ポケモンXYは、2013年10月12日にニンテンドー3DSで発売されたポケットモンスターシリーズ第6世代の新作です。シリーズ初の3Dグラフィック、フランスをモデルにしたカロス地方、そして「メガシンカ」という新システムの登場で、発売前から多くのファンの期待を集めました。
しかし、プレイした後に「ストーリーがひどい」「ライバルが空気」という声も少なくないのが実情です。一方で、AZとフラエッテの3000年越しの再会に感動したというプレイヤーも多く、評価が分かれているのがポケモンXYの特徴とも言えます。
この記事では、ポケモンXYのストーリーを出会いから殿堂入りまで順を追って解説し、「ひどい」と言われる背景や擁護意見、クリア後のコンテンツまで幅広くまとめました。ストーリーをおさらいしたい方、評価が気になる方、どちらにも役立つ内容になっています。
- アサメタウンからポケモンリーグ制覇までのストーリーの流れをわかりやすく解説
- AZの正体と3000年前の最終兵器にまつわる悲しい物語を紹介
- フレア団のリーダー・フラダリの目的と最終兵器発動のクライマックスを振り返る
- 「ひどい」と言われる理由とXYならではの魅力を両面から整理
ポケモンXYのストーリーあらすじ——カロス地方の冒険と最終兵器の謎
- アサメタウンからの冒険開始とメガシンカ取得の流れ
- フレア団との対決とAZの正体
- フレア団秘密基地・最終兵器のクライマックスと殿堂入り
アサメタウンからカロス地方の冒険が始まる

物語の舞台はカロス地方。主人公はアサメタウンに母親と共に引っ越してきたとのことです。町でカルム(またはセレナ)やサナと出会い、ライバルからプラターヌ博士に頼み事があるという連絡を受けます。
隣のメイスイタウンへ向かうと、そこでティエルノ・トロバとも顔を合わせ、主人公はティエルノから最初のポケモン(ハリマロン、フォッコ、ケロマツのうち1匹)を受け取ります。プラターヌ博士から図鑑完成の依頼を受け、いよいよカロス地方の旅が始まります。
最初のポケモンジムはハクダンシティにあり、ジムリーダーのビオラを倒してバグバッジを獲得します。その後、ミアレシティのプラターヌ博士の研究所でライバルたちと合流し、博士からフシギダネ・ヒトカゲ・ゼニガメのうち1匹とメガストーンをもらいます。研究所ではフラダリという人物と顔を合わせます。その後ミアレシティのカフェ・ソレイユでは、フラダリとカロス地方の大女優・カルネに出会います。
ショウヨウシティ・セキタイタウンと冒険を続けるなか、フレア団のしたっぱとの遭遇も増えていきます。カロス地方を旅するにつれて仲間との絆が深まり、さまざまな事件に巻き込まれながら主人公は成長していきます。
メガシンカ習得とシャラシティのイベント

冒険が進むと、主人公はシャラシティのマスタータワーでメガシンカにまつわる重要なイベントを体験します。
シャラシティには「メガシンカおやじ(コンコンブル)」というメガシンカの研究者がいます。メガシンカには「メガストーン」と「キーストーンがはめられたメガリング」の2つが必要ですが、メガシンカおやじの元にはメガリングが1つしかなく、全員に渡すことができません。そこでライバルと主人公がバトルを行い、勝者が継承者に挑む権利を得ることになります。
主人公はライバルとのバトルに勝利し、続いてジムリーダーのコルニとバトルして継承者として認められます。マスタータワーの最上階でコルニからメガリングを受け取り、コルニのルカリオとの1対1のバトルの後、そのルカリオを1匹受け取ります。
メガシンカは作中で「進化を超えた進化」と表現されており、トレーナーと強い絆で結ばれたポケモンが、トレーナーの持つキーストーンとポケモンの持つメガストーンに反応して起こるものとされています。シャラシティでのこのイベントが、ストーリー上でメガシンカを習得する重要な節目になります。
フレア団の野望とカロス発電所占拠事件

冒険の中盤、カロス発電所を舞台に重大な事件が発生します。
攻略情報によれば、ヒヨクシティからミアレシティへ向かう途中の13番道路に位置するカロス発電所がフレア団に占拠され、ミアレシティで謎の停電が起こるとのことです。主人公は発電所に入るためのパスを入手し、内部でフレア団のしたっぱ、幹部、科学者のアケビと次々に対決します。幹部やアケビに勝利するとフレア団は退散し、ミアレシティの停電は解決します。
フレア団は電気エネルギーを目的に発電所を占拠していたことが明かされます。その後、ミアレシティのフラダリカフェでプラターヌ博士とフラダリが話す場面があり、フラダリがカロス地方の王家の末裔であることが明かされます。フラダリは「大昔のカロス地方の王が最終兵器を造って作動させた」「人間やポケモンがこれ以上増えなければ奪い合うことはないだろうが、同じ明日が来ることについて安心はしていられない」と語ります。
その後もフレア団による占拠事件は続き、クノエシティのボール工場もフレア団に占拠されるとのことです。主人公はライバルと協力して工場に潜入し、幹部と科学者のコレア・バラを倒してフレア団を追い払います。
AZの正体と3000年前の最終兵器の真実

物語のクライマックスに向けて、謎に包まれた長身の男性・AZの過去が明かされます。
フラダリラボの地下2階の牢に捕らわれていたAZ(エーゼット)は、主人公に大昔の出来事を語ります。大昔、AZはあるポケモンを深く愛していましたが、戦争でそのポケモンは命を落としてしまいます。悲しんだAZは命を蘇らせる機械を造り、ポケモンを生き返らせることに成功します。
しかし機械は大量の他のポケモンの命を吸い上げることで起動するものであり、蘇ったポケモンは自分の命が多くのポケモンの犠牲の上に成り立っていたことを知り、AZのもとを去ってしまいます。絶望したAZは装置を暴走させ、カロス地方を焼き尽くします。この装置が後の歴史に「最終兵器」として伝わります。さらに装置を暴走させた際に蘇生のエネルギーを浴びたAZは、不老不死に近い存在となって3000年間カロス地方を彷徨い続けていました。
フラダリによれば、AZの名前は「3000年前のカロスの王と同じ名前」と説明されますが、実際にAZ本人がそのカロスの王です。彼は最終兵器を起動させるための鍵を首からかけていたとされています。AZの話は、ポケモンXYストーリーの中でも特に印象深い場面として語られることが多いです。
最終兵器発動・クライマックスと殿堂入り

フラダリから最終兵器の起動を止めるためにフラダリラボ内全員と戦うよう告げられた主人公は、ラボ内を進み、最終的にクセロシキと戦って勝利します。しかしクセロシキは主人公にスイッチの選択をゆだね、どちらを押しても最終兵器を起動させてしまいます。
最終兵器はセキタイタウンに封印されていましたが、周囲の民家を飛ばして姿を現します。主人公はフレア団秘密基地に突入し、フラダリとの激闘を制します。地下通路の奥では伝説のポケモン・ゼルネアス(Xバージョン)またはイベルタル(Yバージョン)が装置につながれてエネルギー源になっていました。主人公は伝説のポケモンを倒し、最終兵器へのエネルギー供給を止めます。
しかしフラダリは「人間がこれ以上奪い合う悲しい未来を見通し」、最終兵器を作動させてしまいます。主人公・ライバル・サナは辛うじて脱出に成功し、最終兵器は自らのエネルギーで地中深くに沈みます。
その後、主人公は8つのジムバッジを集め、チャンピオンロードでライバルとの最終戦を制し、四天王を突破してカルネを倒して殿堂入りを果たします。殿堂入り後、ミアレシティでパレードが開かれ、その場にAZが現れます。主人公とバトルしたAZは悲しみを乗り越え、空からフラエッテが舞い降りて3000年ぶりの再会を果たします。
ポケモンXYのストーリーは本当に「ひどい」?評価と魅力を振り返る
- ライバルキャラクターの存在感の薄さが指摘される理由
- 過去作との比較とシリーズ中の立ち位置
- メガシンカや世界観などXYならではの魅力
ライバルキャラクターの存在感の薄さが指摘される理由

ポケモンXYでは、主人公を含めた5人の友人キャラクター(カルム/セレナ、サナ、ティエルノ、トロバ)が登場するとのことです。しかし、それぞれの個性や成長の描写が少なく、「ライバルとしての存在感が薄い」という声が多く聞かれます。
カルム/セレナはポケモンバトルに真剣で主人公を意識していますが、ストーリーの大きな局面で決定的な役割を果たす場面は限られています。サナは自分の夢を探しながら友達との時間を大切にするキャラクターですが、フレア団の事件後にフラダリの思想へ一定の理解を示すにとどまります。ティエルノはダンスとポケモンチームを目標とする穏やかな少年で、トロバは図鑑完成に情熱を持つ控えめな少年です。
他のシリーズと比べると、BW(ブラック・ホワイト)のチェレンやベル、SM(サン・ムーン)のハウやグラジオなどは明確な目的や成長が描かれているという評価があります。XYのキャラクターは「フレンドリーで優しい雰囲気」がある一方、「主人公と火花を散らすような熱い展開は少なめ」という意見も見られます。ジムリーダーたちについても、ジム戦以外でのストーリーへの絡みが少ないことが指摘されています。
過去作と比較したXYストーリーの特徴と評価

ポケモンXYのストーリーを他のシリーズと比べると、評価が分かれる傾向があります。
BW(ブラック・ホワイト)は「ポケモンと人間の関係性」を掘り下げたテーマが高く評価されており、Nやゲーチスなどインパクトのあるキャラクターが印象に残る作品です。DPt(ダイヤモンド・パール・プラチナ)はギンガ団の目的が宇宙や時間という壮大なスケールと結びついており、アカギという強烈な敵役が存在します。SM(サン・ムーン)はリーリエというキャラクターを軸に「家族の絆」が描かれ、感情移入しやすい構成になっています。
XYのストーリーは「王道」と表現されることが多く、主人公がポケモンチャンピオンを目指しながらフレア団の野望を阻止するという流れはわかりやすいものです。一方で、フラダリの動機である「美しい世界のために」という主張が抽象的で伝わりにくいという声も聞かれます。シンプルな構成を「子供でも理解しやすい」と好意的に受け取る意見や、「フランス(カロス地方)の文化やテーマを活かしきれていない」という意見の両方があります。
海外と日本での評価の違いについては、海外では比較的シンプルなストーリーが好まれる傾向があり、XYを「わかりやすくて楽しい」と評価する声も聞かれる一方、日本では深みのある物語やキャラクター描写が期待されるために物足りなさを感じる人が多かったとも言われています。
メガシンカとカロス地方の世界観——XYならではの魅力

「ストーリーがひどい」と言われる一方で、XYには高く評価されている点も多くあります。
まず、ポケモンシリーズ初の3Dグラフィック作品として、カロス地方の街並みや自然の美しさが当時のプレイヤーに強い印象を残しました。フランスをモデルにしたカロス地方の雰囲気は「最高」という声も多く、ミアレシティをはじめとする街のオシャレな景観を楽しめる点はXYならではの魅力です。
「メガシンカ」は、ポケモンがバトル中に一時的に変身して能力を急上昇させる新システムです。作中では「進化を超えた進化」と表現されており、対戦環境に大きなインパクトをもたらしました。多くのポケモンがメガシンカして新たな姿を見せました。
また、フェアリータイプという新タイプが追加され、既存のポケモンの一部もタイプが変更・追加されました。フェアリータイプはドラゴンタイプに対して「こうかはばつぐん」になるため、対戦環境の変化に大きく影響したとされています。カロス地方の伝説のポケモンであるゼルネアスとイベルタルも、生命と破壊を司る存在としてデザインや設定面で多くのファンを引きつけました。
クリア後のコンテンツとAZとの再会エピソード

殿堂入り後のカロス地方には、さまざまなコンテンツが待っています。
殿堂入り直後のパレードでAZが現れ、「トレーナーとは何か」を知りたいと主人公にバトルを挑んでくるのが、XYストーリーの感動的なエピローグです。バトルに勝利すると、AZは3000年間抱えてきた悲しみから解放されたと主人公に感謝します。そしてその直後、空からフラエッテが舞い降り、3000年ぶりの再会を果たします。主人公やプラターヌ博士をはじめ大勢の人々が見守るなか、この場面はXYで最も印象的なシーンとして多くのプレイヤーに語り継がれています。
クリア後にはミアレシティを舞台にした「ハンサムストーリー」も楽しめます。殿堂入り後に国際警察所属の探偵・ハンサムがハンサムハウスという事務所を構え、主人公を助手として雇います。ミアレシティで起こる様々な事件を解決していくショートストーリーで、路地裏で暮らす少女マチエールやその相棒のニャスパー・もこおとの交流なども描かれます。
また、殿堂入り後はプラターヌ博士からTMVパスを受け取り、キナンシティのバトルハウスへ挑戦できるとのことです。フレンドサファリでは、3DS本体に登録したフレンドに応じて出現するポケモンが変化する独自のシステムが楽しめます。クリア後もカロス地方での冒険は続き、メガストーン収集や伝説のポケモン探索など、長く遊べる要素が用意されています。
ポケモンXYのストーリーと魅力まとめ
この記事のまとめです。
- ポケモンXYは2013年10月12日発売、シリーズ第6世代でニンテンドー3DS初のフル3D作品
- 舞台はフランスをモデルにしたカロス地方
- 主人公はアサメタウンからスタートし、8つのジムバッジを集めて殿堂入りを目指す
- ライバルや友人として、カルム/セレナ・サナ・ティエルノ・トロバが登場する
- 「メガシンカ」はトレーナーとポケモンの絆で発動する新システムで、シャラシティで習得できる
- カロス発電所占拠など、フレア団との衝突が冒険中盤以降の軸になる
- フレア団のリーダー・フラダリは「美しい世界のため」という思想を持つカロス王家の末裔
- AZは3000年前のカロスの王で、愛するポケモンを蘇らせるために最終兵器を造った人物
- 最終兵器の起動をめぐるフラダリとの激闘がクライマックスで、主人公や仲間たちの奮闘により最終兵器へのエネルギー供給を断つことに成功するが、最終兵器は作動・暴発する
- ゼルネアス(Xバージョン)またはイベルタル(Yバージョン)が最終兵器のエネルギー源として登場する
- チャンピオンはカルネ(カロス地方の大女優)で、殿堂入り後にパレードが開かれる
- 殿堂入り後のパレードでAZとフラエッテが3000年ぶりに再会するエピローグが感動的と語られることが多い
- 「ストーリーがひどい」と言われる背景には、ライバルの存在感の薄さやフラダリの動機の分かりにくさなどが挙げられる
- 一方、カロス地方の雰囲気・3Dグラフィック・メガシンカなど高く評価される要素も多い
- クリア後にはハンサムストーリーやバトルハウスなど充実したコンテンツが楽しめる

