のコンテストは、事前のポフィン作りという準備が評価の大部分を占めていましたが、本作ではプレイヤー自身の操作テクニックも重要となり、よりアクティブで没入感のあるコンテンツになっています。
また、主人公自身もコンテスト用の衣装に着替えてステージに立つなど、ビジュアル面も大幅に強化されました。ポケモンが登場する際のボールデコも健在で、より細かなエフェクトのカスタマイズが可能です。原作では少し敷居が高いと感じていたプレイヤーも、この新しい「スーパーコンテストショー!」なら、バトルとは一味違うポケモンの魅力に気軽に触れることができるでしょう。
連れ歩きや着せ替えなどの新機能

『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』では、近年の『ポケットモンスター』シリーズで好評を博してきた、プレイヤーの冒険をより豊かに彩る新機能が多数追加されています。その中でも特に嬉しいのが「ポケモンの連れ歩き」機能の大幅な拡充です。
原作では「ふれあいひろば」という特定の場所で、一部のポケモンとしか歩けませんでしたが、本作ではなんと、登場するすべてのポケモンを手持ちから1匹選び、シンオウ地方の様々なフィールドで一緒に連れて歩くことができるようになりました。大きなカビゴンがのっしのっしとついてきたり、小さなピカチュウがちょこちょこと後を追ってきたりと、その仕草は様々で、お気に入りのポケモンとの旅がより一層愛おしいものになります。
さらに、原作にはなかった「着せ替え」機能も新たに追加されました。冒険の途中で手に入る様々なコスチュームに主人公の服装を変更することができます。
クールなレザージャケットスタイルから、かわいらしいピカチュウパーカーまで、自分好みのスタイルで冒険を楽しめるのは、プレイヤーの没入感を高める上で非常に大きな要素です。これらの機能は、物語の進行に直接影響するものではありませんが、プレイヤー一人ひとりの個性を表現し、シンオウ地方での冒険を忘れられない思い出にするための、素晴らしい進化点と言えるでしょう。
秘伝技の仕様変更と遊びやすさ向上
原作の『ダイヤモンド・パール』をプレイした多くのトレーナーが直面した悩み、それは「秘伝技」の存在でした。「いあいぎり」で木を切ったり、「なみのり」で水上を進んだりするために、手持ちのポケモンの貴重な技スペースの一つを、バトルでは使いにくい秘伝技で埋めなければならなかったのです。時には、秘伝技を覚えさせるためだけのポケモン、通称「秘伝要員」をパーティに入れざるを得ない場面もありました。
この長年の課題に対し、リメイク版は完璧な解決策を提示しました。本作では、秘伝技はポケモンに覚えさせるのではなく、冒険の相棒である「ポケッチ」のアプリとして登録される仕様に変更されたのです。秘伝技が必要な場面では、ポケッチを使うと野生のビーダルなどがどこからともなく現れ、主人公を手助けしてくれます。
この変更は、単なる利便性の向上にとどまりません。プレイヤーはパーティの6匹すべてを、純粋にバトルで活躍させたい、あるいは一緒に旅をしたいと思うポケモンだけで構成できるようになりました。これは、ポケモン育成とチーム編成の戦略的な自由度を根本から解放する、画期的な改善です。原作の良さを忠実に再現しつつも、プレイヤーの体験を第一に考えて大胆なメスを入れたこの仕様変更は、本作が単なる懐古作ではなく、現代のゲームとして最高の遊びやすさを追求したリメイクであることを象徴しています。
総括:ダイヤモンドとパールの違いを理解し、最高のシンオウ冒険を選ぼう
この記事のまとめです。
- 『ブリリアントダイヤモンド』と『シャイニングパール』の最も大きな違いは出現するポケモンである。
- ストーリーや登場人物、ゲームの進行にバージョンによる違いはない。
- 『ブリリアントダイヤモンド』にはディアルガ、『シャイニングパール』にはパルキアが登場する。
- バージョン限定の一般ポケモンは、パーティの戦略性にわずかながら影響を与える。
- 殿堂入り後の新要素「ハマナスパーク」では、バージョンごとに異なる過去の伝説のポケモンが出現する。
- BDではジョウト地方の伝説(ライコウ、エンテイ、スイクン、ホウオウ)と出会える。
- SPではカントー地方の伝説(フリーザー、サンダー、ファイヤー、ルギア)と出会える。
- リメイク版は原作DS版から多くの点で進化している。
- 「ちかつうろ」は「地下大洞窟」に進化し、「ポケモンの隠れ家」が追加された。
- 地下大洞窟により、旅パーティのポケモンの自由度が大幅に向上した。
- 「ポケモンコンテスト」はリズムゲーム要素を加えた「スーパーコンテストショー!」になった。
- すべてのポケモンをフィールドで連れ歩ける機能が追加された。
- 原作にはなかった主人公の「着せ替え」機能が新登場した。
- 秘伝技がポケッチのアプリ化され、「秘伝要員」が不要になった。
- この秘伝技の仕様変更は、ゲームの快適性を劇的に向上させた最大の改善点である。