ポケモンXYのストーリーは、「生命と破壊」をテーマに描かれた重厚な物語です。カロス地方を舞台に、主人公は仲間たちとポケモンの旅を続けながら、フレア団の野望に立ち向かうことになります。
本作では「フレア団」というライバル組織が登場し、その首領・フラダリが抱く「美しい世界を守るために命を減らす」という思想が、ストーリーの核心となっています。さらに、3000年前のカロス地方の悲劇を背負う謎の長身の男性・AZの存在が、物語に深みを加えています。
ポケモンXYには、本作から初登場した「メガシンカ」システムも絡み合い、主人公とポケモンの絆が問われる場面が随所に描かれています。8人のジムリーダーとの戦い、四天王との激闘、そしてチャンピオン・カルネとの決戦まで、どのような冒険が待ち受けているのかをこの記事で解説します。
- ポケモンXYのストーリー概要と舞台「カロス地方」の特徴
- フレア団・フラダリの目的と最終兵器をめぐる物語
- 3000年前のカロス王AZと伝説のポケモン・フラエッテの悲劇
- 四天王・チャンピオン・カルネとの最終決戦の流れ
ポケモンXYのストーリーとカロス地方の旅
- カロス地方で主人公が仲間と出発し、御三家選択とプラターヌ博士との出会いを描く
- 8人のジムリーダーを順に倒しながらバッジを集める旅の流れ
- カロス各地でフレア団と対決し、その目的が徐々に明らかになる
- フラダリラボで明かされる最終兵器の真実とAZの3000年の悲劇
- 伝説のポケモン・ゼルネアスまたはイベルタルをめぐる秘密基地での激闘
御三家選択とプラターヌ博士からの依頼

ポケモンXYのストーリーは、主人公がカロス地方のアサメタウンに引っ越してくるところから始まります。近くのメイスイタウンへ向かうと、そこでサナ・ティエルノ・トロバ・ライバルたちと出会い、ティエルノから最初のポケモンを受け取ります。選べる御三家は、くさタイプのハリマロン、ほのおタイプのフォッコ、みずタイプのケロマツの3匹です。
その後、トロバからポケモン図鑑を、ティエルノからはかせのてがみを受け取り、仲間たちとの冒険がスタートします。メイスイタウンを出る際にはサナと初めてのポケモンバトルが行われ、主人公のトレーナーとしての旅路が動き始めます。
ミアレシティに到着すると、主人公はプラターヌ博士の研究所を訪れることになります。プラターヌ博士はカントー地方で活躍した御三家ポケモン、フシギダネ・ヒトカゲ・ゼニガメのいずれか1匹とメガストーンを主人公に贈ります。博士はポケモンとのカロス地方の冒険の旅を大切にするよう、主人公に伝えました。
ミアレシティでは、フラダリとカルネへの初めての出会いも待っています。カルネはのちにポケモンリーグのチャンピオンとして再登場する人物であり、フラダリはフレア団の首領として物語の根幹にかかわる重要な人物です。シャラシティのジムリーダー・コルニとも序盤に出会い、主人公のメガシンカへの道が少しずつ開かれていきます。
ジムバッジ8個獲得の流れ

ポケモンXYのストーリーでは、カロス地方に設置された8つのポケモンジムを順にクリアしてバッジを集めることが、ポケモンリーグへの挑戦条件となっています。各ジムリーダーとその特徴を順に見ていきましょう。
最初のジムはハクダンシティにあり、むしタイプ使いのビオラが待ち構えています。クリアするとバグバッジを入手できます。続いてショウヨウシティでは、ノーマルタイプ使いのザクロとバトルしてウォールバッジを獲得します。
シャラシティの第3ジムでは、かくとうタイプ使いのコルニとバトルしてファイトバッジを手に入れます。このジムをクリアした後、マスタータワーの頂上でコルニからメガリングを受け取るイベントが発生し、主人公はメガリングの継承者として認められます。コルニからはルカリオを1匹もらうこともできます。
その後、ヒヨクシティのフクジ(くさタイプ・プラントバッジ)、ミアレシティのシトロン(でんきタイプ・ボルテージバッジ)、クノエシティのマーシュ(フェアリータイプ・フェアリーバッジ)と続き、ヒャッコクシティのゴジカ(エスパータイプ・サイキックバッジ)を倒します。最後の第8ジムはエイセツシティにあり、こおりタイプ使いのウルップを倒してアイスバーグバッジを入手することで、8個のバッジが揃いポケモンリーグへの扉が開きます。
フレア団の目的と各地での戦い

ポケモンXYのストーリーを通じて、フレア団はカロス地方の各所に姿を現し、主人公の前に立ちはだかります。13番道路にあるカロス発電所では、フレア団が施設を占拠して電気エネルギーを奪っており、主人公はしたっぱや幹部、科学者のアケビを倒して発電所を解放します。この活躍によって、ミアレシティで発生していた謎の停電が解決されます。
クノエシティ付近のボール工場でも、フレア団による占拠事件が発生します。主人公はライバルと協力して工場内のしたっぱたちと戦い、幹部、そして科学者のコレアとバラを倒して工場を解放しました。
フラダリカフェでは、フラダリがプラターヌ博士との会話の中でカロス地方の王家の末裔であることが明かされます。フラダリは「与える者と奪う者」という人間の二元性を挙げ、大昔のカロス地方の王が最終兵器という兵器を造って作動させたと語ります。そして人間やポケモンがこれ以上増えなければ奪い合うという愚かなことはないだろうと述べるなど、フラダリの思想の一端が示されます。
フロストケイブでは、フレア団の科学者・モミジが「自分達フレア団が生き残るため」という言葉を残しており、フレア団内部の意識も描かれています。フレア団秘密基地のメインフロアでは、フラダリが「争わず奪い合いのない美しい世界にするためには命を減らすしかない」と、涙を流しながら主人公に訴えます。
最終兵器とAZが抱える3000年の悲劇

フラダリラボの地下2階に捕らわれていた謎の長身の男性が語る話は、ポケモンXYのストーリーにおいて最も深いテーマの一つです。フラダリによると、その男性の名前はAZ(エーゼット)で、3000年前のカロス地方の王と同じ名前だといいます。
AZが語った過去は、こうです。大昔、AZはあるポケモンを深く愛していましたが、戦争が発生してそのポケモン(フラエッテ)は戦争で命を落としてしまいます。悲嘆にくれたAZは命を蘇らせる機械を造り、フラエッテを生き返らせることに成功します。
しかし、愛するポケモンを傷つけた世界が許せなかったAZは、その機械を最終兵器へと改造し、カロス地方に向けて起動させて戦争を強制的に終結させました。蘇ったフラエッテは、自分の命が多くのポケモンの犠牲の上に成り立っていたことを知り、その後AZの元を去ってしまいます。
最終兵器の光を浴びた影響を受けたAZは、3000年という長い時間を生き続けることになりました。フラエッテに会えない日々が続いたことで、AZは心を失ってしまったといいます。最終兵器はセキタイタウンに封印されていましたが、フラダリはその兵器を復活させようとしていたのです。AZは主人公に「最終兵器は起動させてはならない、自分のようにいつ終わるか分からない苦しみを味わいたいのか」と語りかけました。
最終兵器をめぐるフレア団秘密基地での決戦

フラダリが最終兵器の起動準備を整えたことで、ついに最終兵器はセキタイタウンに封印されていた場所から姿を現し、周囲の民家を吹き飛ばすほどの力を見せます。主人公はフレア団の秘密基地へと乗り込みます。
秘密基地のメインフロアでフラダリは、「争わず奪い合いのない美しい世界にするためには命を減らすしかない」と語り、人間の争いや奪い合いの道具になりかねないポケモンにも消えてもらうと涙を流しながら訴えます。主人公はフラダリとのバトルに勝利しますが、フラダリは最終兵器の起動を止めようとしませんでした。
秘密基地の地下通路を進んだ先では、サナも合流し、伝説のポケモンが休眠状態のまま装置につながれていることを発見します。装置から目覚めた伝説のポケモン・ゼルネアス(ポケモンX)またはイベルタル(ポケモンY)とのバトルが繰り広げられます。
伝説のポケモンへのエネルギー供給が断たれたものの、フラダリは再び最終兵器を起動させます。最終兵器のエネルギー体は宇宙空間へ発射され、そのまま落下して最終兵器に衝突し、最終兵器は地中深くへと沈んでいきました。秘密基地からはライバル、サナ、ティエルノ、トロバ、ジーナ、デクシオが全員集まり、主人公たちの無事が確認されます。
フレア団との最終決戦とポケモンリーグ制覇
- 四天王パキラ・ズミ・ガンピ・ドラセナとの激闘とチャンピオン・カルネへの挑戦
- チャンピオン・カルネはメガシンカの使い手でメガサーナイトを操る大女優
- エンディングではプラターヌ博士主催のパレードでAZが主人公にバトルを挑む
- 空からフラエッテが舞い降り、AZと3000年ぶりの再会が実現する
- ポケモンXYのゲームシステム・特徴(メガシンカ・フェアリータイプ追加など)
四天王とチャンピオン・カルネとの最終決戦

全てのジムバッジを集めた主人公は、チャンピオンロードへと踏み込みます。チャンピオンロードの道中では、ライバル(セレナまたはカルム)が追いかけてきてバトルを仕掛けてきます。「ただ勝つだけでなく、主人公の想いに触れるようなバトルをしたい」と語ったライバルに勝利した主人公は、四天王への挑戦権を手に入れます。ライバルは、フレア団の一件を経て、双方に言い分があったなら歩み寄れば良かったのではないかと考え続けていた様子でした。
ポケモンリーグでは4人の四天王が待ち構えています。ほのおタイプ使いのパキラはカロス地方で人気のアナウンサーでもあるとの報告があり、みずタイプ使いのズミは伝説のシェフという肩書きも持つとされます。はがねタイプ使いのガンピは騎士の甲冑を身にまとい騎士道精神溢れる男として描かれているとの報告があり、ドラゴンタイプ使いのドラセナはおおらかな性格の持ち主です。四天王は個性豊かな面々で、それぞれの間にあるポケモンリーグの部屋を一つずつクリアしていく必要があります。
四天王を全員倒すと、チャンピオンへの扉が開きます。そこに待ち受けていたのは、冒険の途中のカフェ・ソレイユなどで顔を合わせていた、カロス地方の大女優カルネでした。カルネはフレア団から世界を救った主人公に感謝の言葉を述べた後、チャンピオンとしてバトルを仕掛けてきます。カルネはメガシンカの使い手であり、メガサーナイトを繰り出してきます。主人公はカルネとの激闘を制し、見事殿堂入りを果たします。主人公はカルネと共に殿堂入りの部屋に入り、自分とポケモンたちが記録されました。
メガシンカの謎とポケモンXYの新要素

メガシンカはポケモンXYで初めて登場したシステムです。通常の進化とは異なるポケモンのパワーアップ要素として追加されました。プラターヌ博士がメガシンカについて研究を続けており、本作全体のテーマである「人とポケモンの絆」がシステム面でも表現されています。
メガシンカには2つのアイテムが必要です。ポケモン側に「メガストーン」、トレーナー側にはキーストーンのはめられた「メガリング」の組み合わせで初めてメガシンカが可能となります。シャラシティのマスタータワーでは、メガシンカおやじとコルニから詳しい説明を受けることができ、その後のバトルを経て主人公はコルニからメガリングを受け取ります。ポケモンXYのストーリーのなかで、メガシンカを習得する過程はトレーナーとしての成長を示す重要な場面のひとつです。
ポケモンXYでは、フェアリータイプが第18番目のタイプとして新たに追加されました。ゴールド・シルバー以来約14年ぶりのタイプ追加として話題を呼びました。第6ジムのマーシュがフェアリータイプ使いであり、フラエッテやニンフィアなど新たなフェアリータイプのポケモンが多数登場しています。また、ポケモンXYはシリーズ初の全世界同時発売を達成した作品であることが確認されています。ディレクターの増田順一は、本作のキーワードとして「美しさ」「絆」「進化」を挙げているとの報告があります。
エンディングとAZとフラエッテの感動の再会

フレア団の野望を止めた主人公たちを称えるため、プラターヌ博士はミアレシティでパレードを開催します。カロス地方を救った英雄として表彰される主人公、サナ、ティエルノ、トロバ、そしてライバルが大勢の人々から祝福を受けます。プラターヌ博士が代表してお礼の言葉を述べるなか、会場はあたたかな雰囲気に包まれます。
パレードのさなか、AZが現れます。AZは「トレーナーとは何かを知りたい」と語り、主人公にバトルを仕掛けてきます。バトルに勝利すると、AZは「戦ってくれてありがとう、ようやく自分を捨てられた」と感謝の言葉を述べ、険しかった表情に初めて笑顔が浮かびます。長い間心のつっかえとなっていたものが、主人公とのバトルによって解放されたかのような場面です。
その瞬間、空からポケモンが舞い降ります。それは、大昔にAZが深く愛し、戦争で命を落とし、機械で蘇らせた後にAZの元を去ったフラエッテでした。AZとフラエッテの実に3000年の時を超えた再会を、主人公やプラターヌ博士をはじめ、パレードに集まった大勢の人々が見守りました。命と悲劇、そして再会と赦しというテーマが結実するポケモンXYのストーリー最大の見せ場といえる場面です。
殿堂入り後には、ジーナとデクシオからポケモン図鑑にぜんこく図鑑の機能を追加してもらえます。またキナンシティのバトルハウスというバトル施設にも挑戦できるようになります。
ポケモンXYのストーリーと見どころまとめ
この記事のまとめです。
- カロス地方を舞台に「生命と破壊」をテーマにした重厚なストーリーが展開される
- 御三家はハリマロン・フォッコ・ケロマツの3匹から選べる
- プラターヌ博士からはカントー御三家(フシギダネ・ヒトカゲ・ゼニガメ)のいずれかとメガストーンも贈られる
- 8人のジムリーダーを倒してバッジを集めるのがポケモンリーグへの道
- シャラシティのコルニからメガリングを受け取り、メガシンカを使えるようになる
- フレア団はカロス発電所やボール工場などを各地で占拠し主人公と衝突する
- フラダリは「争いのない美しい世界にするためには命を減らすしかない」という思想を持つ
- 3000年前のカロス王AZは愛するポケモン・フラエッテを失い、最終兵器を作動させた
- 最終兵器の光を浴びたAZは3000年もの間生き続けてきた
- 最終兵器はセキタイタウンに封印されており、フレア団秘密基地での決戦の舞台となる
- 四天王はパキラ(ほのお)・ズミ(みず)・ガンピ(はがね)・ドラセナ(ドラゴン)の4人
- チャンピオンのカルネはカロス地方の大女優でメガサーナイトを使う
- エンディングのパレードでAZと主人公がバトルし、AZが3000年の悲しみから解放される
- 空から舞い降りたフラエッテとAZが3000年ぶりに再会する感動のラストが描かれる
- メガシンカとフェアリータイプ追加が本作の大きな新要素として注目された

