「いつも使っていたポケモンGOの振子が、急に歩数をカウントしなくなった…」「もしかして対策された?このまま使い続けたらBANされる?」そんな不安を抱えていませんか。
ご安心ください。この記事では、振子がカウントされなくなった技術的な原因から、Nianticが定める利用規約のどこに触れる可能性があるのか、そして最も気になるアカウント停止(BAN)のリスクについて、公式の「3ストライクポリシー」を基に徹底解説します。
この記事を読めば、現状を正しく理解し、安全にプレイするための知識が身につきます。
- 振子への「対策」は検知アルゴリズムの強化が原因
- 歩数カウントには「いつでも冒険モード」の設定が鍵
- 規約上グレーゾーンだが過度な使用はBANリスクあり
- 公式の3ストライクポリシーとソフトBANの違いを解説
ポケモンGOで振子が対策された?カウントされない原因と現状
- 結論:「対策」は検知アルゴリズムの進化、完全な無効化ではない
- 振子の仕組み:「いつでも冒険モード」の加速度センサーを利用
- 歩数がカウントされない主な原因と設定チェックリスト
結論:「対策」は検知アルゴリズムの進化、完全な無効化ではない

「ポケモンGOの振子が対策された」という噂は、多くのトレーナーの間で囁かれていますが、その真相は「振子という装置そのものがブロックされた」わけではありません。正確には、ポケモンGOが距離の計測に利用しているGoogle FitやAppleのヘルスケアといった健康管理アプリの「歩行検知アルゴリズム」が、より高度に進化した結果です。
実際に、以前は問題なく距離を稼げていたにもかかわらず、ある時期から「5時間振っても0.3kmしか進まなかった」といった報告が挙がっていることから、システムの変更があったことは確かでしょう。これは、単調で機械的な揺れを「人間らしい自然な歩行」ではないと判断し、無効なデータとして除外する精度が向上したためと考えられます。
つまり、Nianticが特定の外部装置を名指しで禁止したというよりは、ゲームの公平性を保つために、より現実に即した歩行データのみを有効とするよう、根本的なシステムが改善されたと理解するのが適切です。そのため、振子の設定や使い方を工夫することで、現在でもある程度の距離を稼ぐことは不可能ではありません。しかし、以前のような単純な方法では効果が薄れているのが現状であり、これが「対策された」という体感に繋がっています。
振子の仕組み:「いつでも冒険モード」の加速度センサーを利用

そもそも、なぜ振子で歩数を稼ぐことができるのでしょうか。その鍵を握るのが、ポケモンGOの「いつでも冒険モード」という機能です。このモードを有効にすると、ゲームアプリを閉じている状態でも、スマートフォンのバックグラウンドで歩行距離が記録されるようになります。
重要なのは、この時の距離計測方法です。アプリ起動中のGPSによる位置情報追跡とは異なり、「いつでも冒険モード」ではスマートフォンの内部に搭載されている「3軸加速度センサー」が使用されます。このセンサーは、端末の揺れや傾きといった物理的な動きを検知し、それを歩数としてカウントする仕組みです。
振子はこの仕組みを巧みに利用しています。端末をセットして揺らすことで、加速度センサーに継続的な振動を与え、「歩いている」と誤認させるのです。一部で「GPSを誤魔化す装置」という誤解がありますが、これは正しくありません。「いつでも冒険モード」が有効な限り、距離計測の主役はあくまで物理的な揺れを検知する加速度センサーであり、GPSは関与していないのです。この機能は、本来バッテリー消費を抑えつつプレイヤーの健康的な活動を記録するために実装されましたが、その仕様が意図せずして振子のような外部装置の利用を可能にする loophole(抜け道)を生み出したと言えるでしょう。
歩数がカウントされない主な原因と設定チェックリスト

振子を使っても歩数がカウントされない場合、その原因は多岐にわたります。システムのアルゴリズム進化という外的要因だけでなく、ご自身のスマートフォンの設定ミスが原因であることも少なくありません。問題解決のためには、一つずつ丁寧に設定を確認していくことが不可欠です。
特に見落としがちなのが、ポケモンGOアプリとOS(iOS/Android)の連携設定です。「いつでも冒険モード」は、Appleの「ヘルスケア」やGoogleの「Google Fit」といった健康管理アプリを介して歩数データを取得しています。これらのアプリへのアクセス許可が正しく設定されていないと、いくら振子を揺らしてもデータがポケモンGOに反映されません。また、スマートフォンの省電力モードがオンになっていると、バックグラウンドでのセンサー動作が制限され、正確なカウントができなくなることがあります。
以下のチェックリストを参考に、ご自身の端末設定を一度総点検してみてください。多くの場合、これらの設定を見直すことで問題が解決する可能性があります。
チェック項目 | 確認内容 | 関連設定 |
いつでも冒険モード | ゲーム内で有効になっているか | 設定 > 一般 > いつでも冒険モード |
ヘルスケア/Google Fit連携 | ポケモンGOへのデータ提供が許可されているか | OSのヘルスケア/Fitアプリ設定 |
位置情報サービス | ポケモンGOへの許可が「常に許可」になっているか | OSのプライバシー > 位置情報設定 |
モーションとフィットネス | ポケモンGOへのアクセスが許可されているか | OSのプライバシー > モーション設定 |
省電力モード | OSの省電力モードがオフになっているか | OSのバッテリー設定 |
振り子の速度 | 歩行と認識される速度(時速10.5km以下)か | 振り子自体の設定や振り幅 |
アプリの再起動・更新 | アプリやOSが最新版か、再起動で改善するか | App Store / Google Play |
ポケモンGO振子のBANリスクと対策された場合の代替案
- Nianticの利用規約と振子の「グレーゾーン」という立ち位置
- 警告から永久停止まで:3ストライクポリシーの仕組み
- 実際のBAN報告と「ソフトBAN」との違いを理解する
- BANリスクを最小限に抑えるための安全な使い方
- 振子以外の選択肢:位置偽装のリスクと公式推奨の方法
Nianticの利用規約と振子の「グレーゾーン」という立ち位置

振子の使用がアカウント停止(BAN)に繋がるかどうかを考える上で、まず理解すべきはNianticの利用規約です。規約には、不正行為として「改変された又は非公式の第三者のソフトウェアの使用」や「デバイスの位置を改変又は改ざんする技術(GPSスプーフィング等)の使用」が明確に禁止されています。
しかし、利用規約のどこを探しても「振子」や「スマホスインガー」といった物理的な装置の使用を直接禁止する文言は見当たりません。これは、振子がゲームのプログラムを改ざんしたり、GPS情報を偽装したりするわけではないためです。振子はあくまで、スマートフォンに内蔵された加速度センサーという正規の機能を物理的に刺激しているに過ぎません。
この点が、振子の立ち位置を非常に曖昧な「グレーゾーン」にしています。明確な規約違反ではないものの、本来の「歩く」というゲームの前提を覆し、ゲームの公平性を損なう行為であることは間違いありません。Nianticは「本サービスの通常の動作又は規則の改変若しくは妨害を企図するあらゆる行為」を不正行為と定義しており、振子の使用によって得られる非現実的な距離がこの広範な定義に抵触すると判断される可能性は十分にあります。つまり、リスクは装置そのものではなく、それによって生み出される「異常なプレイデータ」にあるのです。
警告から永久停止まで:3ストライクポリシーの仕組み

Nianticは不正行為に対して、「3ストライクポリシー」という段階的な警告システムを導入しています。これは、悪質なプレイヤーを排除しつつも、意図せず規約に違反してしまったプレイヤーに改善の機会を与えるためのものです。振子の過度な使用が不正行為とみなされた場合、このポリシーに則って対処される可能性があります。
まず「ストライク1」は警告です。ゲーム内に警告メッセージが表示され、約7日間、珍しいポケモンが出現しにくくなるなどのゲームプレイ制限が課されます。この段階で不正行為をやめれば、期間終了後には通常通りプレイを再開できます。
それでも不正行為が続くと「ストライク2」として、アカウントが一時的に停止されます。この期間は通常約30日間で、その間はポケモンGOにログインすること自体ができなくなります。
そして、最終段階である「ストライク3」が下されると、アカウントは永久に停止されます。これは事実上の永久BANであり、これまで育ててきたポケモンや集めた道具など、すべてのアカウントデータにアクセスできなくなります。ただし、不正行為の内容が悪質であると判断された場合は、警告なしで即座に永久停止となるケースもあるため、注意が必要です。
実際のBAN報告と「ソフトBAN」との違いを理解する

コミュニティでは「BANされた」という報告が散見されますが、その内容は正確に区別して理解する必要があります。多くのトレーナーが経験する「ソフトBAN」と、3ストライクポリシーに基づく正式な「アカウント停止」は全く異なるものです。
ソフトBANとは、主に高速移動中に発生する一時的な機能制限を指します。例えば、車や電車での移動中にプレイすると、ポケモンが必ず逃げたり、ポケストップから道具が出なくなったりします。これは、不正行為へのペナルティではなく、危険な「ながら運転」などを防ぐためのゲームシステム上の仕様です。この状態は数分から数時間で自動的に解除されます。
一方で、振子の使用に関連するリスクは、このソフトBANではありません。実際に「振り子で週に500km以上稼いでいたら、一定期間BANされた」という報告事例があります。これは、高速移動が原因ではなく、人間業とは思えないほどの異常な歩行距離がシステムに検知され、3ストライクポリシーにおける「ストライク1(警告)」または「ストライク2(一時停止)」が適用された可能性が高いと考えられます。「BAN」という言葉が指す意味を正しく理解し、振子の使用がもたらすリスクが、一時的な機能制限ではなく、アカウントの将来に関わる重大な警告に繋がりうることを認識することが重要です。
BANリスクを最小限に抑えるための安全な使い方

振子の使用がグレーゾーンである以上、BANのリスクをゼロにすることはできません。しかし、そのリスクを可能な限り低減させるための「安全な使い方」は存在します。重要なのは、システムに「これは人間の動きではない」と判断されるような、不自然で異常なデータを生成しないことです。
第一に、稼働時間を常識の範囲内に留めることです。「24時間365日、休むことなく歩き続ける人間」は存在しません。睡眠時間や休憩時間を考慮し、断続的に使用することで、より人間らしい活動パターンを模倣できます。
第二に、移動距離に節度を持つことです。過去の報告事例から、週に数百キロといった非現実的な距離を稼ぐと、警告の対象となる可能性が高まります。コミュニティ内では「1日の上限を20km程度に、週の上限を100km未満に抑える」といった自主的なルールを設けているプレイヤーもいるようです。
第三に、速度を意識することです。ポケモンGOでは時速10.5km以上の移動は歩行としてカウントされない仕様があります。振り子の揺れが速すぎると、この制限に抵触するだけでなく、不自然なデータとして検知される一因にもなり得ます。あくまで「自然な歩行」を再現することを心がけ、節度ある利用を徹底することが、自身のアカウントを守る上で最も賢明な対策と言えるでしょう。
振子以外の選択肢:位置偽装のリスクと公式推奨の方法

振子の効果が薄れ、リスクも気になるトレーナーの中には、他の方法を検討する方もいるかもしれません。しかし、ここで明確にしておくべきは、他の自動化・効率化ツールの多くは、振子よりも遥かに高いリスクを伴うという事実です。
特に「位置偽装アプリ」は、Nianticの利用規約で明確に禁止されている不正行為の典型です。これらのアプリは、GPS情報を偽装して、自宅にいながら世界中のどこへでもテレポートできるようにするものです。これはゲームの根幹を揺るがす重大な規約違反であり、発覚した場合は警告なしに即座にアカウントが永久停止される可能性が非常に高いです。振子が「グレー」であるのに対し、位置偽装は紛れもない「ブラック」な行為です。
結局のところ、100%安全かつ公式に推奨されている唯一の方法は、実際に自分の足で歩くことです。天候や時間に左右されることはありますが、ゲーム本来の楽しみ方を体験でき、アカウント停止のリスクは一切ありません。「Pokémon GO Plus +」のような公式デバイスを活用すれば、アプリを開かずにポケストップを回したり、ポケモンを捕まえたりすることも可能で、歩く楽しみをさらに広げてくれます。リスクを冒して効率を求めるか、安全にゲームを楽しむか、その選択はトレーナー自身に委ねられています。
総括:ポケモンGO振子は対策されたが、理解と節度ある利用が鍵
この記事のまとめです。
- ポケモンGOの振子対策は、装置の直接ブロックではなく、歩行検知アルゴリズムの進化によるものである。
- システムは、機械的で単調な揺れを人間らしい歩行ではないと判断し、無効化する精度が向上した。
- 振子はGPSではなく、「いつでも冒険モード」で利用されるスマートフォンの加速度センサーを刺激して機能する。
- 歩数がカウントされない場合、ゲーム内の「いつでも冒険モード」設定がオフになっている可能性がある。
- OSの健康管理アプリ(ヘルスケア/Google Fit)との連携許可が必須である。
- OSの位置情報サービスやモーションセンサーへのアクセス許可も確認が必要だ。
- スマートフォンの省電力モードは、バックグラウンドでのセンサー動作を妨げるためオフにすべきである。
- 時速10.5kmを超える速度は歩行として認識されない。
- Nianticの利用規約に「振子」を直接禁止する項目はないが、立ち位置はグレーゾーンである。
- ゲームの公平性を損なう「異常なプレイデータ」が不正行為とみなされるリスクがある。
- 不正行為には3ストライクポリシーが適用され、警告、一時停止、永久停止の段階がある。
- 高速移動による「ソフトBAN」は一時的な機能制限であり、アカウントへの警告とは異なる。
- BANリスクを抑えるには、24時間稼働を避け、人間らしい活動パターンを模倣することが重要だ。
- 週間の歩行距離を常識的な範囲に抑えるなど、節度ある利用が求められる。
- 位置偽装アプリは明確な規約違反であり、振子よりも遥かに高い永久BANのリスクを伴う。