ポケモンGOでザシアンに苦戦しているトレーナーは少なくありません。伝説レイドでは高火力のゲージ技でパーティを一掃してきますし、マスターリーグでも柔軟な技構成と高い攻撃力で環境トップクラスのポケモンとして活躍しています。
特に2025年は、GO Fest 2025でザシアン(けんのおう)が実装され、ソードエナジーを使ったフォルムチェンジやフィールド効果など、新要素が一気に増えました。これにより、レイド・マックスバトル・GOバトルリーグのいずれでもザシアン対策の重要度がさらに上がっています。
この記事では、2025年12月時点の公式情報や大手攻略サイトのデータをもとに、れきせんのゆうしゃ・けんのおう両方のフォルムを前提にした「最新のザシアン対策」を整理します。レイド向けおすすめポケモンからマスターリーグの対策パーティ、育成の優先度まで、実戦でそのまま使える内容に絞って解説していきます。
- ザシアン2つのフォルム(れきせん・けんのおう)のタイプと弱点
- れきせん・けんのおうそれぞれに有効なレイド対策ポケモンと少人数攻略のコツ
- マスターリーグでザシアンを止めるために、鋼枠中心の対策パーティ構築
- 自分のプレイスタイルに合わせて、対策ポケモン育成とザシアン本体育成、フィールド効果の使い所
ポケモンGO ザシアン対策の基本
- ザシアンのフォルムとタイプ
- ザシアンの弱点と耐性
- レイド対策で意識すべき点
- マスターリーグ環境での役割
- ザシアン対策の優先度と育成方針
ザシアンのフォルムとタイプ

ポケモンGOにおけるザシアンには、次の2つのフォルムがあります。
- ザシアン(れきせんのゆうしゃ)
- ザシアン(けんのおう)
れきせんのゆうしゃはフェアリー単タイプで、最大CPは約4329、攻撃254・防御236・HP192と、伝説ポケモンらしいバランス型のステータスです。レイドでもGOバトルリーグでも使いやすい、オールラウンダー寄りの性能とされています。
一方、けんのおうはフェアリー/はがね複合タイプになり、最大CPは約5629、攻撃332・防御240・HP192と、特に攻撃種族値が大きく伸びたアタッカー特化のステータスです。攻撃332という数値は、全ポケモンの中でも最上位クラスに位置し、レイド・マックスバトルでの瞬間火力要員として非常に高い評価を受けています。
2025年には、GO Fest 2025:グローバルおよびマックスフィナーレイベントなどをきっかけに、ザシアン(れきせんのゆうしゃ)からザシアン(けんのおう)へのフォルムチェンジが実装されました。ソードエナジーとザシアンのアメを一定数消費することでフォルムチェンジが可能になり、一度フォルムチェンジした個体は、その後は追加コストなしで自由に姿を切り替えられる仕様になっています。
現在の環境では、
- レイド・マックスバトル:けんのおうを主力アタッカーとして採用
- GOバトルリーグ:れきせんのゆうしゃを中心に、場合によってはけんのおうも採用して使い分け
という形で両フォルムが活躍しています。この記事では、この2つのフォルムをしっかり区別しながら、ポケモンGOに特化した対策を解説していきます。
ザシアンの弱点と耐性

対策を考えるうえで最重要になるのが、タイプ相性です。フォルムによって弱点が大きく変わるため、ここを押さえておかないとパーティ全体の火力が大きく落ちてしまいます。
れきせんのゆうしゃはフェアリー単タイプで、
- 弱点:どく・はがね
- 抵抗:かくとう・むし・あく
- ドラゴン技はほとんどダメージにならないレベルで軽減
という構成になっています。とくにドラゴン技に対しては強烈な耐性を持つので、ドラゴンアタッカーで殴ってもダメージが通らず、レイドでは時間切れの原因になりがちです。
けんのおうになるとタイプがフェアリー/はがねになり、
- 弱点:じめん・ほのお
- 抵抗:ノーマル・くさ・こおり・ひこう・エスパー・いわ・あく・フェアリー・はがね など多数
- ドラゴン技は二重耐性で、大きくダメージを抑えられる
という構成に変化します。弱点が2タイプだけで、しかもどちらもレイドで用意しやすい人気タイプということもあり、「じめん・ほのおで攻める」という方針さえ守れば対策自体は組みやすいです。
整理すると、
- れきせんのゆうしゃ
- 弱点:どく・はがね
- 対策の軸:どく・はがねアタッカー
- けんのおう
- 弱点:じめん・ほのお
- 対策の軸:じめんアタッカー+ほのおアタッカー
という認識でOKです。「フェアリー=どくで攻める」というイメージだけで挑んでしまうと、けんのおうにどくポケモンをぶつけてしまい、等倍でしかダメージが通らず、タイムアップの原因になります。どくタイプは基本的にれきせんのゆうしゃ用と割り切ると失敗が減ります。
耐性の多さから、けんのおうはレイド・マスターリーグともに場持ちがよく、実戦でのDPSや勝率が理論値以上になりやすいと評価されています。
レイド対策で意識すべき点

ザシアンレイドで安定して勝つためには、次の3点を意識するだけで難易度が大きく変わります。
1. フォルムの確認
2. 技構成の確認
3. 参加人数の目安
まずはレイドボスのフォルムをチェックしましょう。ボス画面の見た目に加え、タイプ表記が「フェアリー」だけなられきせんのゆうしゃ、「フェアリー/はがね」ならけんのおうです。ここを間違えると、弱点を突けないパーティで挑むことになり、一気に討伐難度が上がります。
れきせんのゆうしゃがレイドボスとして登場する場合、通常技はメタルクロー・バークアウト・でんこうせっか・ほのおのキバ、ゲージ技はじゃれつく・アイアンヘッド・ワイルドボルト・インファイトなどを使用します。どく・はがね対策で挑んでいても、インファイトやワイルドボルトなどの高火力技で一気に削られるケースもあるため、耐性持ちだからといって油断は禁物です。
一方、けんのおうレイドでは、弱点となるじめん・ほのお技を持つポケモンが主役です。ゲンシグラードン、ランドロス(れいじゅう)、レシラム、メガバシャーモ、メガリザードンYといったポケモンが各攻略サイトでSランクの対策として挙げられています。これらは、晴れや晴れ時々曇りなどの天候ブーストがかかると、HPゲージが一気に溶けるレベルの火力を発揮します。
討伐人数の目安としては、フル強化済みの対策ポケモンが揃っている場合は3〜4人でのクリア報告もありますが、安定を取るなら6〜8人程度を目標にすると安心です。特に復帰勢や初心者が混ざる場合は、人数を多めに集めつつ、各自が手持ちで用意しやすい高PLの弱点アタッカーを優先して強化しておくと成功率がぐっと上がります。
マスターリーグ環境での役割

マスターリーグでは、れきせんのゆうしゃ・けんのおうともに環境トップクラスの評価を受けています。
れきせんのゆうしゃは、バークアウトからゲージ技のじゃれつく・インファイト・ワイルドボルトを高速で連発できるのが最大の強みです。多くのポケモンに対して等倍以上の打点を持ち、シールドの駆け引き次第でほとんどの相手を削り切るポテンシャルがあります。特にドラゴン・あく・かくとうなど、環境に多いタイプに強い点が評価されています。
けんのおうは、攻撃種族値332という圧倒的な数値から、きょじゅうざんやインファイトなどの高火力ゲージ技を叩き込みます。タイプ的にも弱点が少ないため、相手のシールドを剥がした後の〆役や、等倍同士の殴り合いで押し切る役として優秀です。マスターリーグ解説記事でも、トップアタッカーとして名前が挙がることが多くなっています。
共通する強みとしては、
- 高い攻撃力と優秀なゲージ技のラインナップ
- 弱点を突かれにくい耐性構成(特にけんのおう)
- どの技構成でも等倍以上で通る相手が多く、受け切れるポケモンが限られる
といった点が挙げられます。
その一方で、「はがねタイプの強力な技を持つポケモンが限られる」「どくタイプの採用率が低い」といった環境要因もあり、ザシアンを完全に封じ込めるのは簡単ではありません。マスターリーグでザシアンに勝ち越すためには、単体で完封できるポケモンを探すよりも、
- ザシアンを見られるポケモンを2体以上編成する
- シールドの使い方でじゃれつくやインファイトを受け分ける
- ドラゴン・あくなど、ザシアンが狙いたいタイプの採用数を意識して調整する
といった「パーティ全体で抑え込む」発想が重要です。
ザシアン対策の優先度と育成方針

育成方針を決めるときは、まず自分が重視しているコンテンツをはっきりさせましょう。ザシアン関連の育成は、レイドとGOバトルリーグで求められる役割が微妙に異なります。
レイド中心で遊ぶトレーナーにとっては、ザシアン(けんのおう)をはがねアタッカーとして育てる優先度が非常に高いです。メタルクロー+きょじゅうざんの構成は、はがねタイプの中でもトップクラスの火力と評価されており、他のはがねアタッカーよりも短時間でボスを削り切れるケースが多くなっています。はがねが刺さるレイド(いわ・こおり・フェアリーなど)が多いこともあり、育てておいて損のない1体です。
一方、マスターリーグを本格的にプレイしたい場合は、れきせんのゆうしゃ・けんのおう両方のザシアンを視野に入れておくと選択肢が広がります。れきせんのゆうしゃは、バークアウト+じゃれつく+インファイト(or ワイルドボルト)の構成が定番で、環境の多くのポケモンを等倍以上で見られるポジションにいます。けんのおうは、相手のパーティ次第でエースアタッカー・シールド削り役の両方をこなせるため、手持ちが揃ってくるほど採用価値が高まります。
2025年には、ザシアン(けんのおう)専用のフィールド効果も実装され、レイドやマックスバトル中に攻撃を一定時間強化できるようになりました。発動にはザシアンのアメとほしのすなを消費するため、むやみに連打するよりも「難度の高いボス」「少人数で挑むとき」など、ここぞという場面に絞って使うのがおすすめです。
総合的な育成の優先度としては、
- レイド重視:対策ポケモン(グラードン・ランドロス・メガバシャーモなど)+ザシアン(けんのおう)
- マスターリーグ重視:ザシアン(れきせんのゆうしゃ)とザシアン(けんのおう)の高個体値確保と技開放
という方針でリソース配分を考えると、無駄が少なくなります。
ポケモンGO ザシアン対策実戦編
- れきせんザシアンの対策ポケモン
- けんのおうザシアンの対策ポケモン
- 少人数レイド攻略のポイント
- マスターリーグ対策パーティ例
- 手持ちが少ない人向け代用案
- フィールド効果と最新環境の対策
れきせんザシアンの対策ポケモン

れきせんのゆうしゃはフェアリー単タイプなので、最も分かりやすい対策は「どく・はがねタイプで固める」ことです。大手攻略サイトのDPSランキングや総合評価では、次のようなポケモンが対策として頻繁に挙げられています。
- メタグロス(バレットパンチ+コメットパンチ)
- ディアルガ/ディアルガ(オリジン)(メタルクロー+アイアンヘッド)
- ウツロイド(どくづき+ヘドロばくだん)
- アーゴヨン(どくづき+ヘドロばくだん)
- ゲンガー(たたりめ+ヘドロばくだん)
- メガスピアー・メガゲンガーなどのメガどくアタッカー
メタグロスは、種族値と技性能の両面で非常に優秀です。特別技のコメットパンチを覚えている個体であれば、DPS・耐久ともにトップクラスの活躍が期待でき、「はがねアタッカーといえばメタグロス」と言われるほどの安定感があります。
ディアルガ系統はドラゴン/はがね複合で、多くのタイプに耐性を持ちつつ、メタルクロー+アイアンヘッドでしっかり弱点を突けます。フェアリー技を等倍で受けながら攻撃できる点も優秀で、れきせんザシアンがインファイトを持たない個体なら、非常に安定した立ち回りが可能です。
どくアタッカーとしては、ウツロイドやアーゴヨンなどのウルトラビースト勢が高く評価されています。どくづき+ヘドロばくだんの組み合わせはゲージの回転率もよく、フェアリー相手に大ダメージを与えられます。ただし、入手難度が高めなため、手持ちとの相談は必要です。
より現実的なラインとして、ヒードラン(ほのおのうず+アイアンヘッド)やドリュウズ(メタルクロー+アイアンヘッド)も候補になります。ヒードランはフェアリー技に二重耐性を持ち、長期戦になりがちな少人数レイドで特に頼りになる存在です。ドリュウズは耐久は低めですが、攻撃性能が高く、伝説級に迫るDPSを出せるため、火力枠として優秀です。
編成のイメージとしては、
- どく・はがねアタッカーを2〜3体ずつ
- 残りの枠に汎用性の高いドラゴン・はがね耐性持ちなどを採用
といった構成にすると、れきせんザシアンの技構成が変わっても崩れにくいパーティになります。
けんのおうザシアンの対策ポケモン

けんのおうはフェアリー/はがね複合タイプで、弱点はじめん・ほのおの2タイプのみです。そのため、対策ポケモンもこの2タイプに絞って考えるのが基本になります。攻略記事や対策ランキングでは、次のようなポケモンがSランク〜Aランクに並んでいます。
- ゲンシグラードン(マッドショット+だんがいのつるぎ)
- ランドロス(れいじゅう)(マッドショット+ねっさのあらし)
- レシラム(ほのおのキバ+クロスフレイム)
- メガバシャーモ(ほのおのうず+ブラストバーン)
- メガリザードンY(ほのおのうず+ブラストバーン)
ゲンシグラードンは、特別技だんがいのつるぎを覚えている個体であれば、はがね相手のコンボDPSが圧倒的です。天候が晴れのときはもちろん、通常時でも他のじめんアタッカーを大きく引き離す火力を発揮します。
ランドロス(れいじゅう)は、非メガ・非ゲンシ枠として非常に安定したアタッカーです。マッドショット+ねっさのあらしの組み合わせはゲージ効率に優れ、複数回ゲージ技を撃ち込みやすいのが魅力です。
ほのお枠では、メガバシャーモとメガリザードンYが鉄板です。どちらもほのおのうず+ブラストバーンといった特別技構成で、高いDPSとメガブーストによるパーティ全体の火力底上げを両立できます。メガシンカ枠は1人1体までなので、誰がどのメガを出すか事前に相談しておくと良いでしょう。
入手難度を考えると、次のようなポケモンも現実的な選択肢です。
- グラードン(マッドショット+だんがいのつるぎ)
- ヒードラン(ほのおのうず+マグマストーム)
- バシャーモ(ほのおのうず+ブラストバーン)
- ガブリアス・ドリュウズなどのじめんアタッカー
グラードンはじめんアタッカーとして汎用性が非常に高く、他のレイドでも活躍できるため、最優先で強化しておきたい1体です。
パーティ構成の目安としては、
- じめんアタッカー3枠
- ほのおアタッカー2枠
- 予備のアタッカー1枠
といったバランスにすると、けんのおうの技構成がインファイト寄りでも、きょじゅうざん寄りでも対応しやすくなります。タイプを少し散らしておくことで、一撃で全滅するリスクを減らすのも大切です。
少人数レイド攻略のポイント

「せっかくの新レイドだし、3〜4人でチャレンジしてみたい」というケースも多いはずです。少人数でザシアンレイドを攻略する際に意識したいポイントを整理します。
実際の攻略レポートでは、れきせんのゆうしゃ・けんのおうともに、高PLの対策ポケモンが揃っていれば3人討伐も可能とされています。ただし、その多くは「天候ブーストが有利」「フレンド補正が最大」「攻撃個体値の高いアタッカーが複数体いる」といった好条件が重なっているケースです。
少人数レイドで安定して勝つための基本は、次の4点です。
- メガ・ゲンシ枠の役割分担を事前に決める
- 1体目から全力アタッカーを並べ、交代時間のロスを減らす
- 全滅しそうなときは再突入のタイミングを合わせ、フレンド補正を維持する
- ボスの技タイプに応じて、耐性を持つポケモンを先発に置く
例えば、れきせんザシアンがじゃれつく持ちの場合、メタグロスやディアルガのようなはがねアタッカーが比較的安全に立ち回れます。一方でインファイト持ちの個体に対しては、はがねアタッカーが一撃で沈むリスクが高く、どくアタッカーを多めに採用して耐久を補うような調整が必要になります。
けんのおうレイドでは、天候が晴れ・晴れ時々曇りなど、じめん・ほのおが有利になるタイミングを狙うと、討伐成功率が大きく上がります。ゲンシグラードンを持っているフレンドがいる場合は、そのプレイヤーにゲンシ枠を担当してもらい、他のメンバーはじめん・ほのおアタッカーで火力を支える形が理想です。
少人数で挑むときほど、「自分の手持ちで最も強い弱点アタッカーを6体並べる」「メガ・ゲンシ枠の被りを避ける」「再突入のタイミングを合わせる」という基本が重要になってきます。
マスターリーグ対策パーティ例

マスターリーグでザシアンに対抗する場合、「ザシアンを確実に完封できる1体」を探すのではなく、「ザシアンを相手にしてもパーティ全体で有利を保てる構成」を目指す方が現実的です。
代表的なザシアン対策としてよく名前が挙がるポケモンは、次のようなものです。
- メタグロス
- ディアルガ/ディアルガ(オリジン)
- ネクロズマ(たそがれ/あかつき)
- ホウオウ
- 一部のはがね・どく・ほのおポケモン
これらはフェアリー技を軽減しつつ、はがね・ひこう・エスパー・ほのおなどの高火力技でザシアンに等倍以上のダメージを与えられます。
具体的なパーティ例としては、攻略サイトなどで次のような構成が紹介されています。
- 例1:初手ディアルガ/引き先ホウオウ/ラス1メタグロス
- 例2:初手ザシアン対策枠(メタグロスなど)/中堅ドラゴン(パルキア(オリジン)など)/ラス1にザシアン(けんのおう)
- 例3:ザシアン+ドラゴン+はがね の三すくみ構成
ザシアンを自分で使う側に回る場合も、ザシアンに強いはがね枠と、はがねに強いほのお・じめん枠を同時に採用する「三すくみパーティ」が主流になっています。これを想定すると、ザシアン対策パーティ側としては、
- はがね枠を2体採用してザシアンに圧力をかける
- ホウオウなど、ザシアンにもはがねにも一定以上戦えるポケモンを組み込む
- シールドをザシアンのインファイト・じゃれつくにどこまで割り当てるか、事前に方針を決めておく
といった工夫が必要です。
対ザシアン戦では、技読みとシールド管理が非常に重要です。例えば、メタグロスでインファイトを素受けすると致命傷になりますが、じゃれつくなら一発は耐えられる、といったダメージラインを把握しておくことで勝率が大きく変わります。
手持ちが少ない人向け代用案

ここまでに挙げてきた対策ポケモンは、伝説やウルトラビースト、メガシンカなど入手難度が高いものが多く、始めたばかりのトレーナーには現実的でない場合もあります。
そのような場合は、「タイプ一致の弱点技を打てるポケモン」を優先的に育成する方針がおすすめです。ザシアン対策においては、次のような一般ポケモンが代用候補になります。
れきせんザシアン対策(どく・はがね)
- はがね:ハガネール、ジバコイル、ドリュウズ、メルメタル など
- どく:ロズレイド、ドラピオン、ブロロローム など
けんのおうザシアン対策(じめん・ほのお)
- じめん:ドサイドン、フライゴン、ガブリアス、ランドロス(けしん) など
- ほのお:シャンデラ、エンテイ、ウルガモス、ヒヒダルマ、通常のリザードンやバシャーモ など
攻略記事でも繰り返し指摘されている通り、「Sランクばかりで固める」ことよりも、「弱点を突けるポケモンを6体揃える」ことの方がレイド攻略では重要です。CPが多少低くても、タイプ一致の弱点技を連発できれば十分活躍できます。
また、CP以上に重要なのが「技構成」です。同じどくタイプでも、どく技を覚えていなければフェアリー相手への火力は大きく落ちます。わざマシンを使って弱点を突ける技に変更するだけでも、ダメージ効率がかなり改善されます。
初心者のうちは、
1. 手持ちの中から弱点を突けるポケモンをリストアップする
2. その中でPLが高いもの、強化コストの軽いものを優先して育てる
3. 少人数レイドに挑みながら、少しずつ伝説級やウルトラビースト枠を追加していく
というシンプルな方針で十分です。いきなり完璧な対策パーティを目指すのではなく、「今ある戦力の中でベストを組む」ことを意識しましょう。
フィールド効果と最新環境の対策

2025年には、ザシアン(けんのおう)とザマゼンタ(たてのおう)専用のフィールド効果「きょじゅうざん」「きょじゅうだん」が実装されました。ザシアン(けんのおう)側のフィールド効果「きょじゅうざん」は、レイドやマックスバトル中に参加ポケモンの攻撃を一定時間アップさせる効果を持ちます。
フィールド効果を発動するには、ザシアンのアメとほしのすなを消費する必要があります。そのため、頻繁に使うというよりは、
- 難易度の高い伝説・マックスバトル
- 少人数で挑むとき
- タイムアップギリギリを狙うチャレンジ
といった、「どうしても火力が欲しい場面」に合わせて使うのが現実的です。効果時間中は参加ポケモン全体の与ダメージが底上げされるため、ゲンシグラードンやメガバシャーモなどの高火力アタッカーと組み合わせると、HPゲージが目に見えて溶けていきます。
対人戦ではフィールド効果の影響を直接受けることはありませんが、ザシアン(けんのおう)という強力なはがねアタッカーの参入により、「はがねに弱いフェアリー・こおり・いわポケモン」を多く採用する構築はリスクが高くなりました。このため、最新のマスターリーグ環境では、
- ザシアンに強いはがねポケモン
- はがねに強いほのお・じめんポケモン
- それらの両方にある程度戦える中間ポジションのポケモン
を組み合わせた三すくみ構造が重要になっています。
環境が変わっても、「ザシアン(特にけんのおう)が環境の中心にいる」という前提はしばらく揺らぎそうにありません。フィールド効果や新技の追加でさらに強化される可能性もあるため、今のうちにザシアン本体と対策ポケモンの両方をしっかり育成しておくことが、長期的に見ても大きなアドバンテージになります。
総括:ポケモンGO ザシアン対策を理解して環境トップに勝ち続けよう
- ザシアンには、れきせんのゆうしゃとけんのおうの2フォルムが存在する
- れきせんのゆうしゃはフェアリー単タイプで、どく・はがねが弱点
- けんのおうはフェアリー/はがね複合で、じめん・ほのおが弱点
- どちらもドラゴン技を大きく軽減でき、ドラゴン受けとして非常に優秀
- れきせんザシアン対策は、メタグロスやディアルガ、ネクロズマ各種などのはがねアタッカーが主力
- ウツロイドやアーゴヨン、メガゲンガーなど、どくアタッカーもれきせんザシアン相手に高火力を発揮する
- けんのおう対策は、ゲンシグラードンやランドロス(れいじゅう)などのじめんアタッカーが最適
- メガバシャーモやメガリザードンYなどのほのおアタッカーも、けんのおう対策として非常に有効
- 少人数レイドでは、メガ・ゲンシ枠の役割分担と再突入タイミングの共有がカギになる
- マスターリーグでは、ザシアンの広い技範囲と攻撃力により、単体での完封が難しい
- メタグロスやディアルガなど、ザシアンを見られるポケモンを2枠以上パーティに組み込むことが重要
- 手持ちが少ない場合でも、「弱点技を覚えたポケモンを6体揃える」だけでレイド攻略の難度は大きく下がる
- ザシアン(けんのおう)専用のフィールド効果により、レイド・マックスバトルでの火力がさらに向上した
- 育成リソース配分は、レイド重視なら対策ポケモンとザシアン(けんのおう)、マスターリーグ重視なら両フォルムのザシアン本体を優先する
- ザシアンの特徴と対策を理解しておくことが、今後のポケモンGO環境で長く勝ち続けるための大きな鍵になる
ザシアンは、レイド・マックスバトル・GOバトルリーグのすべてで存在感を放つポケモンです。フォルムごとの弱点と役割、そして自分のプレイスタイルに合った育成方針をしっかり押さえておけば、環境の変化にも対応しやすくなります。自分なりのザシアン対策パーティを組み上げて、レイドでもマスターリーグでも「環境トップ」を堂々と迎え撃ちましょう。

