ポケモンGOにおける特別なゲージ技「おんがえし」について、その性能や覚え方、そしてGOバトルリーグでの活用法を詳しく知りたいと思っていませんか?
「おんがえし」は、シャドウポケモンをリトレーンすることでのみ覚えられる限定的な技であり、その習得は「シャドウボーナス」という強力な攻撃補正を失うことと引き換えになります。
この記事では、「おんがえし」の基本的な性能から、リトレーンを行うことのメリット・デメリット、さらにはどのポケモンで活用すべきかという戦略的な判断基準まで、あらゆるトレーナーが抱く疑問に答えます。
後悔しない育成のために、シャドウポケモンと「おんがえし」のすべてを理解しましょう。
- 「おんがえし」はリトレーン限定の強力なゲージ技
- シャドウとリトレーンのメリット・デメリットを比較解説
- GOバトルリーグやジム防衛での具体的な活用法を紹介
- リトレーンすべきかどうかの判断基準がわかる
ポケモンGOの「おんがえし」の基本性能と仕様
- 「おんがえし」の覚え方と仕様
- ジム・レイドバトルでの性能
- GOバトルリーグでの性能
- 「やつあたり」との関係性と注意点
「おんがえし」の覚え方と仕様

「おんがえし」は、ノーマルタイプの特別なゲージ技です。この技を覚える方法はただ一つ、GOロケット団から救出したシャドウポケモンを「リトレーン」することだけです。リトレーンを行うと、シャドウポケモンが必ず覚えているゲージ技「やつあたり」が自動的に「おんがえし」に変化します。
一度「おんがえし」を覚えた後、わざマシンスペシャルを使用すれば他のゲージ技に変更することが可能です。しかし、ここで非常に重要な注意点があります。「おんがえし」は一度忘れさせてしまうと、たとえ「すごいわざマシンスペシャル」を使ったとしても、二度と覚え直すことはできません。
この仕様は、「おんがえし」を特定の戦略で利用したい場合に大きな意味を持ちます。技構成を変更する際は、そのポケモンにとって「おんがえし」が本当に不要なのかを慎重に判断する必要があります。リトレーンという特別なプロセスを経て得られる限定技であるため、その価値を理解した上で技の変更を検討しましょう。
ジム・レイドバトルでの性能

ジムバトルやレイドバトル、いわゆるPvEコンテンツにおける「おんがえし」の性能は、トレーナーバトルとは大きく異なります。PvEでの性能は、正直なところ、主力として採用されることはほとんどありません。
具体的な数値を見ると、「おんがえし」は3ゲージ技で、威力は25です。発動までの時間が非常に短いという利点はありますが、威力が低いため、他の強力なゲージ技と比較するとダメージ効率で見劣りします。ノーマルタイプであるため、弱点を突くこともできず、汎用的なアタッカーとしての活躍は期待しにくいのが現状です。
天候が「ときどき曇り」の際にはノーマルタイプの技にブーストがかかり、威力は30に上昇しますが、それでも他の専門的なアタッカーが覚えるタイプ一致の強力な技には及びません。したがって、ジムやレイドで高ダメージを狙う場合は、「おんがえし」をわざマシンスペシャルで、そのポケモンが覚えることができる、より強力でタイプ一致の技に変更することが推奨されます。
項目 | 数値 |
タイプ | ノーマル |
威力 | 25 |
ゲージ | 3ゲージ |
硬直時間 | 0.5秒 |
DPS | 50.00 |
GOバトルリーグでの性能

GOバトルリーグ、すなわちPvPにおける「おんがえし」は、PvEとは打って変わって非常に強力な選択肢となり得ます。その性能は、まさに「一発逆転の切り札」と呼ぶにふさわしいものです。
PvPでの「おんがえし」は、威力130という非常に高いダメージを誇ります。その代償として、発動に必要なエネルギーは70と重く、連発はできません。しかし、この一撃の重さが、特定の対面で絶大な効果を発揮します。ノーマルタイプであるため、ほとんどのポケモンに等倍のダメージを与えることができ、相手のシールドがない状況でヒットさせれば、戦況を大きく覆すことが可能です。
特に、本来であれば苦手な相手に対して、意表を突く大ダメージ源として機能します。相手は「おんがえし」を警戒していないことが多く、その油断が勝敗を分けることも少なくありません。エネルギー消費の重さを管理し、ここぞという場面で発動させることが、この技を使いこなす鍵となります。
項目 | 数値 |
タイプ | ノーマル |
威力 | 130 |
必要エネルギー | 70 |
DPE | 1.86 |
「やつあたり」との関係性と注意点

「おんがえし」を理解する上で、シャドウポケモンが覚えている「やつあたり」との関係は避けて通れません。「やつあたり」は、シャドウポケモンが捕獲された時点で覚えている専用のゲージ技で、性能が低く、バトルではほとんど役に立ちません。
最大の問題は、この「やつあたり」が通常の方法では忘れさせられない点です。わざマシンスペシャルを使っても変更できず、この技を消去するには、年に数回開催されるGOロケット団関連のイベントを待つ必要があります。イベント期間中のみ、わざマシンスペシャルで「やつあたり」を他の技に変更できるようになります。
リトレーンは、「やつあたり」を能動的に消す唯一の恒常的な手段です。リトレーンを実行すると、「やつあたり」は即座に「おんがえし」に上書きされます。たとえGOロケット団イベントで「やつあたり」を消して別の技を覚えさせたシャドウポケモンであっても、リトレーンすればその技は「おんがえし」に変わります。この仕様を理解しておくことは、シャドウポケモンの育成方針を決める上で非常に重要です。
「おんがえし」を覚えるリトレーンの戦略的判断
- リトレーンのメリットを徹底解説
- リトレーンのデメリットと失うもの
- 「おんがえし」が輝くおすすめポケモン
- 結論:シャドウとリトレーンはどっち?
リトレーンのメリットを徹底解説

シャドウポケモンをリトレーンする決断は、多くのメリットをもたらします。これらを理解することが、「おんがえし」を戦略的に活用するための第一歩となります。
まず最大のメリットは、個体値の上昇です。リトレーンを行うと、こうげき、ぼうぎょ、HPの各個体値がそれぞれ2ずつ上昇します。これにより、例えば13-13-13の個体値を持つシャドウポケモンは、リトレーン後に15-15-15、つまり個体値100%のポケモンになります。高個体値を狙いやすくなるのは大きな魅力です。
次に、育成コストが大幅に削減されます。リトレーンされたポケモンは、強化に必要なほしのすなとアメの量が通常のポケモンよりも少なくなります。また、リトレーンするとポケモンのレベルが自動的に25になるため、低レベルで捕獲したシャドウポケモンを一気に育成する手間とコストを省けます。
さらに、シャドウ状態では不可能だった交換やメガシンカが可能になる点も見逃せません。これらの機能は、特定のポケモンを育成する上で重要な要素となります。
- 個体値が全ステータスで+2される
- 強化に必要なほしのすなとアメが割引される
- ポケモンのレベルが自動で25になる
- ポケモンの交換が可能になる
- メガシンカ対象ポケモンはメガシンカできるようになる
リトレーンのデメリットと失うもの

リトレーンには多くのメリットがある一方で、失うものも非常に大きいという事実を理解しなければなりません。その最も重要なものが「シャドウボーナス」です。
シャドウポケモンは、与えるダメージが常に1.2倍になるという、ゲーム内で最も強力な攻撃補正を持っています。その代償として、受けるダメージも1.2倍になりますが、この圧倒的な火力はレイドバトルやGOバトルリーグにおいて絶大なアドバンテージとなります。リトレーンを行うと、このシャドウボーナスは永久に失われます。
個体値が100%の通常ポケモンよりも、個体値が0%のシャドウポケモンの方が与えるダメージは大きい、という事実がシャドウボーナスの強力さを物語っています。つまり、純粋な火力を求めるのであれば、リトレーンは明確なデメリットとなります。
また、リトレーンは一度実行すると元に戻すことはできません。貴重な高個体値シャドウポケモンをリトレーンするかどうかの判断は、そのポケモンの役割と、シャドウボーナスという唯一無二の価値を天秤にかけて、慎重に行う必要があります。
「おんがえし」が輝くおすすめポケモン

「おんがえし」は、どんなポケモンでも活躍できる万能な技ではありません。特定のポケモンが特定の状況で使うことで、その真価を発揮します。
代表的なのが、スーパーリーグで活躍するヤミラミです。ヤミラミはゴースト・あくタイプで、本来はフェアリータイプのマリルリなどに有効な打点がありません。しかし、「おんがえし」を覚えさせることで、マリルリに対して意表を突く大ダメージを与えることができ、不利な対面を覆す可能性が生まれます。このように、本来の技範囲ではカバーできない相手への対抗策として「おんがえし」は非常に有効です。
もう一つの例は、ジム防衛で活躍するカビゴンです。カビゴンは高いHPと耐久力を持ちますが、シャドウ化すると被ダメージが増えるため防衛には不向きです。リトレーンすることで本来の耐久力を取り戻しつつ、「おんがえし」の速い発動と高威力で、ジムを攻撃する相手にプレッシャーを与えることができます。攻撃側は回避のタイミングが難しく、思わぬダメージを受けることになります。
結論:シャドウとリトレーンはどっち?

最終的に、シャドウのまま育成するか、リトレーンして「おんがえし」を覚えさせるかの判断は、トレーナーの目的とポケモンの役割によって決まります。
以下の比較表を参考に、総合的に判断しましょう。
項目 | シャドウポケモン | リトレーンしたポケモン |
攻撃力 | 1.2倍(非常に高い) | 通常 |
耐久力 | 0.83倍(非常に低い) | 通常(安定) |
育成コスト | 高い(すな・アメ1.2倍) | 低い(割引あり) |
個体値 | 捕獲時のまま | 全ステータス+2 |
限定技 | やつあたり | おんがえし |
メガシンカ | 不可 | 可能 |
交換 | 不可 | 可能(特別な交換) |
結論として、レイドアタッカーとして最高の火力を求める場合や、GOバトルリーグで一撃の重さを重視するアタッカーとして使う場合は、シャドウのまま育成するのが最適です。
一方で、個体値100%を目指したい場合、育成コストを抑えたい場合、メガシンカさせたい場合、そしてヤミラミのように「おんがえし」で特定の役割を持たせたい場合は、リトレーンが有効な選択肢となります。どちらが一方的に優れているというわけではなく、戦略に応じた使い分けが最も重要です。
総括:「ポケモンGO 恩返し」は戦略的選択の証
この記事のまとめです。
- 「おんがえし」はシャドウポケモンをリトレーンした時のみ覚えるノーマルタイプのゲージ技である
- 一度忘れさせると二度と覚え直すことはできない
- ジムやレイドバトル(PvE)では威力が低く、実用性は低い
- GOバトルリーグ(PvP)では威力130の高火力技として機能する
- PvPでは意表を突く大ダメージ源となり、一発逆転を狙える
- リトレーンするとシャドウ時に覚えている「やつあたり」が「おんがえし」に変化する
- リトレーンのメリットは個体値上昇(全+2)と育成コストの削減である
- リトレーンするとポケモンのレベルは自動的に25になる
- リトレーン後のポケモンは交換やメガシンカが可能になる
- リトレーンの最大のデメリットは攻撃力1.2倍の「シャドウボーナス」を失うことである
- シャドウボーナスを失うと、火力は大幅に低下する
- リトレーンは一度行うと元に戻せない不可逆的な選択である
- 「おんがえし」はヤミラミなどが苦手な相手への対抗策として有効である
- ジム防衛用のカビゴンなど、耐久力を重視するポケモンはリトレーンと相性が良い
- 純粋な火力を求めるレイドアタッカーはシャドウのまま育成すべきである