ポケモンZ-Aの冒険、最初のパートナーとなる御三家選びは心躍る瞬間ですね。
しかし、理想の個体を求める「厳選」をどのタイミングで行うべきか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ポケモンZ-Aにおける御三家の厳選に最適なタイミングを結論からお伝えします。
本作から導入された画期的な新育成システム、「ミント」による性格変更や「すごいとっくん」での個体値最大化、そしてクリア後に解放される「ワイルドゾーン20」の存在が、これまでの厳選の常識を大きく変えました。
最効率で最強のパートナーを育成する方法を、先輩トレーナーとして丁寧に解説します。
- 序盤での御三家厳選は時間対効果が悪く非推奨
- 本格的な厳選の最適なタイミングはストーリークリア後
- 性格や個体値は後からアイテムで自由に変更可能
- 高個体値のポケモンはオヤブン捕獲で効率的に入手
ポケモンZ-Aの御三家厳選、最適なタイミングはクリア後!
- 結論:序盤の厳選はほぼ不要な理由
- 序盤で厳選できる要素と厳しい手順
- 本格的な厳選はクリア後のワイルドゾーン20で
- 御三家3匹をコンプリートする方法
結論:序盤の厳選はほぼ不要な理由

『ポケモン レジェンズ Z-A』では、これまでのシリーズで常識とされてきた、ゲーム開始直後の御三家厳選はほとんど必要ありません。その最大の理由は、ポケモンの「性格」によるステータス補正と、「個体値」という隠しステータスを、ゲームの進行に応じて後から自由に変更できるアイテムやシステムが充実しているためです。
具体的には、「ミント」というアイテムを使えば性格補正をいつでも好きなものに変えられますし、「ぎんのおうかん」や「きんのおうかん」を使えば、どんなポケモンでも個体値を最大まで引き上げることが可能です。これにより、冒険の最初に手に入れたパートナーを、物語の最後まで、そしてその先の対戦や高難易度コンテンツまで第一線で活躍させることができます。
かつてのように、理想の性格や高い個体値を求めて何度もゲームをリセットする必要はなくなりました。開発陣が、まずはミアレシティでの新たな冒険を純粋に楽しんでほしいというメッセージを込めた、非常にプレイヤーフレンドリーな設計思想と言えるでしょう。物語に集中し、愛着の湧いた最初のパートナーと共にストーリークリアを目指すのが、本作を最も楽しむプレイスタイルです。
序盤で厳選できる要素と厳しい手順

前述の通り、ステータスに関わる厳選は序盤では不要ですが、それでも「どうしてもこだわりたい」という方のために、ゲーム開始直後に厳選が可能な要素と、その非常に厳しい手順について解説します。序盤で厳選できるのは、ポケモンの「性別」と、ステータス画面に表示される「性格の名称」のみです。性格による能力補正は後から「ミント」で変更できますが、性格名そのものは変えられないため、ここにこだわる場合は序盤の厳選が必要になります。
しかし、その手順は過酷を極めます。本作ではオートセーブ機能「おまかせレポート」が無効にできないため、ゲーム開始時にポケモンを受け取ると自動的にセーブされてしまいます。これを回避するには、ゲーム開始前にメニュー画面でRボタンを押して手動セーブを行い、厳選行動を起こす前の状態をバックアップとして保存しておく必要があります。
ゲーム開始後、ステータス確認まで進めるのに約20分要します。希望の性別や性格でなかった場合は、タイトル画面で「十字上ボタン+Bボタン+Xボタン」を同時押しして「バックアップから始める」を選択し、セーブ前の状態に巻き戻します。
この「20分かけて確認し、ダメなら巻き戻す」というサイクルを、目的の個体が出るまで延々と繰り返すことになります。得られるメリットに対して時間的コストがあまりにも大きいため、この方法は全くおすすめできません。
本格的な厳選はクリア後のワイルドゾーン20で

ポケモンZ-Aで本格的な厳選を行うのに最適な場所、それはストーリークリア後に初めて足を踏み入れることができる「ワイルドゾーン20」です。このエリアこそが、本作における厳選作業の集大成となる聖地と言っても過言ではありません。
ワイルドゾーン20の最大の特徴は、全15種類のポケモンが野生で出現することです。これには選ばなかったZ-A御三家(チコリータ、ワニノコ、ポカブ)と、カントー御三家(フシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメ)が含まれます。このため、最初に選ばなかった御三家を全て捕獲できるだけでなく、色違いの個体や、より高い個体値を持つ個体を求めて、何度でも捕獲に挑戦することが可能になります。
さらに、このエリアは厳選作業がしやすいように設計されています。エリア中央にはランダムで2体のオヤブンが出現し、高個体値の個体を効率的に探すことができます。一度エリアの外に出てから再び入り直すだけで、出現するポケモンや出現位置がリセットされるため、効率的に目当てのポケモンを探し続けることができます。
ストーリーを共に乗り越えたパートナーを育成するのも素晴らしいですが、さらなる高みを目指すのであれば、このワイルドゾーン20で理想の1匹を探し出すのが最も効率的なルートとなるでしょう。色違い厳選と個体値厳選を同時に進められる、まさにエンドコンテンツにふさわしい場所です。
御三家3匹をコンプリートする方法

ポケモンZ-Aでは、最初に選ぶ御三家(チコリータ、ワニノコ、ポカブ)以外にも、カントー地方やカロス地方の御三家も仲間にすることができます。ここでは、それぞれの御三家を3匹すべてコンプリートする方法を解説します。
まず、最初に選んだZ-A御三家ですが、選ばなかった残りの2匹は、ストーリークリア後に解放される「ワイルドゾーン20」で野生の個体を捕まえることでコンプリートできます。
次に、カントー御三家(フシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメ)は、サイドミッション「モミジのおねがい」を進めることで入手します。このミッションは、ポケモン図鑑に30種類以上登録した状態で、メインミッション8「ランクVをめざして」進行中にポケモンセンターで回復や買い物を行うと発生します。ミッション内で3匹のうち1匹を選ぶことになりますが、選ばなかった2匹はZ-A御三家と同様に、クリア後のワイルドゾーン20で捕獲可能です。
最後に、舞台となるカロス地方の御三家(ハリマロン、フォッコ、ケロマツ)は、それぞれに対応したサイドミッションをクリアすることで1匹ずつ入手できます。これらのミッションはストーリーの比較的序盤で発生するため、見かけたら積極的にクリアして、冒険の仲間として加えてあげましょう。
ポケモンZ-Aの厳選タイミングを変えた新育成システム
- 性格は「ミント」で後から自由に変更可能
- 個体値は「すごいとっくん」で最大にできる
- 個体値を確認する「ジャッジ機能」の解放条件
- オヤブン捕獲で高個体値の即戦力を狙う
性格は「ミント」で後から自由に変更可能

ポケモンZ-Aの育成環境を劇的に変えた新システムのひとつが、「ミント」による性格補正の自由な変更機能です。ポケモンの「性格」には、「いじっぱり(こうげきが上がり、とくこうが下がる)」のように、特定のステータスを1.1倍に、別のステータスを0.9倍にする補正効果があります。従来作ではこの性格は生まれつき固定だったため、理想の性格を求めて厳選を行うのが一般的でした。
しかし本作では、「いじっぱりミント」や「ひかえめミント」といったアイテムを使用することで、そのポケモンの能力補正を、ミントに対応した性格のものへと後天的に変更できます。これにより、例えばストーリーで捕まえた「まじめ(無補正)」な性格のポケモンでも、物理アタッカーとして育てたいなら「いじっぱりミント」を、特殊アタッカーにしたいなら「ひかえめミント」を使えば、即座に理想のステータス補正をかけることが可能です。
このミントは、フィールド上のキラキラ光るアイテムから稀に入手できたり、特定のサイドミッションの報酬として受け取れたりします。このシステムの存在により、最初に捕まえたパートナーの性格が何であれ、一切気にする必要がなくなりました。
個体値は「すごいとっくん」で最大にできる

ポケモンの強さを決めるもう一つの隠しステータスが「個体値」です。これはHP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、すばやさの各能力に0から31までの32段階で設定されている才能値のようなもので、この数値が高いほど最終的なステータスも高くなります。この個体値を最大まで引き上げるための救済システムが「すごいとっくん」です。
すごいとっくんは、レベル50以上のポケモンを対象に、「おうかん」という貴重なアイテムを消費して行います。「ぎんのおうかん」を1つ使うと、指定した1つの能力の個体値を最大値である31にでき、「きんのおうかん」なら、なんと6つの能力すべての個体値を一度に最大にできます。このとっくんは、ミアレシティにある「ジャスティス会道場」の特定の人物に話しかけることで実行可能です。
おうかんは主に、クリア後のコンテンツであるZAバトルクラブの報酬や、モミジリサーチの高レベル報酬などで手に入ります。つまり、どんな個体値で生まれてきたポケモンでも、時間と労力をかければ全ての能力が最高の個体に育て上げることができるのです。
| アイテム | 効果 | 主な入手方法 |
| ぎんのおうかん | 1つの個体値を「さいこう」にする | モミジリサーチ報酬, ZAバトルクラブ報酬 |
| きんのおうかん | 全ての個体値を「さいこう」にする | モミジリサーチ報酬, ZAバトルクラブ報酬 |
個体値を確認する「ジャッジ機能」の解放条件

個体値厳選や「すごいとっくん」を行う上で不可欠なのが、ポケモンの個体値を確認できる「ジャッジ機能」です。この機能がなければ、どの能力が高くてどの能力が低いのかを正確に把握することができません。
ポケモンZ-Aにおいて、このジャッジ機能はストーリーをクリアし、エンディングを迎えた後に自動的に解放されます。つまり、ゲームのシナリオを進めている間は、意図的に個体値という情報からプレイヤーを遠ざけている設計になっています。これは、プレイヤーに複雑な数値を気にさせることなく、まずは物語に没入してほしいという開発側の配慮の表れでしょう。
機能の解放後は、手持ちやボックスでポケモンのステータス画面を開き、Rスティックを押し込むことで、いつでも個体値の評価を確認できるようになります。評価は「ダメかも(個体値0)」から「さいこう(個体値31)」までの6段階で表示され、どの能力を「すごいとっくん」で鍛えるべきかの判断基準となります。
| ゲーム内の評価 | 個体値 |
| さいこう | 31 |
| すばらしい | 30 |
| すごくいい | 26~29 |
| かなりいい | 16~25 |
| まぁまぁ | 1~15 |
| ダメかも | 0 |
オヤブン捕獲で高個体値の即戦力を狙う

「すごいとっくん」で個体値を最大にできるとはいえ、貴重な「おうかん」の使用はなるべく節約したいところです。そこで重要になるのが、「オヤブン」と呼ばれる特殊な個体の捕獲です。オヤブンは、通常の個体よりも体が大きく、赤いオーラをまとっているのが特徴で、フィールド上で強力なポケモンとして君臨しています。
オヤブンの最大のメリットは、6つの個体値のうち、少なくとも3つが必ず最高値の「さいこう(31)」に設定されている点です。つまり、オヤブンを捕獲するだけで、最低でも「3V」が保証された優秀な個体を確実に手に入れることができます。これにより、「すごいとっくん」で鍛える必要がある能力の数を減らすことができ、おうかんの節約に繋がります。
特に、厳選の聖地であるクリア後の「ワイルドゾーン20」では、エリアに出入りするたびに2体のオヤブンがランダムで再出現します。この仕様を利用して、目当てのポケモンのオヤブンが出現するまで粘ることで、高個体値の即戦力を効率的に集めることが可能です。これは、延々とタマゴを孵化させていた従来作の厳選とは全く異なる、探索とバトルが中心のアクティブな厳選方法と言えるでしょう。
総括:ポケモンZ-Aの御三家厳選タイミングは、育成システムを理解しクリア後に臨むのが最効率
この記事のまとめです。
- ポケモンZ-Aの御三家厳選はストーリークリア後が基本である。
- 序盤の厳選はセーブデータ削除が必要なため、極めて非効率である。
- ゲーム開始時に厳選できるのは性別と性格の名称のみである。
- 性格によるステータス補正は「ミント」で後から自由に変更可能である。
- 個体値は「すごいとっくん」と「おうかん」で後から最大化できる。
- 個体値を確認する「ジャッジ機能」はエンディング後に解放される。
- 厳選の主な舞台はクリア後の「ワイルドゾーン20」である。
- ワイルドゾーン20ではZ-A御三家とカントー御三家が野生で出現する。
- カロス御三家は序盤のサイドミッションで仲間にできる。
- 高個体値を狙うなら「オヤブン」の捕獲が最も効率的である。
- オヤブンは最低でも3つの個体値が最高値(3V)であることが保証されている。
- ワイルドゾーン20ではオヤブンを効率的に探すことができる。
- 本作の育成システムは、まずストーリーを楽しむことを優先した設計である。
- 愛着のある旅のパートナーを最後まで活躍させられるシステムが揃っている。
- 厳選はやり込み要素として、クリア後の楽しみにするのがおすすめである。

