『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2(BW2)』において、前作のキーパーソンであるN(エヌ)がかつて手持ちに入れていたポケモンたち。通称「Nのポケモン」と呼ばれる彼らは、特別なエフェクトや超優秀なステータスを持つことから、コレクターアイテムとしてだけでなく実戦個体としても非常に高い人気を誇ります。
「Nのポケモンはどこで手に入るの?」
「個体値6Uって本当?」
「思い出リンクの設定方法は?」
この記事では、そんな疑問を持つトレーナーに向けて、BW2でプレイヤーが入手できるNのポケモン全15匹の入手場所と仕様を徹底解説します。
- BW2でプレイヤーが入手できるNのポケモンは全部で15匹存在する
- 入手には『BW』と『BW2』を連動させる「おもいでリンク」が必須となる
- 出現時には緑色の光とNのエフェクトが発生するため、一目で判別できる
- 全15匹の出現場所とレベルを完全網羅し、効率的な捕獲方法を伝授する
Nのポケモンとは?特徴と入手条件を完全解説
まずはじめに、Nのポケモンがなぜこれほどまでに特別視されているのか、その仕様と入手するための絶対条件について解説していきましょう。ただの野生ポケモンとは一線を画す、その輝きと強さの秘密に迫ります。
- 緑色の輝きと「N」の親名!エフェクトの特徴
- 個体値はALL30(6U)!性格も固定の超優秀個体
- 必須条件「おもいでリンク」の設定方法と注意点
- ゾロアだけは特別?ホドモエシティでの入手イベント
緑色の輝きと「N」の親名!エフェクトの特徴

野生で出現した際、Nのポケモンは非常に特殊な演出を伴って現れます。通常のポケモンは草むらでエンカウントしても何も起こりませんが、Nのポケモンの場合、戦闘開始直後に緑色の光と、Nの名前の文字が輝くような専用エフェクトが発生します。色違いのエフェクトとは異なり、もっと神秘的な緑色の輝きです。
捕獲後のステータス画面を確認すると、親名が「N」になっており、IDNo.は「00002」で固定されています。また、フレーバーテキストには「とあるトレーナーとトモダチらしい ちょっと珍しい ポケモン」といった記述があり、プレイヤーが捕まえたものではなく、あくまで「かつてNのトモダチだったポケモン」であることを示しています。戦闘に出した際も、ボールから出る瞬間に同様のエフェクトが出るため、対戦相手に対しても「これはNのポケモンだ」と強烈にアピールすることができます。この特別感が、多くのトレーナーを魅了してやまない理由の一つなのです。
個体値はALL30(6U)!性格も固定の超優秀個体

Nのポケモンの最大の特徴にして最大のメリットは、その驚異的な個体値にあります。なんと、HPから素早さまでの6つのステータスすべての個体値が「30」で固定されています。これは通称「6U」と呼ばれ、最高値である31(V)に次ぐ数値です。
実数値としてはV(31)とほとんど変わらない強さを持ち、実戦においては誤差の範囲と言っても過言ではありません。むしろ、すべての個体値が偶数(30)であるため、めざめるパワーのタイプが必ず「かくとう」になり、威力も当時の仕様で最大(70)になります。本来、高威力のめざめるパワー格闘を厳選するのは非常に過酷な作業ですが、Nのポケモンであれば捕獲した瞬間にそれが約束されているのです。
また、性格もポケモンごとに固定されています。これはNが当時使用していた性格がそのまま反映されているためです。シンクロ要員を用意する必要もなく、捕まえるだけで即戦力、あるいは優秀な親個体として活躍します。
必須条件「おもいでリンク」の設定方法と注意点

ここが最も重要なポイントですが、Nのポケモンを野生で出現させるためには、「おもいでリンク」という機能を使って、『ブラック・ホワイト(BW)』と『ブラック2・ホワイト2(BW2)』を連動させる必要があります。この設定を行わない限り、いくら出現場所を歩き回ってもNのポケモンは絶対に出現しません(ゾロアを除く)。
おもいでリンクを成立させるには、まず『BW』側のセーブデータが殿堂入り済みである必要があります。そのクリア済みデータと、これからプレイする(あるいはプレイ中の)『BW2』をリンクさせます。
具体的な手順はBW2のタイトルメニューから行います。かつてはWi-Fiコネクション経由でも行えましたが、現在はサービスが終了しているため利用できません。そのため、基本的には2台のDSまたは3DS本体を用意し、ローカル通信で行うのが確実です。リンクが完了すると、BWの主人公名やプレイ状況がBW2に反映され、ゲーム内で「Nがポケモンを逃がした」という回想イベントが見られるようになります。このイベントフラグが立つことで、初めて各地にNのポケモンが出現するようになるのです。
ゾロアだけは特別?ホドモエシティでの入手イベント

全15匹いるBW2で入手可能なNのポケモンの中で、唯一「おもいでリンク」が不要で、かつ野生エンカウントではないポケモンがいます。それがゾロアです。このゾロアは、BW2のメインストーリー中盤、ホドモエシティにある元プラズマ団の家で入手できます。ストーリーを進めてこの家を訪れると、七賢人の一人であるロットとのイベントが発生し、Nに関する会話や回想と共にゾロアを譲り受けることができます。
このゾロアも親名はN、個体値は6Uで固定されており、まさにNのトモダチそのものです。レベルは25で、性格は「せっかち」で固定されています。「せっかち」は素早さが上がり防御が下がる性格ですが、高速アタッカーであるゾロアーク系統には非常に相性が良いです。ストーリー攻略においても、高い素早さと特攻を活かしたメイン火力として活躍します。
また、特性「イリュージョン」はCPU相手にも有効です。例えば、手持ちの最後に格闘タイプのポケモンを配置してゾロアを繰り出せば、相手はエスパー技などを撃ってくるため、悪タイプのゾロアで無効化して一方的に攻撃するといった戦術が取れます。殿堂入り後には、この優秀な個体値を活かしてタマゴグループ「陸上」の親個体としても重宝するでしょう。
全15匹コンプリート!エリア別出現場所リスト
準備が整ったら、いよいよNのポケモンを探す旅に出ましょう。出現率はそれほど低くはありませんが、特定のエリアにしか出現しません。ここではエリアごとに整理して、全15匹のリストと捕獲のアドバイスを紹介します。
- 2番道路で最初に出会える「チョロネコ」
- ヤグルマの森に出現する4匹(マメパト・ドッコラー・オタマロ・格闘枠)
- リゾートデザートの4匹と古代の城の「ヒヒダルマ」
- 電気石の洞穴に潜む4匹(ガントル・バチュル・ギアル・テッシード)
- 出現レベルと捕獲のコツ!レベルスプレーを活用せよ
2番道路で最初に出会える「チョロネコ」

まずは『BW』の冒頭、Nとの初めてのバトルで彼が繰り出してきたチョロネコです。BW2では殿堂入り後におもいでリンクを済ませていれば、2番道路の草むらで再会することができます。物語の始まりを象徴するポケモンが、続編の同じ場所で待っているというのは非常に感慨深いものがあります。
| ポケモン | レベル | 性格 | 出現場所 |
|---|---|---|---|
| チョロネコ | Lv.7 | おくびょう | 2番道路 |
出現場所は「2番道路」の草むら全域で、低レベル帯のポケモンと一緒に出現します。このチョロネコの性格は「おくびょう」です。Nが初めて旅に出た当時の、少し臆病だったかもしれない心情を重ねて見ることもできるでしょう。
実戦面では、進化後のレパルダスが高い素早さを持ち、「ねこだまし」や「あくび」といった補助技を器用に使いこなします。ストーリー中盤以降でも、相手を妨害するサポーターとして優秀です。捕獲の際は、Lv.7と非常に低いため、うっかり倒してしまわないように注意が必要です。すぐにクイックボールを投げるのも手ですが、Nのポケモンらしくモンスターボールやゴージャスボールに入れたい場合は、ダメージを与えすぎないよう慎重にHPを削ってください。
ヤグルマの森に出現する4匹(マメパト・ドッコラー・オタマロ・格闘枠)

次は「ヤグルマの森」です。ここはシッポウシティのジム戦前後でNが使用してきたパーティ構成と対応しています。当時のNのパーティを再現したいプレイヤーにとっては外せないエリアです。森の奥深くではなく、入口付近や草むら全域で出現します。
| ポケモン | レベル | 性格 | 出現場所 |
|---|---|---|---|
| マメパト | Lv.13 | なまいき | ヤグルマの森 |
| ドッコラー | Lv.13 | わんぱく | ヤグルマの森 |
| オタマロ | Lv.13 | おっとり | ヤグルマの森 |
| ダゲキ/ナゲキ | Lv.13 | 生意気/素直 | ヤグルマの森 |
各ポケモンは旅の戦力としても魅力的です。マメパトは最終進化でケンホロウになり、攻撃範囲の広い飛行枠として最後まで活躍します。ドッコラーは進化後のローブシンが非常に強力な物理アタッカーで、プラズマ団戦などで頼りになります。オタマロは進化すると地面タイプが追加され、電気技を無効化できる優秀な水枠となります。
ここで注意が必要なのはダゲキとナゲキです。これらは、思い出リンクした『BW』のバージョン、あるいは『BW2』のバージョンによって出現が異なります。基本的にはBW時代にNが使用していた方が登場します。4匹ともレベルは13前後で、進化までは少し距離がありますが、優秀な個体値を持っているため育てる価値は十分にあります。
リゾートデザートの4匹と古代の城の「ヒヒダルマ」

ライモンシティ周辺、「リゾートデザート」と「古代の城」エリアです。ここでは合計5匹のNのポケモンが入手可能です。砂嵐が吹き荒れる過酷な環境ですが、強力なポケモンが揃っています。
| ポケモン | レベル | 性格 | 出現場所 |
|---|---|---|---|
| メグロコ | Lv.22 | いじっぱり | リゾートデザート |
| ダルマッカ | Lv.22 | 活発 | リゾートデザート |
| ズルッグ | Lv.22 | 呑気 | リゾートデザート |
| シンボラー | Lv.22 | おくびょう | リゾートデザート |
| ヒヒダルマ | Lv.35 | おっとり | 古代の城(固定) |
リゾートデザートの砂漠の草むらでは上記4匹が出現します。メグロコは進化後のワルビアルが特性「いかく」や「じしんかじょう」を持ち、ストーリー攻略のMVP級の働きをします。ズルッグも耐久と攻撃のバランスが良く、悪・格闘の範囲が便利です。シンボラーは特攻が高く、鋼や岩タイプへの対策として重宝します。
そして特筆すべきはヒヒダルマです。彼は野生エンカウントではなく、古代の城の入口前に「石像」のように鎮座しています。「いかりまんじゅう」が必要になる場合がありますが、話しかけると戦闘になります。このヒヒダルマは特性が隠れ特性の「ダルマモード」固定です。HPが半分以下になると姿が変わり、エスパータイプが追加されて特攻や防御が変化するという特殊な仕様を持っています。非常にレアな個体なので必ず確保しましょう。砂漠での探索はスリップダメージが痛いので、岩・地面・鋼タイプのポケモンを先頭にするか、回復アイテムを多めに持って挑むのがおすすめです。
電気石の洞穴に潜む4匹(ガントル・バチュル・ギアル・テッシード)

最後は「電気石の洞穴」です。Nが最後にトモダチとして別れを告げた場所でもあります。ここでは個性的なタイプを持つ4匹が登場します。
| ポケモン | レベル | 性格 | 出現場所 |
|---|---|---|---|
| ガントル | Lv.28 | すなお | 電気石の洞穴 |
| バチュル | Lv.28 | まじめ | 電気石の洞穴 |
| ギアル | Lv.28 | てれや | 電気石の洞穴 |
| テッシード | Lv.28 | のんき | 電気石の洞穴 |
ここでは4匹すべてがレベル28で出現します。特に対戦勢からの評価が高いのがテッシード(ナットレイ)です。鉄壁の耐久力を持ち、6U個体であればそのまま実戦投入できるポテンシャルを持っています。バチュル(デンチュラ)は高い素早さから「ねばねばネット」等のサポートができ、ギアル(ギギギアル)は専用技「ギアチェンジ」による積みエースとしてのロマンがあります。ガントル(ギガイアス)も物理方面の殴り合いに強く頼もしい存在です。
洞穴内はエンカウント率が非常に高いため、探索にはコツがいります。「いわくだき」が必要な場所もあるため、秘伝要員を連れて行きましょう。また、電気タイプや鋼タイプが多いため、麻痺状態にされることが多いです。麻痺直しを用意するか、地面タイプのポケモンで対策をしておくとスムーズに捕獲作業が進みます。
出現レベルと捕獲のコツ!レベルスプレーを活用せよ

Nのポケモンを効率よく探すためのテクニックとして、「レベルスプレー(スプレー選別)」が非常に有効です。Nのポケモンのレベルは固定されているため、そのエリアに出現する他の野生ポケモンよりもレベルが高い場合、先頭のポケモンのレベルを調整してシルバースプレーなどを使えば、Nのポケモンだけを狙ってエンカウントさせることができます。
例えば、リゾートデザートの通常の野生ポケモンはLv.19〜21程度ですが、NのポケモンはLv.22です。そこで、Lv.22のポケモンを先頭にし、スプレーを使用して草むらを走れば、Lv.21以下の通常ポケモンは出現せず、Lv.22のNのポケモン(と一部の高レベル野生)だけが出現するようになります。同様に電気石の洞穴でも、Lv.28を基準に調整することで効率が上がります。ただし、2番道路のチョロネコはLv.7と低すぎるため、この方法は使えません。地道にエンカウントを確認しましょう。
また、捕獲の際は「みねうち」を覚えたキリキザンやアイアントなどがおすすめです。彼らは鋼タイプを含んでいるため、砂嵐ダメージや相手の攻撃を耐えやすく、安定してHPを1残すことができます。さらに「でんじは」や「キノコのほうし」で状態異常にすれば、捕獲率は格段に上がります。Nのポケモンは貴重なので、念のためクイックボールやダークボールなど、捕獲率の高いボールも予備として持っておくと安心です。
総括:Nのトモダチと共に、イッシュ地方の思い出を巡る旅へ
- BW2でプレイヤーが入手できるNのポケモンは全15匹である
- 入手にはクリア済みBWとの「おもいでリンク」設定が必須(Wi-Fi不可、ローカル通信推奨)
- ゾロアのみリンク不要で、ホドモエシティのイベントにて入手可能
- 最大の特徴は、戦闘に出た際の緑色の輝くエフェクトである
- 親名は「N」、IDは「00002」で統一されている
- 個体値はすべてのステータスが「30」の6Uで固定されている
- そのため、めざめるパワーのタイプは必ず「かくとう」になる
- 性格も個体ごとに固定されており、Nの当時の性格が反映されている
- 出現場所は2番道路、ヤグルマの森、リゾートデザート、電気石の洞穴の4エリア
- ヤグルマの森のダゲキ・ナゲキはバージョン等の条件でどちらかが出現
- 古代の城のヒヒダルマは特性「ダルマモード」固定のシンボルエンカウント
- リゾートデザート等ではレベルスプレーを活用することで効率的に捕獲可能
- 2番道路のチョロネコはレベルが低いため、倒さないよう注意が必要
- 実戦でも通用するステータスを持ち、育成の親個体としても優秀
- まずはゾロアを入手し、その後各エリアを巡るルートがおすすめ
全てのNのポケモンを集める旅は、イッシュ地方をもう一度深く知る旅でもあります。捕まえたポケモンをボックスに並べて「Nボックス」を作ったり、Nのイメージに合わせてゴージャスボールやプレミアボールで統一したりと、楽しみ方は無限大です。ぜひおもいでリンクを設定して、かつてのNのトモダチを探しに行ってみてください。

