ポケモンGOのジムに配置した大切なポケモンが、何日も帰ってこなくて困っていませんか?
「ポケコインが稼げない」「早く帰ってこさせたい」と悩んでいるトレーナーも多いでしょう。この記事では、まずポケモンを任意でジムから呼び戻す機能があるのか、という疑問にお答えします。
その上で、ポケモンが帰ってくる唯一の条件、ポケコインが「10分で1コイン」もらえる仕組み、そして知らなきゃ損する「1日50コイン」の上限という重要なルールを徹底解説します。
帰ってこない時の規約違反にならない対処法や、長期防衛の意外なメリットも紹介します。
- ポケモンを任意でジムから帰ってこさせる機能は存在しない
- 帰還の唯一の条件は、他チームに倒されCPがゼロになること
- ポケコインは10分で1コイン、1日最大50コインの上限がある
- 帰ってこない時は、ジムバッジのランクを上げるチャンスになる
ポケモンGOでジムからポケモンを帰ってこさせる方法
- 結論:任意でポケモンを呼び戻す機能はない
- ポケモンがジムから帰ってくる唯一の条件
- ポケコイン獲得のルール:10分で1コイン
- 1日の上限は50コイン:防衛時間と報酬の罠
結論:任意でポケモンを呼び戻す機能はない

ジムに配置したポケモンが予想外に長く防衛を続けてしまい、「そろそろ帰ってきてほしい」と思った経験はありませんか。特に、明日の分のポケコインを稼ぐために、日付が変わる前に一度戻ってきてほしい、と考えるのは自然なことです。
多くのトレーナーが、どこかに「呼び戻す」ボタンや「手持ちに戻す」ためのアイテムがあるのではないかと探してしまいますが、まず結論から申し上げます。残念ながら、ポケモンGOにはトレーナーが任意でジムからポケモンを「帰ってこさせる」機能は、現在一切実装されていません。
これは、ゲームの仕様として明確に定められています。一度ジムに配置したポケモンは、トレーナーの意思で手元に戻すことはできません。ポケモンは、ある特定の条件を満たした時にのみ、自動的にトレーナーのもとへ帰還します。
この仕様を知らないと、「なぜ帰ってこないんだ」「どうやったら戻せるんだ」と混乱してしまうかもしれません。しかし、これはポケモンGOのジムシステムにおける大前提のルールです。
では、どうすればポケモンは帰ってくるのでしょうか。次の項目で、ポケモンがジムから帰還するための「唯一の条件」について、詳しく解説していきます。まずは、「自分で呼び戻すことはできない」という事実をしっかりと押さえておきましょう。
ポケモンがジムから帰ってくる唯一の条件

トレーナーが任意でポケモンを呼び戻せないことは、すでにお伝えした通りです。それでは、ポケモンがジムから帰ってくるための唯一の条件とは何でしょうか。
それは、「配置先のジムで、他のチームのトレーナーから攻撃を受け、CP(やる気)がゼロになること」です。
ジムに配置されたポケモンには「やる気」というステータスがあり、これはCPとして表示されます。この「やる気」は、時間が経過するにつれて自然に減少していきますし、他チームのトレーナーからバトルを挑まれて負けると、さらに大きく減少します。
他チームのプレイヤーは、ジムを奪うために何度もバトルを挑んできます。その攻撃によって、あなたのポケモンの「やる気」が削られていき、最終的にCPがゼロになった時点で、そのポケモンはジムからノックアウト(KO)されます。
そして、KOされたポケモンは、その時点で初めて自動的にあなたの手元へと帰還します。この時、防衛時間に応じた「ポケコイン」をお土産として持ってきてくれます。
つまり、ポケモンが帰ってくるかどうかは、完全に「他チームのプレイヤーの行動次第」ということです。あなたがどれだけ「帰ってきてほしい」と願っても、そのジムを攻撃してくれる他チームのトレーナーが現れなければ、ポケモンは永遠に帰ってこない(ジムに留まり続ける)ことになります。
これが、ポケモンGOのジム防衛と報酬システムの根幹を成すルールです。ポケモンを帰ってこさせる能動的な手段は存在せず、他者(他チーム)の攻撃という受動的な要因によってのみ、帰還が成立するのです。
ポケコイン獲得のルール:10分で1コイン

ポケモンがジムから帰ってくる最大の目的は、なんといっても「ポケコイン」を獲得することでしょう。このポケコインの獲得ルールについても、正確に理解しておく必要があります。
まず、基本となるレートは「防衛時間10分につき1ポケコイン」です。
例えば、ジムにポケモンを配置してから1時間(60分)防衛した後に倒されて帰ってきた場合、60分 ÷ 10分 = 6ポケコインがもらえます。もし5時間(300分)なら30ポケコインです。
ここで非常に重要な注意点が2つあります。
1点目は、「10分未満の防衛では1コインももらえない」ということです。例えば、ジムに配置してから9分59秒で倒されてしまった場合、獲得できるポケコインは0コインです。最低でも10分間の防衛を達成する必要があります。激戦区のジムでは、配置した直後に倒されてしまい、0コインのまま帰ってくることも珍しくありません。
2点目は、この10分1コインのレートで計算していくと、ある特定の時間で1日の上限に達する、ということです。その上限については次の項目で詳しく解説しますが、まずはこの「10分=1コイン」というレートを覚えておきましょう。
防衛時間と獲得コインの関係を、以下の表にまとめます。
| 防衛時間 | 獲得できるポケコイン |
| 9分 | 0コイン |
| 10分 | 1コイン |
| 30分 | 3コイン |
| 1時間 | 6コイン |
| 5時間 | 30コイン |
| 8時間20分 | 50コイン(1日の上限) |
| 24時間 | 50コイン(1日の上限) |
この表からも分かる通り、ポケコインを最大数獲得するためには、少なくとも「8時間20分」の防衛が必要になります。これこそが、多くのトレーナーが一つの目安としている時間です。
1日の上限は50コイン:防衛時間と報酬の罠

ポケコインのルールを理解する上で、最も重要かつ、多くのトレーナーが誤解しがちなのが「1日の上限」です。
ポケモンGOでは、ジム防衛によって1日に獲得できるポケコインの上限は、最大で「50ポケコイン」と定められています。
この「1日」とは、現実時間の午前0時から午後11時59分までを指します。そして、この上限ルールには、非常に見落としやすい「罠」が潜んでいます。
まず、この50コインという上限は、「ポケモンがジムから帰ってきた日」にカウントされます。配置した日ではありません。
例えば、あるポケモンがジムで3日間(72時間)防衛を続けたとします。10分で1コインのレートで計算すれば、本来は数百コインになってもおかしくありません。しかし、このポケモンが3日後に倒されて帰ってきた場合、獲得できるポケコインは、その日の上限である50コインだけです。どれだけ長く防衛しても、1回の帰還で得られる最大値は50コインなのです。
さらに厄介なのが、「複数のポケモンが帰ってきた場合」の処理です。
例えば、朝にAというポケモンが8時間20分防衛して帰ってきて、50ポケコインを獲得したとします。これで、あなたはその日の上限50コインに達しました。もし、その日の午後に、Bという別のポケモンが丸1日(24時間)防衛して帰ってきたとしても、Bが持って帰るポケコインは「0コイン」です。なぜなら、あなたはすでにその日の上限である50コインを受け取ってしまっているからです。
この仕様により、「たくさんのジムに配置して長時間防衛すれば、その分だけコインがもらえる」というわけではないのです。むしろ、全てのポケモンが一斉に同じ日に帰ってくると、合計で50コインしかもらえず、かえって効率が悪くなる可能性さえあります。
自分がその日に何コイン獲得したかは、ゲーム内の「今日のまとめ」で確認できます。この上限ルールを理解し、いかに効率よく毎日50コインを積み重ねていくかが、ポケコインを稼ぐ上での鍵となります。
ジムのポケモンが帰ってこない時の対処法
- なぜポケモンが帰ってこない?過疎地の問題
- 規約違反:複数アカウントの使用はNG
- 対策:他チームの友人に依頼する
- 長期防衛のメリット:ジムバッジのランク
なぜポケモンが帰ってこない?過疎地の問題

ジムに配置したポケモンが、何週間、時には何か月も帰ってこない。こうした「ジム防衛の長期化」は、特に特定のエリアで頻繁に発生します。
その理由は、ポケモンが帰ってくる唯一の条件である「他チームのトレーナーに倒されること」が起きないからです。
具体的には、以下のような特徴を持つジムで、ポケモンは「帰ってこない」状態に陥りがちです。
- 交通の便が悪い場所:山奥、森の中、車でしか行けないような場所にあるジム。
- プレイヤー人口が少ない地域:いわゆる「過疎地」と呼ばれる、トレーナーの絶対数が少ないエリア。
- 特定のチームが支配的な地域:例えば、ある地域全体が青チーム(ミスティック)に占拠されており、赤(ヴァーラー)や黄(インスティンクト)のトレーナーがほとんどいない場合、攻撃する相手が存在しません。
こうしたジムでは、そもそも他チームのプレイヤーが訪れる機会が極端に少ないため、ジムバトルが発生しません。ポケモンが攻撃されなければ、当然CP(やる気)がゼロになることもなく、半永久的にジムに配置され続けることになります。
都心部や駅前などの激戦区では、配置して数分で倒されることも珍しくないため、こうした悩みは無縁に思えるかもしれません。しかし、プレイヤーが少ない地域では、「ポケモンが帰ってこない」ことは深刻な問題です。
特に、ジムに配置できるポケモンの数には上限があるため、帰ってこないポケモンが増えると、新しいジムにポケモンを置けなくなってしまいます。また、強力なポケモンを配置してしまった場合、レイドバトルやGOロケット団とのバトルで使えなくなり、戦力ダウンにつながるというデメリットもあります。
このように、ポケモンの帰還は、そのジムが設置されている場所の「プレイヤー人口」と「チームバランス」に強く依存しているのです。
規約違反:複数アカウントの使用はNG

ポケモンが長期間ジムから帰ってこないという問題に直面した時、一部のトレーナーが試みようとする「解決策」があります。それは、「自分で他チームのアカウント(サブアカウント)を作成し、自分のメインアカウントのポケモンを攻撃して倒す」という行為です。
しかし、この行為は明確な「利用規約違反」です。
ポケモンGOのトレーナーガイドラインでは、複数のアカウントを所有・操作すること(いわゆる「複垢」)は、不正行為として固く禁じられています。
なぜこれが禁止されているのでしょうか。それは、ゲームの公平性を著しく損なうからです。
ジムバトルは、異なるチーム間の競争や協力によって成り立つシステムです。もし一人のプレイヤーが複数のチームのアカウントを自由に操ることができれば、ジムの攻略や防衛が意図も簡単に行えてしまいます。例えば、自分のポケモンをジムに置くために、同チームの他のプレイヤーのポケモンを別アカウントで攻撃して追い出す(通称「ダルマ落とし」)といった迷惑行為も可能になります。
また、自分で自分を攻撃して意図的にポケコインを稼ぐ行為は、ゲームの経済バランスを崩壊させます。
運営元であるナイアンティックは、こうした複数アカウントの利用を検知した場合、アカウントの警告や一時停止、最悪の場合は永久的なアカウント停止(BAN)といった厳しい措置を取る可能性があります。
どれだけポケモンに帰ってきてほしくても、規約に違反する手段に手を染めてはいけません。それは一時しのぎの解決にしかならず、最悪の場合、大切に育ててきたアカウントそのものを失うリスクを伴います。正規のプレイヤーとして、ルールを守ってゲームを楽しむことが大前提です。
対策:他チームの友人に依頼する

ポケモンが帰ってこない問題に対する、利用規約に違反しない唯一の「能動的な」対策。それは、「他チームの友人や知人に、そのジムを攻撃してもらうよう依頼すること」です。
前述の通り、ポケモンが帰ってくる条件は「他チームに倒されること」です。これを、規約違反である「自分で作った別アカウント」で行うのではなく、「実在する正規の他チームプレイヤー」に実行してもらうのです。
ポケモンGOは、本来、他のトレーナーと交流しながら楽しむソーシャルゲームとして設計されています。
もし、あなたのポケモンが過疎地のジムで長期間動けなくなってしまった場合、まずは周囲に他チームのトレーナー仲間がいないか探してみましょう。職場の同僚、学校の友人、あるいは地域のポケモンGOコミュニティ(SNSや掲示板などで見つかる場合があります)に所属しているメンバーでも構いません。
事情を説明し、「〇〇にあるジムのポケモンを倒してくれないか」とお願いしてみるのです。相手にとっても、ジムを落とすことでジムバッジの経験値が得られたり、自分のポケモンを配置できたりするメリットがあるため、快く引き受けてくれるかもしれません。
もちろん、相手の都合もありますし、必ずしも近くに協力してくれる人がいるとは限りません。しかし、この方法こそが、ゲームのルールと設計思想に則った、最も健全で正しい「対処法」と言えます。
自力でどうにかしようと複垢に手を出すのではなく、他者とのコミュニケーションによって解決を図る。これもポケモンGOというゲームの醍醐味の一つです。どうしてもポケモンを戻したい特別な理由(例えば、そのポケモンをGOバトルリーグで使いたいなど)がある場合は、この「友人への依頼」を検討してみてください。
長期防衛のメリット:ジムバッジのランク
ポケモンがジムから帰ってこない状況は、ポケコインが稼げないという点では確かにデメリットです。しかし、視点を変えれば、これには非常に大きな「メリット」も存在します。
すべてのジムには、そのジム固有の「ジムバッジ」が存在します。初めてそのジムのフォトディスクを回すと、ベーシック(ノーマル)ランクのバッジがもらえます。このバッジは、そのジムでの活動(防衛、バトル、きのみやり、レイドバトル)によって経験値を獲得し、「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」とランクアップしていきます。
そして、ポケモンをジムで「防衛」している時間は、そのままジムバッジの経験値に加算されていきます。つまり、ポケモンがジムに長く居座ってくれるほど、そのジムのバッジランクが効率よく上がっていくのです。
では、ジムバッジのランクを上げることに、どのようなメリットがあるのでしょうか。
最大のメリットは、「そのジムのフォトディスクを回した時にもらえるアイテムの数が増えること」です。ジムバッジのランクに応じて、以下のように追加アイテムが獲得できます:
| バッジランク | 追加アイテム数 |
|---|---|
| ベーシック | +0個 |
| ブロンズ | +1個 |
| シルバー | +2個 |
| ゴールド | +3個 |
例えば、自宅や職場の近く、あるいは毎日通る道沿いにあるジムのバッジをゴールドにできれば、その後のポケモンGOライフが非常に快適になります。毎日、他のトレーナーよりも多くのモンスターボールやきのみ、回復アイテムを安定して入手し続けることができるのです。
ポケモンがなかなか帰ってこないジムを見つけたら、「コインが稼げない」と嘆くのではなく、「ジムバッジをゴールドにするための絶好のチャンス」と捉え方を変えてみましょう。そのポケモンは、あなたの未来のアイテム補給を楽にするために、今この瞬間も頑張ってくれているのです。長期的な視点に立てば、50ポケコインよりも価値のある報酬と言えるかもしれません。
総括:ポケモンを任意で帰ってこさせることはできず、ポケコイン上限の理解が鍵
この記事のまとめです。
- ポケモンGOにおいて、ジムからポケモンを任意で「帰ってこさせる」機能は存在しない
- ポケモンが帰還する唯一の条件は、他チームの攻撃でCP(やる気)がゼロになることである
- ポケモンの帰還は、他チームのプレイヤーの行動に100%依存する
- ジム防衛で得られるポケコインは、防衛時間10分につき1コインが基本レートである
- 防衛時間が10分未満で倒された場合、獲得ポケコインは0コインとなる
- ジム防衛で1日に獲得できるポケコインの上限は、一律で50コインである
- この上限は、午前0時から午後11時59分までの間に「帰還した」ポケモンで計算される
- 1日の上限50コインに達するには、最低でも8時間20分の防衛が必要である
- どれだけ長時間(例:72時間)防衛しても、1回の帰還で得られるのは最大50コインである
- 同日に複数のポケモンが帰還しても、その日の合計獲得上限は50コインである
- プレイヤーが少ない「過疎地」のジムでは、攻撃者がいないためポケモンが帰ってこない問題が発生しやすい
- 帰ってこないからといって、自分で別チームのアカウント(複垢)を作成し攻撃する行為は、明確な利用規約違反である
- 規約違反はアカウント停止(BAN)のリスクを伴うため、絶対に行ってはならない
- 唯一の正規の対処法は、他チームの友人・知人に攻撃して倒してもらうよう依頼することである
- ポケモンが長期間帰ってこない状況は、「ジムバッジ」のランクを上げる絶好の機会と捉えることができる

