ポケモンZA 服レンタル：購入前の試着やバトル用レンタルの仕様を徹底解説

『Pokémon LEGENDS Z-A（レジェンズゼットエー）』の発売から早1ヶ月以上が経過し、ミアレシティでの都市開発やバトルゾーンでの活動も本格化してきた頃ではないでしょうか。街を行き交う他のプレイヤーやNPCたちの個性的なファッションを見て、「自分もあんな高級な服を着てみたいけれど、資金（ポケドル）が足りない」「買う前にレンタルで試せないか」と考えている方も多いはずです。

この記事では、今作『ZA』における「服のレンタル」機能の有無や、ブティックでの試着システムの詳細、そして検索候補でよく見かける「レンタル」という言葉の真意（ポケモンレンタル）との違いについて解説します。また、高額なブランド服を揃えるために知っておくべき、今作特有の仕様変更（スタイリッシュ度の廃止など）についても、最新の検証情報をもとにお伝えします。

この記事のポイント

今作に「服のレンタル」機能は実装されておらず、すべて「買い切り」となる
ブティックでは購入前に「試着」が可能で、購入せずとも全身コーデを確認できる
「レンタル」という言葉は、主にZAバトルクラブでの「レンタルチーム」を指す
高級店「メゾン・ド・ポルテ」の解放条件は、過去作のような「スタイリッシュ度」ではなく「メインミッションの進行」のみ

ポケモンZAで「服のレンタル」は可能？仕様と実態

発売から1ヶ月が経過した現在、SNSや攻略サイトの検索候補に「レンタル」と出てくるため、「もしかして服を安く借りるシステムがあるのでは？」と期待するトレーナーも少なくありません。しかし、結論から申し上げますと、『Pokémon LEGENDS Z-A』のゲームシステムにおいて、プレイヤーキャラクターが着用する普段着としての「服のレンタル」機能は実装されていません。

ここでは、なぜレンタルという言葉がこれほど検索されているのか、その背景にある「試着機能」や「バトル用レンタル」の仕様とあわせて、現在確認されている正しい情報を整理して解説します。

服はすべて「購入（買い切り）」のみ

残念ながら、ミアレシティに点在する数多くのブティックや、ハイブランドを扱う高級店において、月額制（サブスクリプション）や時間制で衣装を借りるサービスは提供されていません。

すべてのファッションアイテムは、ゲーム内通貨（ポケドル）を支払って自分の所有物にする「買い切り」形式で統一されています。そのため、例えば「メゾン・ド・ポルテ」に並んでいる数十万円するジャケットや、限定のドレスなどを着用したい場合は、地道にリサーチやバトルでお金を貯めて購入する必要があります。一度購入したアイテムは、メニュー画面の「着替え」から、いつでもどこでも（一部のイベント中を除く）自由に着替えることが可能です。

過去作の一部には、特定の衣装をレンタルして写真撮影を行う施設などがありましたが、今作のフォトスタジオなどはあくまで「持っている服」で撮影する場所であり、衣装貸出は行っていない点に注意が必要です。したがって、欲しい服がある場合は「貯金」が唯一の解決策となります。

ブティックでの「試着」機能の活用

「レンタル」して街を歩くことはできませんが、今作のブティックには非常に優秀な「試着機能（プレビュー）」が備わっています。これを活用することで、擬似的にレンタルのような体験をすることは可能です。

店員に話しかけて購入画面に進むと、実際に購入を決定（決済）する前に、その服をプレイヤーキャラクターに試着させた状態を画面上で確認できます。この試着機能の優れた点は、トップス、ボトムス、靴、帽子、さらには眼鏡やバッグに至るまで、まだ購入していない商品同士を自由に組み合わせて、全身のコーディネートを完成させられることです。

例えば、「この高いジャケットに、あの店のパンツは合うだろうか？」と迷った際、わざわざ両方の店で買ってから合わせる必要はありません。試着画面で組み合わせを確認し、納得がいった場合のみ「まとめて購入」を選択すれば良いのです。

「買ってからイメージと違った」という失敗を防ぐためにも、この試着機能をフル活用し、スクリーンショットなどで保存して検討することをお勧めします。実質的な「店内限定レンタル」として機能するでしょう。

「レンタル」はバトルクラブのチームを指す

多くのプレイヤーが検索などで「レンタル」という言葉を使う最大の理由は、今作のエンドコンテンツの一つである「ZAバトルクラブ」や、通信対戦機能における「レンタルチーム」の存在があるからです。

これは、他のプレイヤーや公式が作成・公開している強力なポケモンのパーティ（チーム）を、IDを入力することで一時的に借りてバトルができる機能であり、プレイヤーの服装（ファッション）とは全く関係がありません。

SNS上で「最強レンタルID公開！」といった投稿が流れてくることがありますが、これはあくまで「対戦用のポケモン編成」の共有コードであり、そのプレイヤーが着ているおしゃれな服のデータを借りられるわけではないのです。

また、今作の「レンタルチーム」を使用している間でも、トレーナーの見た目は「自分自身の現在の服装」が反映されます。つまり、強いポケモンをレンタルして勝つことはできても、見た目までそのプレイヤーになりきれるわけではないため、やはりファッションに関しては自分のセンスと所持金で揃える必要があると割り切りましょう。

特定ミッションでの一時的な衣装貸与

例外として、メインストーリーや特定のサブ任務（リサーチミッション）の進行中に限り、演出上の都合で衣装が「一時的に貸与（強制着替え）」されるケースが存在します。

例えば、都市再開発の現場に潜入するための「作業員風の衣装」や、特定の祝賀イベントに参加するための「フォーマルな礼服」などがこれに該当します。これらはミッション開始時に自動的に着替えさせられ、ミッションが終了すると自動的に元の私服に戻る仕様が大半です。

一部の衣装は、そのミッションをクリアした報酬として正式にプレゼントされ、その後は自由に着替えられるようになるものもありますが、基本的には「イベントシーン専用のレンタル」であり、その姿のまま自由にミアレシティを観光したり、フォトモードを楽しんだりすることは制限される場合が多いです。

「あの時の衣装をもう一度着たい」と思った場合は、ストーリーをクリアするか、クリア後に解放される特定のショップに追加されていないかを確認する必要があります。

理想のコーデを揃えるための効率的な手順

レンタルができない以上、おしゃれを存分に楽しむためには「お店の解放」と、圧倒的に不足しがちな「資金調達」が不可欠です。

特にミアレシティは「ファッションの街」というだけあって、ストーリー終盤やクリア後に解放される服の価格は、序盤とは桁違いに跳ね上がっていきます。ここでは、最短でお気に入りの服を手に入れるために知っておくべき、今作特有の仕様と効率的なフローを解説します。

ブティックの場所と解放条件の確認

ゲーム開始直後（ミアレシティ到着直後）は、街にあるすべてのブティックを利用できるわけではありません。多くのショップは準備中であったり、入店を断られたりします。

基本的なカジュアルブランドやヘアサロン、コンタクトレンズショップなどは、メインミッション5「プリズムタワーを望む街」をクリアし、ミアレシティでの本格的な自由行動が許可されたタイミングで一斉に解放されます。

まずはストーリーをここまで進めることが、おしゃれへの第一歩です。街には「パサージュ・デュ・ボヌール」や「ブールバール・デュ・ヴォン」など、複数のエリアにショッピングモールや個人店が点在しており、エリアごとに取り扱う服の系統（カジュアル、スポーティ、ゴシック、フォーマルなど）が明確に分かれています。

マップ画面から店舗の場所を確認できるほか、Lボタンで表示されるナビゲーション機能を使えば、目的のブランド店まで迷わずにたどり着くことができます。まずは全エリアを巡って、好みのブランドを見つけておくのが良いでしょう。

高級店「メゾン・ド・ポルテ」を目指す

多くのトレーナーが憧れる、数十万ポケドルのハイブランド商品を扱う高級ブティック「メゾン・ド・ポルテ」。この店は序盤では「会員専用」などと言われ、入店することすらできません。

**ここで重要な注意点があります。** 過去作『ポケモンX・Y』をプレイした方は「スタイリッシュ度を上げなければ入れない」と考えるかもしれませんが、今作『ZA』において**隠しステータスとしての「スタイリッシュ度」は廃止されています。**

「メゾン・ド・ポルテ」を利用するための条件は、純粋に**メインミッション26「MSBCからの招待状」**までストーリーを進めることだけです。

ネット上には「ミアレガレットを買い続けると入れる」「タクシーに乗りまくるとスタイリッシュ度が上がる」といった情報が錯綜していますが、これらは過去作の仕様と混同した誤情報ですので注意してください。無駄なお金を使わず、ひたすらメインストーリーを進めることが、高級店への最短ルートとなります。ミッション26をクリアすると、アサミ（MSBC関係者）からの紹介という形で、正式にVIP会員として迎え入れられます。

金欠解消のための効率的な金策

レンタルに頼りたくなる最大の要因である「金欠」を解消するには、今作のシステムに合った効率的な金策が必要です。服をコンプリートしようとすると、数百万ポケドル単位の資金が必要になります。

今作でおすすめなのは、モミジリサーチ（ポケモン研究所）の課題達成報酬と、クリア後に解禁されるバトルゾーンでの勝利報酬です。

特にモミジリサーチは、「ワイルドゾーンのポケモンを全種類捕獲する」「特定タイプのポケモンを50匹捕獲する」といった課題を達成するたびに、多額のポイントや換金アイテムが支払われます。序盤はこれをこなすだけで、当面の被服費は賄えるでしょう。

また、フィールド探索中に入手できる「きれいなハネ」や「ほしのすな」などの換金用アイテムは、クラフト素材としては使わないため、定期的に道具屋で売却することをお勧めします。

さらに、バトルが得意な方は、エンドコンテンツである「バトルトレイン（またはバトル施設）」の連勝報酬で稼ぐのが最高効率となりますが、これには強力な育成済みポケモンが必要になるため、まずはリサーチ課題で資金を貯め、服を整えつつ育成環境を整えるのがセオリーです。

「アンサンブルコーデ」で賢くおしゃれ

服を購入する際、「同じ商品名の別カラー」を2着以上購入すると、メニュー画面で「アンサンブルコーデ（セット登録）」機能が使いやすくなるというメリットがあります。

前述の通り、今作には「スタイリッシュ度」というパラメータが存在しないため、色違いをたくさん揃えてもゲーム的なステータスアップや、新たな店の解放といった恩恵はありません。しかし、コレクション要素としての側面は強く、同じデザインで色だけを変えることで、気分に合わせて「推しポケモンのカラー」に合わせたコーディネートを楽しむプレイヤーが増えています。

例えば、リザードンYに合わせてクリーム色と赤で統一したり、リザードンXに合わせて黒と青で統一したりといった遊び方は、色のバリエーションが豊富な今作ならではの楽しみ方です。

高額な一点物を無理して買うよりも、まずは手頃な価格のシャツやパンツを全色買い揃えて、日替わりで着回す方が、結果としてミアレシティでの生活感（ロールプレイ）を高めることができます。お金に余裕ができたら、徐々に高級店の一点物を狙っていくのが、挫折しないおしゃれのコツと言えるでしょう。