ポケモン てんねん徹底解説!効果・対策から育成論まで網羅

「ポケモン てんねん」と検索してこの記事にたどり着いたあなたは、この特性の効果や強さ、対策について詳しく知りたいと思っていることでしょう。特性「てんねん」は、相手の能力ランク変化を無視するという独特な効果を持ち、使い方次第でバトルを有利に進める鍵となります。

この記事では、「てんねん」の基本情報から、具体的な仕様、メリット・デメリット、さらには「てんねん」を持つポケモンの育成論や効果的な対策方法まで、プロのWEBライターが分かりやすく解説します。

これを読めば、あなたも「てんねん」マスターに一歩近づけるはずです。

この記事のポイント
  • てんねんの基本効果と詳しい仕様がわかる
  • てんねんのメリット・デメリットを理解できる
  • てんねんを持つ主要ポケモンとその育成例がわかる
  • てんねんへの具体的な対策方法がわかる
目次

ポケモン てんねんの全貌:効果・仕様からメリット・デメリットまで

  • 特性「てんねん」の基本効果とは?
  • てんねんの詳しい仕様:無視の範囲
  • てんねんの強み:メリットを活かす
  • てんねんの弱点:デメリットと注意
  • 自分の積み技と相手のてんねん

特性「てんねん」の基本効果とは?

特性「てんねん」の基本効果とは?

ポケモンにおける特性「てんねん」の基本的な効果は、「相手の能力ランク変化を無視する」というものです。

これは、対戦相手のポケモンが「つるぎのまい」で攻撃ランクを上げたり、「めいそう」で特攻ランクや特防ランクを上昇させたりしても、特性「てんねん」を持つポケモンが受けるダメージを計算する際や、逆に「てんねん」を持つポケモンが相手に与えるダメージを計算する際に、それらの能力上昇がなかったかのように扱われることを意味します。

つまり、相手がどれだけ能力を積み上げて強力になったとしても、「てんねん」を持つポケモンにとっては、相手が元の能力値のままで戦っているのと同じ状況を作り出すことができるのです。

この効果は、特にランクバトルや高難易度のテラレイドバトルなどで、相手が「積み技」(能力を上昇させる技)を多用してくる場合に、その戦略を根底から覆すほどの絶大な影響力を持ちます。

ポケモンの対戦において、「積み技」はアタッカーの突破力を高めたり、受けポケモンの耐久力を向上させたりするための基本的な戦術の一つです。特性「てんねん」は、この能力ランクの変化を「無視」することで、相手がターンを消費して能力を上げても、その努力が「てんねん」を持つポケモンに対しては全くの無駄になることを意味します。

これは単にダメージレースで有利になるだけでなく、相手の戦術プランそのものを崩壊させる可能性を秘めており、だからこそ「強力な特性」と評されるのです。この「戦術の否定」という点が、「てんねん」の核心的な強みと言えるでしょう。

てんねんの詳しい仕様:無視の範囲

てんねんの詳しい仕様:無視の範囲

特性「てんねん」が無視するのは、相手の攻撃、防御、特攻、特防、そして命中率や回避率のランク変化です。ただし、素早さのランク変化は基本的に無視しないとされています。

この「無視」という効果は、相手のステータス画面に表示されるランク補正値を参照しない、というメカニズムに基づいています。能力値そのものを変化させる効果、例えば「こだわりハチマキ」のような持ち物による攻撃力1.5倍や、天候による特定のタイプの技の威力上昇などは、ランク変化とは異なるため「てんねん」では無視できません。

重要なのは、相手の能力ランクが「上がっている」場合だけでなく、「下がっている」場合も同様に無視するという点です。例えば、相手が「りゅうせいぐん」を使用して特攻ランクが2段階下がったとしても、「てんねん」の特性を持つポケモンがその相手から受ける特殊技のダメージは、特攻ランクが下がる前と変わりません。

同様に、味方が相手の防御ランクを下げる技、例えば「いやなおと」を使ったとしても、自分が「てんねん」の特性を持っている場合、その防御ランクダウンの効果は自分の攻撃ダメージ計算には適用されないのです。

ただし、この強力な「てんねん」にも例外が存在します。相手のポケモンが特性「かたやぶり」や「ターボブレイズ」、「テラボルテージ」を持っている場合、「てんねん」の効果は無効化され、相手の能力ランク変化の影響をそのまま受けてしまいます。ダイマックス技の追加効果による能力ランク変化も、それが相手の能力ランク変化であれば無視の対象となります。

しかし、ダイマックス技自体の威力の高さや、ダイマックスによるHPの増加といった要素は、能力ランク変化とは別のメカニズムであるため、「てんねん」でこれらを無視することはできません。

てんねんの強み:メリットを活かす

てんねんの強み:メリットを活かす

特性「てんねん」が持つ最大の強みは、相手の「積みエース」、つまり能力ランクを上昇させて全抜きを狙ってくるポケモンを機能不全に陥らせることができる点です。

「りゅうのまい」で攻撃と素早さを上げたり、「ちょうのまい」で特攻・特防・素早さを強化したり、「わるだくみ」で特攻を大幅に上昇させるといった、対戦で頻繁に見られる強力な積み技の効果を、特性「てんねん」はことごとく無効化します。

また、相手の特性「いかく」によって自分の攻撃ランクが1段階下げられたとしても、「てんねん」を持つ物理アタッカーであれば、その攻撃ランクダウンを無視して本来の攻撃力でダメージ計算が行われるため、「いかく」を持つポケモンに対しても臆することなく攻撃を仕掛けることができます。

さらに、相手が使用する能力ダウン技、例えば「こわいかお」で素早さを下げられたり、「アシッドボム」で特防を下げられたりといった効果も無視するため、デバフ(能力低下)を主体とする戦術に対しても一定の耐性を持っています。

特に『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』で登場したテラレイドバトルでは、相手となるボスポケモンが強力な積み技を多用してくる場面が少なくありません。このような状況において、特性「てんねん」を持つポケモンは非常に有効な対策となり、レイド攻略の安定性を大きく高めてくれます。

相手が積みエースを主軸としたパーティ(いわゆる積み構築)を組んでいる場合、「てんねん」持ちポケモンが存在するだけで、そのエースポケモンの選出をためらわせたり、たとえ選出されたとしても本来の役割を十分に果たさせないようにしたりする効果が期待できます。これは、単に1対1の戦闘での有利不利を超えて、相手のパーティ全体の動きを制限する「見えない圧力」となるのです。

てんねんの弱点:デメリットと注意

特性「てんねん」は強力な効果を持つ一方で、いくつかのデメリットや注意すべき点も存在します。最も大きな特徴は、相手の能力ランクダウンも無視してしまうという点です。

これにより、相手の攻撃ランクや特攻ランクが何らかの理由で下がっていたとしても、自分が受けるダメージは減少しません。

例えば、相手が「ばかぢから」や「りゅうせいぐん」といった、使用後に自身の能力ランクが下がる技を使った場合でも、「てんねん」を持つポケモンは常にその技の初期威力でダメージを受け続けることになります。これは、本来ならば相手が徐々に弱体化していく状況で、「てんねん」側だけがその恩恵を受けられないということを意味します。

同様に、味方が相手の能力ランクを下げる効果を持つ技、例えば「すてゼリフ」で相手の攻撃ランクと特攻ランクを下げたとしても、「てんねん」を持つ自分のポケモンがその相手から攻撃を受ける際には、その能力ランクダウンの効果は適用されず、受けるダメージは変わりません。

また、前述の通り、特性「かたやぶり」、「ターボブレイズ」、「テラボルテージ」を持つポケモンから攻撃される場合は、「てんねん」の効果が貫通されてしまい、相手の能力ランク変化の影響をそのまま受けてしまいます。

さらに、「てんねん」が無視するのはあくまで能力ランクの変化のみであるため、どく、やけど、まひといった状態異常によるダメージや効果、ステルスロックや天候によるダメージ、そして相手の持ち物(例:こだわりハチマキによる攻撃力上昇)の効果は通常通り受けることになります。

特に「こだわりトリック」などで厄介な持ち物を押し付けられてしまうと、行動が制限される点は他のポケモンと同様の弱点となります。多くの「てんねん」持ちポケモンは耐久型であり、相手の能力ダウンを活かせないために突破力が低くなりがちで、これが泥仕合やTOD(時間切れによる判定負け)のリスクを高める場合があることも覚えておくべきでしょう。

自分の積み技と相手のてんねん

自分の積み技と相手のてんねん

特性「てんねん」の仕様で少しややこしいのが、自分自身が能力ランクを上げる「積み技」を使った場合の扱いです。結論から言うと、自分が「つるぎのまい」などで攻撃ランクを上げたとしても、対戦相手のポケモンが特性「てんねん」を持っていた場合、その能力上昇は相手に無視されてしまいます。

つまり、お互いが「てんねん」の特性を持つポケモン同士で戦う「てんねんミラー」の状態や、自分は「てんねん」ではないものの相手が「てんねん」である場合には、こちらが使用した積み技は相手に対して何の効果ももたらさないのです。これは、相手の「てんねん」がこちらの能力上昇を無視してダメージ計算を行うためです。

逆に、自分が「てんねん」の特性を持ち、相手が「てんねん」ではない場合は、相手が使ってくる積み技の効果はこちらに対して無視されます。そして、自分が使う積み技は通常通り自分の能力ランクを上昇させます。ただし、その上昇した能力ランクで相手を攻撃する際も、相手の防御ランクや特防ランクの変化は無視してダメージ計算が行われることになります。

この仕様を正確に理解していないと、特にテラレイドバトルなどで無駄な一手を使ってしまう可能性があります。例えば、レイドボスが特性「てんねん」を持っているにも関わらず、こちらが「はらだいこ」で攻撃ランクを最大まで上昇させても、実際に与えるダメージは全く増えないという状況が発生します。

このように、「てんねん」の相互作用は、場全体の効果としてではなく、それぞれのポケモンが持つ個々の特性として独立して処理されるため、一方の「てんねん」がもう一方の「てんねん」を無効化するようなことはありません。

ポケモン てんねん対策と注目ポケモン育成ガイド

  • 特性「てんねん」を持つ主なポケモン
  • てんねん対策①:特性を無効/変更
  • てんねん対策②:ランク非依存攻撃
  • てんねん対策③:変化技での妨害
  • 注目てんねんポケモン育成例:ヌオー

特性「てんねん」を持つ主なポケモン

特性「てんねん」を持つ主なポケモン

『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』において、特性「てんねん」を持つ代表的なポケモンとしては、ヌオー、ヘイラッシャ、ラウドボーン、ドオー、そしてピクシーなどが挙げられます。これらのうち、ヌオー、ラウドボーン、ドオー、ピクシーは隠れ特性(夢特性)として「てんねん」を習得します。一方、ヘイラッシャは通常特性の一つとして「てんねん」を持つことがあります。

進化前のポケモンに目を向けると、ホゲータやコスモッグも「てんねん」の特性を持つ可能性があります。これらのポケモンは、それぞれタイプ、種族値、覚える技が大きく異なるため、「てんねん」という共通の特性を持っていても、それを活かした戦術や役割は多岐にわたります。例えば、ヌオーやヘイラッシャは高い物理耐久を活かした物理受け、ドオーは特殊耐久に優れた特殊受け、ラウドボーンは専用技「フレアソング」を駆使する特殊アタッカー兼耐久型としての活躍が期待されます。

「てんねん」という共通の特性を持ちながらも、各ポケモンのタイプや種族値、習得技の違いにより、実際の対戦での役割や評価は大きく異なります。そのため、単に「てんねん持ち」と一括りにするのではなく、個々のポケモンごとの強みを理解することが重要です。以下の表で、主な「てんねん」を持つポケモンとその特徴をまとめました。

ポケモン名特性区分主な役割・特徴関連情報
ヌオー隠れ特性物理受け、耐久型、どくどくやまもるで粘るみず・じめん
ヘイラッシャ通常特性高い物理耐久、じわれ、あくびみず
ラウドボーン隠れ特性特殊アタッカー、専用技フレアソング、おにびほのお・ゴースト
ドオー隠れ特性特殊受け、どくびし、ステルスロック、じこさいせいどく・じめん
ピクシー隠れ特性特殊受け、めいそう、つきのひかり、サポートフェアリー
コスモッグ通常特性進化前、ステータスは低いエスパー
ホゲータ隠れ特性進化前ほのお
アチゲータ隠れ特性進化前ほのお

この表は、「てんねん」を持つ主要なポケモン、その特性が通常特性か隠れ特性か、そして主な役割や特徴を簡潔に示しています。これにより、読者はどのポケモンがどのような形で「てんねん」を活かせるのか、一目で把握することができます。特に隠れ特性であるかどうかは、そのポケモンを入手・育成する上で重要な情報となります。

てんねん対策①:特性を無効/変更

てんねん対策①:特性を無効/変更

特性「てんねん」への最も直接的かつ効果的な対策は、相手の「てんねん」という特性そのものを無効化するか、あるいは別の特性に変更してしまうことです。

代表的なのは、特性「かたやぶり」、「ターボブレイズ」、「テラボルテージ」を持つポケモンで攻撃する方法です。これらの特性は、相手の特性の効果を無視して技を出すことができるため、「てんねん」の効果を貫通します。例えば、ドリュウズやオノノクスなどが持つ「かたやぶり」であれば、相手が「てんねん」であっても、こちらが積み技で上昇させた能力ランクをそのままダメージ計算に反映させることができます。

また、特定の技を使うことでも「てんねん」を無力化できます。技「いえき」は、相手の特性を一時的に「なし」の状態にする効果があります。これにより、「てんねん」の効果が消え、相手の能力ランク変化がダメージ計算に影響するようになります。

技「スキルスワップ」も有効な手段です。この技は、自分と相手の特性を入れ替える効果があるため、相手の「てんねん」を奪い、代わりに自分の別の特性を相手に押し付けることができます。ただし、この方法では自分が「てんねん」になってしまうため、その後の立ち回りには注意が必要です。

さらに、技「なやみのタネ」は、相手の特性を強制的に「ふみん」に変更する効果があります。これにより、間接的に「てんねん」の特性を消し去ることが可能です。これらの特性変更・無効化技は、「てんねん」だけでなく、他の厄介な特性(例えば「マルチスケイル」や「ばけのかわ」など)に対しても有効な場合があり、汎用性の高い対策手段となり得ます。しかし、これらの技を覚えるポケモンや技スペースには限りがあるため、パーティ構築の段階から採用を検討する必要があるでしょう。

てんねん対策②:ランク非依存攻撃

てんねん対策②:ランク非依存攻撃

相手の能力ランクに依存しない攻撃方法も、特性「てんねん」を持つポケモンへの有効な対策となります。「てんねん」はあくまで能力「ランク」の変化を無視するものであり、それ以外の要素でダメージを与える手段には無力な場合が多いのです。

代表的なものとしては、「ちきゅうなげ」や「ナイトヘッド」といった固定ダメージ技が挙げられます。これらの技は、使用者のレベルと同じ数値のダメージを相手に与えるため、相手の防御ランクや特防ランクがどれだけ上昇していようと、安定して一定のダメージを与えることができます。

また、「しおづけ」や「どくどく」といった状態異常による定数ダメージも、「てんねん」の特性では防ぐことができません。特に、高い耐久力を持つ「てんねん」ポケモンに対しては、これらの技で毎ターン確実にHPを削っていく戦術が効果的です。

さらに、技「カタストロフィ」や「いかりのまえば」のように、相手の残りHPの割合に応じてダメージを与える技も、相手の耐久ランクを無視してHPを大幅に削ることが可能です。

一撃必殺技である「じわれ」や「ぜったいれいど」なども、命中すれば相手の能力ランクに関わらず一撃で倒すことができますが、これらの技は命中率が低いという大きなリスクが伴うため、頼り切るのは危険です。これらのランク非依存攻撃は、「てんねん」持ちポケモンの得意とする「居座り」を許さず、確実に消耗させる手段として価値が高いと言えるでしょう。ただし、これらの技を持つポケモン自体の火力や汎用性も考慮し、パーティ全体のバランスを見ながら採用を検討することが重要です。

てんねん対策③:変化技での妨害

てんねん対策③:変化技での妨害

特性「てんねん」を持つポケモンは、その多くが高い耐久力を活かして場に居座り、「じこさいせい」のような回復技や「どくどく」といった状態異常技などの補助技を多用してくる傾向があります。そのため、これらの行動を妨害する変化技が有効な対策となることがあります。

技「ちょうはつ」は、相手を3ターンの間、攻撃技しか出せない状態にします。これにより、「てんねん」持ちポケモンが得意とする回復技や積み技、状態異常技の使用を封じることができます。相手が補助技に依存しているほど、「ちょうはつ」の効果は絶大です。

技「アンコール」も非常に強力な妨害手段です。これは、相手が最後に使用した技を数ターンの間、強制的に繰り返させる効果があります。もし相手が「まもる」や「じこさいせい」といった隙を見せる技を使った直後に「アンコール」を決めることができれば、相手を一方的に攻撃するチャンスを作り出したり、安全に後続のポケモンに交代したりすることが可能になります。

また、「こだわりトリック」という戦術も有効です。「トリック」という技を使い、自分の持ち物である「こだわりスカーフ」や「こだわりメガネ」といった、特定の技しか出せなくなる代わりに能力を上昇させるアイテムを相手に押し付けるのです。これにより、相手の技選択の自由を奪い、行動を大幅に制限することができます。

さらに、技「くろいきり」は、場にかかっている全ての能力ランク変化をリセットする効果があります。これは、相手の「てんねん」持ちポケモンが自身に対して「たくわえる」などの積み技を使用していた場合、その上昇した能力ランクを元に戻すのに役立ちます。これらの変化技による妨害は、「てんねん」の特性自体に直接干渉するわけではありませんが、「てんねん」持ちポケモンの典型的な行動パターンを崩すことで、間接的に対策となり得るのです。

注目てんねんポケモン育成例:ヌオー

注目てんねんポケモン育成例:ヌオー

ここでは、特性「てんねん」を持つ代表的なポケモンとして、古くから多くのトレーナーに愛用されてきたヌオーの育成例を一つご紹介します。ヌオーはみず・じめんという優秀なタイプを持ち、特性「てんねん」を活かした物理受けとして、特に対戦環境で高い評価を得ています。

性格: ずぶとい(ぼうぎょ↑ こうげき↓)

持ち物: たべのこし

努力値: H252 B252 D4 (HPと防御に最大限努力値を振り、物理耐久を極限まで高めます)

技構成例: ねっとう / じこさいせい / どくどく / まもる

立ち回りについて

この型のヌオーの基本的な立ち回りは、相手の物理アタッカー、特に「つるぎのまい」や「りゅうのまい」といった積み技を多用してくるポケモンに対して後出しすることです。「てんねん」の特性により、相手がどれだけ攻撃ランクを上昇させていようと、その効果を無視してダメージ計算が行われます。そして、「ねっとう」を撃つことで、3割の確率で相手をやけど状態にし、物理攻撃力をさらに半減させることを狙います。相手を「どくどく」状態にして毎ターン定数ダメージを与えつつ、「じこさいせい」によるHP回復や、「まもる」と持ち物の「たべのこし」のコンボでターンを稼ぎながらHPを維持し、粘り強く戦うのが基本戦術です。

運用上の注意点

ただし、ヌオーは特防の種族値がそれほど高くないため、特殊攻撃にはあまり強くありません。相手のパーティに強力な特殊アタッカーがいる場合は、選出を慎重に検討するか、他のポケモンでカバーする必要があります。また、タイプ相性上、くさタイプの技が4倍弱点となってしまうため、相手のパーティにくさタイプのポケモンやサブウェポンとしてくさ技を持つポケモンがいる場合は、特に警戒が必要です。

ヌオーにはもう一つの有用な特性「ちょすい」も存在するため、相手に「てんねん」を警戒させつつ、ここぞという場面で「ちょすい」によってみず技を無効化し回復する、といった読み合いの要素も生まれます。この型のヌオーは、特定の物理エースに対して非常に高い完封性能を持つ一方で、その役割対象が明確であるため、選出や立ち回りには相手のパーティ構成を読む深い洞察が求められる、特化型の強みを持つポケモンと言えるでしょう。

総括:ポケモンのてんねんについて

この記事のまとめです。

  • 特性「てんねん」は相手の能力ランク変化を無視する
  • 攻撃、防御、特攻、特防、命中、回避のランク変化を無視する
  • 素早さのランク変化は基本的に無視しない
  • 相手の能力上昇だけでなく能力下降も無視する
  • 積みエースに対して非常に強力なメタ特性である
  • 特性「いかく」による攻撃ダウンも実質無効化できる
  • 自身の積み技は相手の「てんねん」に無視される
  • 「かたやぶり」などの特性には効果が貫通される
  • ヌオー、ヘイラッシャ、ラウドボーン、ドオーなどが代表的なてんねん持ち
  • 対策には特性変更技(いえき、スキルスワップ)が有効
  • 固定ダメージ技や割合ダメージ技も有効な対策となる
  • 「ちょうはつ」や「アンコール」で行動を縛るのも一手
  • 状態異常や天候ダメージは通常通り受ける
  • てんねん持ちポケモンは耐久型が多い傾向にある
  • 使い方と対策を理解すれば対戦で有利に立ち回れる
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この記事を書いた人

初代ポケモン発売当時からのゲーマー。
発売から29周年にもなる超大ヒットゲームになるとは・・・
旧作から最新版まで、かゆいところにも手が届く情報発信を心がけています。

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